学生プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | Tさん |
| 大学院名 | 国立大学大学院 |
| 専攻・分野 | 光工学系 |
| 志望業界 | IT、通信、金融(IT職) |
| 内定状況 | 大手通信会社(入社承諾)、大手ネット証券、大手金融ITほか計5社 |
就活タイムライン
| 時期 | 就活の動き | 研究・学業の状況 |
|---|---|---|
| M1 4-5月 | 就活開始。合同説明会等に参加。 | 研究室配属。基礎研究の開始。 |
| M1 6-8月 | 研究に力を入れるために夏インターンへの参加はあまりできず。隙間時間で1dayインターンに参加。 | 多忙期。国際学会発表に向けて研究に注力。 |
| M1 9-10月 | LabBase就職に登録。職種をSEに絞る。 | ヨーロッパでの国際学会準備。 |
| M1 11-12月 | 通信大手の冬インターンに参加。早期選考の案内。 | ヨーロッパでの国際学会発表。 |
| M1 1-2月 | 早期選考が本格化。最終面接を順次受ける。 | 学会後のデータ整理、研究継続。 |
| M1 3月 | 納得のいく形で就活を終了。 | 修士2年への進級準備。 |
「とりあえず」から始まった、国際学会と就活の幕開け
──まずは就活を始めた頃の状況から教えてください。当初はどのような軸で動いていたのでしょうか?
Tさん:正直に言うと、最初は「会社の規模」や「知名度」ばかり見ていました。理系だからIT系かなというぼんやりしたイメージはありましたが、給与水準も高そうですし、世間一般的に知られている企業なら安心だろうという、非常にシンプルな動機でしたね。
──最初はコンサルタント職も視野に入れていたそうですね。
Tさん:はい。ITコンサルなら自分の専門性も少しは活かせるかなと思い、外資系コンサルなどの選考にも進みました。でも、ある大手コンサルのケース面接で、何も対策せずに行ったら手も足も出なくて……。周りの学生との熱量の差に圧倒されてしまい、「あ、自分はここを目指す人間じゃないな」と痛感しました。そこから「自分はチームで動く方が向いている」と気づき、SE(システムエンジニア)一本に絞ることにしたんです。
──その頃は研究もかなりお忙しかったですか?
Tさん:僕の研究室は、国際学会への参加が非常に活発なんです。B4では韓国、M1の夏はヨーロッパでの発表が重なっていました。特に6月から8月は研究のピークで、夏インターンにじっくり参加する余裕はありませんでした。周りがインターンで実績を積んでいる中、自分は海外にいる。その焦燥感は少なからずありましたね。
LabBase就職で出会った「未知の優良企業」と「効率的な一歩」
──研究で忙しい中、どのようにして情報を収集し、効率化を図ったのでしょうか。
Tさん:研究室の先輩から勧められて登録したのが「LabBase就職」でした。自分で一社ずつ探すのには限界がありましたが、プロフィールを埋めておくだけで、自分に興味を持ってくれた企業からスカウトが届くのは大きな助けになりました。
──スカウトを受けたことで、視界が開けた部分はありましたか?
Tさん:大きかったですね。例えば、内定をいただいた「大手ネット証券」などは、自分から積極的に探していた業界ではありませんでした。でも「金融×IT」という切り口でスカウトをいただき、話を聴いてみると、最新技術を駆使する環境が非常に魅力的だと感じたんです。
──単なる「企業探し」以上のメリットは感じられましたか?
Tさん:「選考優遇」という仕組みが、僕のような研究第一の学生には心強いサポーターになりました。 LabBase就職経由で接触した企業では、通常のES(エントリーシート)提出が免除されたり、オープンカンパニー参加後に即座に早期選考の案内をいただけたりすることが多かったです。
──それは研究時間の確保に繋がりましたか?
Tさん:もちろんです。通常なら何段階もある選考フローを、スカウトによってショートカットできる。この「効率性」があったからこそ、国際学会の準備と選考を並行して進めることができました。
研究と選考の狭間で、「慣れ」を味方につけた泥臭い両立
──具体的に、研究と就活の両立で一番しんどかった時期はどう乗り越えましたか?
