[情報系]理工学研究科修士が「医療機器」と「DX」の狭間で納得の解を選ぶまで

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LabBase Media 編集部

[情報系]理工学研究科修士が「医療機器」と「DX」の狭間で納得の解を選ぶまで

就職活動という大海原において、理系修士学生は常に「研究」という港を守りながら、遠くの「内定」という島を目指さなければなりません。今回お話を伺ったのは、関西学院大学大学院で脳波計測という緻密な研究に打ち込むTさんです。 彼は、M1の4月という極めて早い段階で帆を上げ、LabBase就職を武器に「選考免除」という追い風を味方につけました。しかし、その航海は決して順風満帆なだけではありませんでした。「大学院生なら大手に行くべき」という無言のプレッシャー、そして多忙を極める学会発表との両立。スマートな進捗の裏側に隠された、等身大の葛藤と決断のプロセスに迫ります。 【この記事でわかること】 ・研究と就活を両立させるための「選考免除(ES免除)」の戦略的活用法 ・「大学院生だから大手へ」という周囲の期待と自分の本音との向き合い方 ・家族の働く姿から見出した、業界を横断する「真の就活軸」の作り方

学生プロフィール

項目内容
名前Tさん
大学・専攻関西学院大学大学院 理工学研究科
研究テーマ和音聴取時の脳波計測
志望業界医療機器業界、DX・IT業界
内定状況医療機器メーカー3社より内々定(2026年2月時点)


就活タイムライン

時期就活の動き研究・学業の状況
M1 4月入学式のガイダンスを機に開始。先輩の紹介でLabBase就職に登録大学院入学、研究活動の開始
M1 5-6月合同説明会参加。プロフィールを埋めてスカウトを受け取り始める授業内のミニ研究等の準備で多忙
M1 7-9月夏インターン10社応募。4社のインターンに参加自分のペースで研究を継続
M1 10-12月インターン経由の早期選考開始。11月に最初の医療機器メーカーの内々定学会でのポスター発表準備(12月本番)
M1 1-2月追加で2社の医療機器メーカーから内定。DX・IT大手の本選考へ挑戦中本選考と並行して研究を継続


はじまりはキャリアガイダンス。研究室の繋がりで手にした武器


──就職活動を意識し始めたのは、かなり早い段階だったと伺いました。


Tさん:はい、2025年4月の大学院入学式のときですね。大学でキャリアガイダンスがあって、「そろそろ始めないといけないんだな」と漠然と感じたのがきっかけです。そこですぐに動き出したのですが、最初は右も左もわからなくて。


──その時期に、LabBase就職を知ったのはなぜですか?


Tさん:研究室の先輩に相談しました。「どうやって就活したんですか?」って。そうしたら、先輩がLabBase就職を使っていて、「これいいから使ってみたら」と招待してくれました。4月の後半には登録していましたね。僕たちの研究室は20人くらいいて、ドクターに進む人が少ないので、先輩たちの就活を間近に見ていたことも大きかったです。


──他のサービスも検討されましたか?


Tさん:大手就職情報サイトやエージェントサービスにも登録はしてみました。でも、エージェントさんだと電話やメールの連絡が多すぎて、少し「嫌だな」と感じてしまって……。その点、LabBase就職はスカウトの頻度がちょうど良くて、研究を邪魔されない感覚がありました。


「選考免除」という武器。研究時間を削らずに大手への切符を掴む


──プロフィールを埋めてから、どのような変化がありましたか?


Tさん:5月頃にイベントでプロフィールを充実させることの大切さを知り、8割以上埋めました。すると、医療機器メーカーを中心にスカウトが届き始めたんです。それも単なる案内ではなく、「サマーインターンに招待したい」という内容でした。


──夏はかなり精力的に活動されたそうですね。


Tさん:合計10社ほど応募しました。その中で実際に参加したのは4社です。5日間のインターンが3社と、1日のものが1社。特に、LabBase就職経由でいただいたスカウトの中には、「スカウト対象者限定」や「ES免除」という特典が付いているものがありました。


──「選考免除」は、やはり理系学生にとって大きいのでしょうか?


Tさん:本当に助かりました。理系は授業に加えて、発表準備や実験があってとにかく忙しいんです。特に夏前は授業内の「ミニ研究」の準備も重なっていました。その時期に、一からエントリーシートを書いて適性検査を受けて……という手間を省けたのは、精神的にも時間的にも大きなアドバンテージでした。楽ができた分、企業研究や自分のやりたいことを深掘りする時間に充てられたと思います。


──インターンでの経験は、その後の志望度に影響しましたか?


