学生プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| お名前 | Aさん |
| 大学院名 | 都内理工系国立大学大学院 |
| 専攻・分野 | 情報理工学系 |
| 研究テーマ | 半導体材料の研究 |
| 志望業界 | 電子部品、半導体、精密機器、材料、金融 |
| 内定状況 | 5社(大手材料メーカー、大手電子部品メーカー、外資系半導体メーカーなど) |
就活タイムライン
| 時期 | 就活の動き | 研究・学業の状況 |
|---|---|---|
| B4 3月-M1 4月 | LabBase就職に登録。情報収集を開始。 | 研究室配属後、本格的に実験を開始。 |
| M1 5-7月 | 夏期インターンのES提出、面接。 | 実験の合間にPCを開き、効率的に選考準備。 |
| M1 8-9月 | 大手電子部品メーカーや車載半導体メーカーのインターンに短期も長期も参加。 | 研究より就活。期間を決めて「就活集中期」を設定。 |
| M1 10-12月 | 外資系計測器メーカーやエネルギー系企業の秋冬インターンに参加。早期選考や本選考が開始。 | 先輩とも協力し、実験データの解析を進める。 |
| M1 1-2月 | 本選考のES提出や早期選考の面接。2月時点で2社内定を獲得。引き続選考は続けていた。 | 研究結果のまとめ |
| M1 3月 | 最終選考へ参加し、内定が出揃う。内定承諾、辞退の意思決定。 | 内定承諾後は研究に集中。 |
大事にしていた企業選定眼「一人あたりの営業利益」
──まずは、Aさんが半導体の研究を志し、就職活動を始めたきっかけから教えてください。
Aさん:私の場合は少し特殊で、家族に半導体に関わる仕事をしている人がいます。 その仕事風景を見たことがあり、黙々と一人で作業をするというよりは、会議やプレゼンで技術的な議論を戦わせている姿に、漠然とした憧れがあったんです。 大学進学や専攻を決める際も、迷わず同じ道を選びました。 就職活動自体は、修士1年の4月頃に「まずは情報を仕入れよう」とスカウトサイトに登録したのが始まりですね。
──ご家族のアドバイスもありましたか?
Aさん:はい。「この企業を受けてみたら」という助言はもらいましたが、同時に「なぜその企業が良いのかは自分で考えろ」とも言われました。 そこで私は、企業の表面的な売上高ではなく、「営業利益を社員数で割った値」を算出するようにしたんです。
──「一人あたりの営業利益」ですか。なぜその指標に注目したのでしょうか。
Aさん:売上が1兆円あっても社員が10万人いれば、一人あたりの貢献度や評価される幅は限られてしまいます。 でも、一人あたりの利益が大きければ、企業は個人に対して高い待遇を出すことに躊躇しません。 自分の軸である「待遇」と「裁量権」が本当に得られるのかを、感情ではなく数値で裏付けしたかったんです。
他社サービスでの「失敗」から学んだ、情報の取捨選択
──就職活動を進める中で、利用するサービスも厳選されていたようですね。
Aさん:はい。実はある就職サービスで、非常に不快な経験をしました。こちらの都合に配慮が足りない夜間に面談を強要されたり、勧誘がしつこかったり……。その経験から、「自分で能動的に動く部分」と「信頼できるプラットフォームから情報を受け取る部分」を明確に分けるようになりました。
──その中で、LabBase就職を使い続けた理由はどこにありましたか?