Tさん:学会の出張と、興味のある企業の1Dayイベントが重なった時などは、移動中の時間や空き時間を縫って対応していました。本当はもっと多くの企業を受けたかったのですが、Webテストの勉強時間が十分に取れず、期限が近いものは泣く泣く諦めることもありました。
──それでも5社の内定を勝ち取れた理由はどこにあると考えていますか。
Tさん:はい。学会での質疑応答の緊張感に比べれば、面接官との対話は「慣れ」だと思います。だから、あえて特別な面接対策をガチガチにしなくても、等身大の言葉で自分の考えをパンパンと返せたのが良かったのかなと思っています。
最後の一社を選んだ、自分なりの「納得」の形
──最終的に、5社の中から現在の内定先(大手通信会社)に決めた決め手は何でしたか?
Tさん:一番の理由は、SEの中でも「上流工程(マネジメント)」に関われる可能性が最も高かったことです。研究を通じて「人と話す楽しさ」を再確認したので、技術を極めるだけでなく、チームをまとめる役割を担いたいと強く思うようになりました。
──条件面での葛藤はありましたか?
Tさん:金融系ITは非常に給与が高く、最後まで迷いました。でも、通信大手の冬インターンでメンターの方がESの添削や面接練習にまで、僕個人に対して本当に手厚く向き合ってくれたんです。その温かい社風に触れ、「この人たちと働きたい」という直感が、最後は年収という数字を上回りました。
──ご家族の反応はいかがでしたか?
Tさん:実家が地方なのですが、親も知っている企業だったことで安心させられたのも一つの要因です。最終的に本選考の開始を待たずに納得のいく形で就活を終えることができ、残りの時間は研究に完全に集中することができました。
後輩へのメッセージ
Tさん:就活を始めるとき、「研究が忙しくて時間が足りない」と不安になるのは当然です。僕もそうでした。でも、だからこそ「効率」を追求してほしいと思います。1社1社に全力を注ぐのも立派ですが、スカウトサービスを活用して「自分に興味を持ってくれる企業」と出会うことは、大きなショートカットになります。
また、研究発表を頑張ることは、実は最高の面接対策です。論理的に説明する力、相手の意図を汲み取る力は、就活という場でも必ずあなたの助けになります。研究を言い訳にせず、むしろ研究を「自信の根拠」にして、就活を駆け抜けてください。
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編集後記
理系院生の皆さんから、「研究や学会準備が忙しすぎて就活の時間がとれない」「面接対策が十分にできず焦っている」という嘆きの声をよく耳にします。しかし、今回のTさんのインタビューは、そんな不安を鮮やかに払拭してくれるものでした。
Tさん自身、学会や日々の研究に追われて夏のインターン申し込みに出遅れ、特別な面接対策もしていなかった一人です。しかし、冬の早期選考ルートで第一志望を含む複数社から見事内定を勝ち取りました。
その最大の勝因は、焦りの原因でもあった「研究活動そのもの」にありました。学部時代から韓国やヨーロッパでの国際学会、そして展示会に積極的に参加してきたTさん。そこで培われた「専門外の人に研究内容を分かりやすく伝える力」や「想定外の質問にもテンポよく切り返す対話力」が、そのまま面接の場での圧倒的な評価に直結したのです。Tさん自身も「学会での質疑応答の緊張感と面接の緊張感は似ており、その経験がとても活きた」と語ってくれました。
「研究が忙しいから就活できない」と嘆くのではなく、今全力で打ち込んでいる研究や学会発表の経験こそが、実は何よりの実践的な就活対策(面接対策)になっている。Tさんのこのエピソードは、日々研究室で奮闘する理系院生に大きな気づきを与えてくれるはずです。
今、目の前の実験や論文執筆に没頭している時間は、決して就活の遠回りではありません。自分の頑張りにどうか自信を持って、堂々と就活の場に立ってほしいと思います。
こちらの体験談が参考になった方は、ぜひLabBase就職でプロフィールを更新し、興味ありを押してあなたを待っている企業からのスカウトを受け取ってみてください。
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