Tさん:はい。実際に社内の雰囲気を見られたのが一番の収穫でした。黙々とプログラミングをする会社もあれば、和気あいあいとした会社もある。自分は「競争心が強すぎず、チームで一つになって働く雰囲気」が心地よいと感じ、それが後の判断基準になりました。


学会発表と早期選考の重なり。「大学院生」というプレッシャーとの闘い


──秋以降、研究が忙しくなった時期の動きを教えてください。


Tさん:12月の学会でポスター発表を控えていたので、11月頃からはその準備に没頭していました。でも、その時期はちょうど夏インターン経由の「早期選考」が始まる時期でもあったんです。


──まさに研究と就活のピークが重なったのですね。


Tさん:正直、しんどかったです。11月の半ばに最初の一社から内定をいただけたので少し安心はしましたが 、その後も「本当にここでいいのか」という迷いがありました。


──その迷いとは、どのようなものだったのでしょうか?


Tさん:これは大学院生特有の悩みかもしれませんが、「大学院まで行ったのなら、誰もが知る大手企業に行かなければならない」というプレッシャーです。両親からの期待も感じていましたし、先輩たちも大手に行っている人が多い。内々定をいただいても、「まだ上を目指せるんじゃないか」という変な焦りがあって、就活を辞めるに辞められなかったんです。


──そのプレッシャーを、どう乗り越えようとしたのですか?


Tさん:完全には乗り越えられていませんが、とにかくキャリアセンターに通い詰めました。ESの添削や面接練習をお願いして、客観的な意見をもらうようにしました。ただ、キャリアセンターは担当者が日によって違うので、アドバイスが一貫しないこともあって……。結局、最後は「自分の納得感」をどこに見出すか、自問自答を繰り返す日々です。


医療機器からDXへ。父の背中から見出した「社会貢献」の形


──当初は医療機器業界をメインにされていましたが、最近は「DX」や「IT」の大手企業も視野に入れていると伺いました。この変化の理由は?


Tさん:実は、僕の父は仕事で毎日帰りが遅いんです。人手不足で、残業が一日2〜3時間あるのが当たり前のような生活を見てきました。そんな父の姿を見て、「ITやAIの力で業務負担を改善できないか」と考えるようになりました。


──ご家族の経験が、新しい軸になったのですね。


Tさん:はい。医療機器も人の命を救う素晴らしい仕事ですが、DXを通じて働く人の負担を減らすことも、大きな社会貢献の一部だと気づきました。そこで、業界最大手のIT・DX系企業の選考を受け始めました。もしそこから内定をいただけたら、納得して就活を終えられると思っています。


──早期内定を3社持ちながら挑戦を続けるのは、勇気がいることだと思います。内定先企業とのコミュニケーションはどうされていますか?


Tさん:内定先の一社は「納得いくまで待つ」と言ってくれていますが、二週間に一度、進捗を報告しなければならず、そこは少し心苦しいです。でも、人生100年時代、後悔しないためにも「自分の足で最後まで探し抜く」ことを大切にしたいです。


早めの準備と、戦略的な「取捨選択」を


──これから就活を始める後輩たちに、アドバイスをお願いします。


Tさん:まずは、「早めに始めること」に尽きます。面接の受け答えやESの書き方は、場数を踏むことでしか上達しません。早めに始めて慣れておけば、いざ第一志望の本選考が来たときに自信を持って臨めます。


それから、理系修士はとにかく時間がありません。LabBase就職のようなサービスを使い、「選考免除」などの優遇ルートを戦略的に活用して、効率よく「持ち駒」を増やすことをお勧めします。隠れた優良企業とのマッチングは、自分で探す手間を大幅に省いてくれます。


最後に、スケジュール管理です。メモや手帳を活用して、締め切りを厳密に把握すること。そして、「今は研究に集中する」「今はESを書く」と優先順位をつけて、取捨選択する能力を身につけてください。


──Tさんの挑戦が、納得のいく結果に繋がることを応援しています。本日はありがとうございました。


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編集後記


Tさんの就職活動は、一見すると「早期に動き出し、順調に内定を重ねる」模範的なものに見えます。しかし、その内実には、理系修士ならではの「学会発表との板挟み」や、院生ゆえの「大手への強迫観念」といった、生々しい「負」の側面が確実に存在していました。


彼が最終的に父の背中を見て「DX」という新たな軸を見出したことは、単なるスペック重視の就活から、自らの価値観に基づいた「意味のある就活」へと昇華された瞬間だったと感じます。理系としての専門性を武器にしながらも、最後は「誰のために、どう働きたいか」という人間的な視点に立ち返る――。Tさんの物語は、迷いの中にいる多くの理系学生にとっても励みになるものかと思います。


こちらの体験談が参考になった方は、ぜひLabBase就職でプロフィールを更新し、興味ありを押してあなたを待っている企業からのスカウトを受け取ってみてください。


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