Aさん:LabBase就職は、情報のノイズが少なかったのが一番です。よくある「大企業のグループ会社」ばかりからスカウトが来るのではなく、本社の採用担当から、私のプロフィールを読み込んだ上でのスカウトが届きました。自分の専門性を理解した上で声をかけてくれるので、無駄な面談に時間を取られることがなく、効率的に見聞を広めることができました。
LabBase就職での出会いが引き出した「エンジニアとしての扱い」
──具体的に、LabBase就職経由での選考で印象に残っているエピソードはありますか。
Aさん:内定をいただいた大手電子部品メーカーのインターンです。2週間という長期でしたが、ここでは単なる「学生のお客様」ではなく、「一人のエンジニア」として扱われました。私が取り組んだのはシミュレーションのテーマでしたが、最後にはその考察を製造現場へフィードバックするところまで任されました。
──学生の意見が、実際の製造現場に届くというのはすごいですね。
Aさん:ええ。研究室のミーティングと同じくらいの熱量で、社員の方と技術的な議論を戦わせることができました。知識が足りない中でも自分の考えを率直に伝え、それに対して真摯なフィードバックをいただけた。この経験を通じて、「この環境なら自分の意見をぶつけ、高い裁量を持って働ける」と確信できたんです。スカウトというきっかけがなければ、ここまで深く企業の内情を知ることはできなかったと思います。
研究と就活を両立させるための独自の工夫
──実験系の研究室だと、拘束時間も長いですよね。選考がピークの時期、研究との両立はどうされていたのでしょうか。
Aさん:正直に言うと、あまり「しんどい」とは感じませんでした。 というのも、研究室の先輩との協力体制を戦略的に築いていたからです。 私の研究テーマは先輩と二人で進めていたのですが、自分と先輩で得意なことが違っていたので、それをうまく活かして役割分担をして進行しました。自分が不在でも研究が止まらず、かつ先輩にもメリットがある体制を作ったことで、インターンや面接に集中することができました。
──周囲を巻き込んで環境を整えたのですね。
Aさん:自分の中で「この時期は就活」「この時期は研究」と割り切ることを大切にしていました。
「学生同士の面接練習」はしない。AIも100%信用はしない。
──選考プロセスにおいて、特に苦労したことや失敗談はありますか。
Aさん:夏の段階では、面接の場数が圧倒的に足りていなかったと感じています。「ケース面接」のような特殊な形式には、対策不足で落ちてしまいました。
──そこからどうやって巻き返したのでしょうか。
Aさん:ひたすら本番の面接を繰り返しました。多くの学生は仲間内で面接練習をしますが、私はあえてそれをしませんでした。知っている相手に話しても、本当の意味で伝わっているかはわからないからです。初対面の、それも企業で経験を積んだ面接官と真剣勝負(タイマン)でぶつかり、自分の考えを納得してもらえるか。その繰り返しでしか、本当の面接力は身につかないと考えていました。
──AIなどのツールも活用されましたか?
Aさん:プロフィールやESの作成には生成AIを使いましたが、100%は信用していません。研究内容を分かりやすく要約させるのには便利ですが、専門的なニュアンスは自分で手直ししないと伝わらない。あくまで「サポーター」として使い、最後は自分の言葉で整えることを徹底しました。
明確に志望軸を持ちつつも、敢えて視野を広げる重要性
──最終的な就職の意思決定の軸は、どこに置いていますか。
Aさん:軸は三つです。「裁量権があること」「待遇が良いこと」、そして「将来的に海外で仕事ができること」。実は11月頃にはあえて専門外の総合商社や飲料メーカーの説明会にも参加しました。
──明確な軸を持っていらっしゃいますね。専門外の業界まで広げていたのはなぜですか?
Aさん:就活で「あの時受けておけばよかった」という後悔を残したくなかったからです。商社の方の話を聞いて、今の自分には出自やスキルの面で合わないと感じましたが、将来的な中途採用でのキャリアパスとしてはアリだな、という発見がありました。こうした「敢えて寄り道をする」ことで、現在の第一志望群への納得感を高めることができました。
──最後に、これから就活に臨む後輩たちへアドバイスをお願いします。
Aさん:情報は溢れていますが、それを鵜呑みにせず、自分の頭で考えることを忘れないでください。私のように数値で分析するのも一つの手ですし、実際にインターンへ行って肌感覚を確かめるのも重要です。あと、自分の意見を言うことを恐れないでほしい。高校時代にアメリカの大学の授業に参加した際、自分の意見を言わないとそこで価値を発揮できないと痛感しました。「わがまま」を持って動けるのは、学生の特権です。自分がどんな環境で、どれだけの価値を出したいのか。その軸を明確に持っていれば、企業側も必ずそれに応えてくれるはずです。
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編集後記
インタビュー中、Aさんは確証の低い情報を鵜呑みにしたり、噂に流されたりすることなく、自分にとって何が大切か、何を信用して就活を進めていくのかを明確に持った上で進めていたことが一番印象的でした。
それでいて、業界や職種を絞り込みすぎるなどはなく、自分の目で見て判断する機会は積極的に持てていたことも大切な動き方です。軸が決まっている人は視野が狭くなりがちで、軸がないと雑多な情報に飲まれてしまいがちですが、それに陥らずにキャリア選択をできていることが理想的な立ち回りだと思いました。
また、多くの理系学生が研究の忙しさに忙殺され、就活を「こなす」ものとして捉えがちな中、Aさんのように周囲と協力体制を築き、データという客観的な指標で未来を切り拓く姿は、まさに現代の理系学生が進むべき一つの指針となるのではないでしょうか。数値と対話、その両面を大切にする姿勢こそが、彼を「選ばれる学生」へと押し上げたのだと感じました。
こちらの体験談が参考になった方は、ぜひLabBase就職でプロフィールを更新し、興味ありを押してあなたを待っている企業からのスカウトを受け取ってみてください。
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