ビジュアル会社訪問! 社員想いの環境から世界最先端の「測る」を生み出す日置電機
インタビュー
2025.05.21
LabBase Media 編集部
長野県上田市に本社を構える日置電機。高付加価値製品を生み出すための就業環境や最先端の実験設備が導入されているほか、スポーツ施設や独身寮なども敷地内にあり、社員が働きやすく、能力を発揮しやすい環境が整っている。今回は、人事部で新卒採用を担当する三井正樹氏と丸山紗代氏に、研究開発拠点や福利厚生施設などを案内していただいた。また、技術部門の社員にアンケートも実施。現場の声もあわせて紹介する。 日置電機株式会社: 世界に向けて計測の先進技術を提供する電気計測器メーカー。1935年の創業以来、製品の開発から生産、販売サービスまで一貫して行い、時代のニーズを先取りしながら科学技術や産業の発展を支えている。「人間性の尊重」と「社会への貢献」を理念に掲げており、社員一人ひとりが能力を最大限に発揮して質の高い製品・サービスを提供する高付加価値企業を目指している。
三井 正樹(みつい・まさき)
日置電機株式会社
人事部
グループ人材戦略課 教育・採用担当課長
丸山 紗代(まるやま・さよ)
日置電機株式会社
人事部
グループ人材戦略課
先端技術を生み出すHIOKIイノベーションセンター
2015年に竣工したHIOKIイノベーションセンターは、開発・技術関連の機能が集約された3階建ての建物だ。技術部門およびマーケティング担当の社員がここで働いており、技術職で新卒採用された場合も、まずはここで勤務することになる。
「HIOKIイノベーションセンターのコンセプトは『PLATFORM TO THE FUTURE』。研究開発型企業として先端技術を創出しつづけるためには、研究開発専用の施設が必要だと考えました。人と情報が集まり、自然な交流の中からイノベーションを喚起し、新たなものを発信していく。そんな未来に向けてのプラットフォームでありたいという想いが込められています」(三井氏)
部署間の仕切りがない開放的なワークスペース
社員のワークスペースは、HIOKIイノベーションセンターの3階にある。約100メートル×40メートルのフロアは一つの大きな部屋のようになっており、部署間の仕切りがない。
「日置電機では、数名~十数名のメンバーがチームとなって開発を行っています。メンバー間でコミュニケーションが取りやすいように、物理的な垣根をできるだけ少なくしています」(丸山氏)
明るく開放的なワークスペースは、社員にも好評だ。
「フロアに仕切りがないので、先輩や他部署の人と気軽に話せます」(20代)
「机が広く、開発用のPCはデュアルモニタやトリプルモニタ。効率的に仕事ができます」(30代)
「窓際の席は眺めが良いので特に気に入っています」(40代)
技術者も大満足! 最高水準の実験設備
1、2階には、世界最高水準の高度な実験設備や、評価試験装置が導入されている。どれも、信頼性の高い製品を生み出すために必要な設備だ。
世界最高水準の電波暗室。
新設された信頼性試験センター。
充実した実験環境に、社員も満足しているようだ。
「実験設備が豊富なのが良い」(30代)
「自分のデスクと同じ建物に実験室があるので、すぐに評価や試験を行える。仕事がはかどります」(20代)
実験・研究好きにはたまらない環境ではないだろうか。
日置電機の歴史に触れる製品展示ホール
創業から80年以上の歴史を誇る日置電機。これまでにどのような製品を開発してきたのだろうか。製品展示ホールには、創業当初から現在までの製品が並んでおり、日置電機の歩みを見て取ることができる。
小さなメーターを作る下請け企業として始まった日置電機。当時の製品も展示されている。
最新の製品も展示されているが、その中で目を引くのがグッドデザイン賞の盾だ。日置電機の製品は、技術のみならずデザインにもこだわって作られている。
「グッドデザイン賞は、1985年の初受賞以来、2018年までに70件以上受賞しています。技術部門の中にデザイン専門の社員が在籍していて、各製品の開発チームに参加しています。計測器は現場で一日に何度も使われますから、安全で使いやすいことが大切。『人間になじむデザイン』を目指しています」(丸山氏)
フリーサラダが好評! 眺めの良い社員レストラン
開発現場や製品を一通り見せていただいた後は、社員レストランに案内していただいた。社員レストランは本社棟の最上階、7階にある。メニューは日替わりで、価格は250~400円。
「日置電機の理念のひとつが『人間性の尊重』。社員を大切にすることが良い仕事につながると考えています。最上階の見晴らしの良い場所で健康的な食事を取って、元気に仕事をしてもらいたいですね」(三井氏)
最大の特徴は「フリーサラダ(無料のサラダバイキング)」。しかも、レストランの食事にセットで付いているわけではなく、お弁当を持参している社員も無料で利用できるそうだ。社員の健康を本気で考えていることがよく分かる。
社員の方々に、お気に入りのメニューを聞いてみた。
「月に一度のスペシャルランチ(数量限定)が楽しみ」(30代)
「カレーの大盛り。大盛り無料はうれしい」(40代)
「牛すじ煮込みが好き」(20代)
「みそラーメンは全般的においしい」(20代)
「どのメニューもおいしくてオススメできます」(30代)
さまざまなメニュー名が挙がってきた。これなら毎日飽きずに昼食を楽しめそうだ。
また、社員レストランの隣にはカフェがあり、フリードリンクやフリースナックが楽しめる。休憩時間はもちろん、ミーティングスペースとしても活用されている。
社員だけでなく地域も支えるスポーツ施設
日置電機の敷地内には、スポーツ施設が複数設置されている。テニスコート、野球グラウンド、ランニングコースがあるほか、「健康増進センター」にはジムやスタジオ、ボルダリングなどの設備がある。
このような恵まれた環境を利用して、運動を日々の習慣にしている社員も多い。
「トレーニングマシンで筋トレをしています」(20代)
「スタジオでエアロビクスをしています」(30代)
「フルマラソン完走を目指して、ランニングコースで練習。シャワー室もあるので、出社前の運動もおすすめです」(30代)
テニスコートや野球グラウンド、ランニングコースは、地域の方々にも開放されている。特に野球グラウンドは、リトルリーグのホームグラウンドとして利用されているほか、地元の高校生が合宿を行うこともあるそうだ。日置電機のスポーツ施設は、社員の健康づくりに役立つだけでなく、地域社会での役割も大きい。
「日置電機は、『人間性の尊重』に加えて『社会への貢献』も理念に掲げています。地域の皆さまとともに成長しなければ企業は存続できませんから、地域社会への貢献も重視しているんです。スポーツ施設の開放以外にも、年に1回『HIOKI祭り』という交流イベントを開催したり、植樹活動を行ったりしています」(丸山氏)
大人気の独身寮「HIOKIロッジ」
最後に案内していただいたのは、敷地内の独身寮「HIOKIロッジ」。長野県外から就職する社員の割合が増加していることもあり、2017年に2棟目が完成した。現在では新入社員の半数が入寮するほか、来客用の宿泊施設や合宿所、研修施設としても利用されている。
ラウンジや食堂などの共用スペースはホテルのようにきれいで、居室もバス・トイレ付きの完全個室。実際に住んでいる社員の声からも、満足度の高さがうかがえる。
「すべてが最高です」(20代)
「設備が整っていて食事もおいしい。しかも寮費が安い」(20代)
「共用のガス乾燥機が無料で便利。天気が悪い日でも安心して洗濯できます」(20代)
研修や宿泊のために利用した社員からも、評判は良い。
「研修でレストランを利用。森の中で食事をしているような気持ちになりました」(30代)
「宿泊時の部屋はきれいに掃除がしてあって、清潔感がありました」(30代)
就職にあたって初めて一人暮らしをする人も多いだろう。会社の敷地内にこれだけ充実した寮があれば、安心して新生活を始められそうだ。
開発に専念できる理想的な環境
電気計測器の専門メーカーとして、高度な製品を提供する日置電機。「人間性の尊重」「社会への貢献」という理念通りの環境が、見事に整備されていた。このような素晴らしい環境で開発に注力できるのは、とても幸せなことだろう。
社員の方々に「日置電機の魅力とは?」と質問したところ、以下のような答えが返ってきた。
「人柄が良い人が多くて気軽に相談できる」(30代)
「人を大切にする企業文化」(20代)
「すごいスキルを持った先輩たちと一緒に仕事ができるので、とても勉強になる」(30代)
「自分が望めばいろんなことに挑戦できる機会が与えられている」(20代)
安心して仕事に専念できる環境と理念に基づく社風があればこそ、人柄の良い意欲的な人が集まるのだろうし、技術力も磨かれていくのだろう。先進技術に触れながら少しでも良い製品を開発したいという意欲的な理系学生に、ぜひ検討してほしい企業だ。
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※所属・内容等は取材当時のものです。