[情報系]国立大学大学院情報工学専攻 修士が 大手通信企業を選ぶまで

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LabBase Media 編集部

[情報系]国立大学大学院情報工学専攻 修士が 大手通信企業を選ぶまで

「研究が忙しくて、就職活動に割く時間がない」。これは理系大学院生、特に修士課程に在籍する学生にとって共通の悩みです。今回お話を伺ったSさんも、その一人でした。  生成AI(大規模言語モデル)を活用して音声認識の精度を向上させるという、最先端かつ多忙な研究に身を置きながら、いかにして納得のいくキャリアを切り拓いたのでしょうか。12月の国際学会発表と最終面接が重なるという極限のスケジュールを乗り越え、大手通信企業への内定を勝ち取った背景には、効率的なツールの活用と、周囲を巻き込む「頼る力」がありました。  「どこで働くか」「どんなスキルを身につけるか」。現実的な葛藤を抱えながらも、一歩ずつ進んだSさんの等身大の就活ドキュメンタリーをお届けします。 【この記事でわかること】 ・研究と就職活動の両立術:国際学会発表と選考ピークが重なった際の、周囲を頼る具体的な乗り越え方。 ・理系特化ツールの戦略的活用:LabBase就職経由で「ES免除・面接1回」などの選考優遇を引き出す方法。 ・納得感のある意思決定軸:スキルの汎用性や勤務地、配属確約といった「本音」の条件で企業を選ぶプロセス。



「何から手をつければいいのか」からのスタート


──まずは、Sさんの研究内容について詳しく教えてください。


Sさん:音声認識の精度改善に取り組んでいます。スマートフォンやスマートスピーカーに搭載されている対話型AIなどの音声認識の結果を、生成AIのような大規模言語モデル(LLM)に入力し、文脈や文法的に不自然な部分を修正して正しいテキストにするという研究です。もともと海外旅行が好きで、学生時代の旅行で言葉が通じず歯がゆい思いをした経験から、言語の壁をなくしたいと考え、この分野を選びました。


──研究への情熱が就活の原動力にもなっていそうですね。就職活動を始めたきっかけは何だったのでしょうか。


Sさん:学部生時代の卒論発表が終わった直後の2月でした。正直、何から手をつければいいのか全く分からなくて……。幸い、研究室は学生同士の距離が近く、ミーティングで「そろそろ就活を始めなきゃいけない」と話したところ、先輩がLabBase就職の招待リンクを送ってくれたんです。先輩からは「研究内容をちゃんと見てくれる媒体だよ」と聞いて、まずはプロフィールを埋めることから始めました。


スカウトが広げた選択肢と「本音」の業界絞り


──最初からIT業界一本に絞っていたのですか?


Sさん:いいえ。最初はIT業界をふんわり見ていましたが、インフラ業界にも興味がありました。夏のインターンでは、航空業界の整備職など、普段は絶対に入れないような現場も体験させていただきました。飛行機の間近で働くのは本当に刺激的で面白かったです。


──そこから現在の内定先である通信・IT分野に絞った決め手は何だったのでしょうか。


Sさん:インターンを通じて「汎用的なスキル」の重要性に気づいたからです。インフラの現場は非常に魅力的でしたが、そこで得られる知識はその会社特有のものが多く、将来的に転職なども視野に入れたとき、ITスキルの方がどこでも通用する武器になると感じました。修士で学んでいる情報工学の知見を、より広いフィールドで活かしたいという好奇心が勝った形です。


「面接1回」という選考優遇の衝撃


──LabBase就職を使い始めて、変化はありましたか?


Sさん:想像以上に多くの企業からスカウトをいただけたことに驚きました。特に大きかったのは、通常の選考ルートを大幅にスキップできる「優遇スカウト」です。


──具体的にどのような優遇があったのでしょうか。


Sさん:今回内定をいただいた大手通信企業の場合、LabBaseに登録していた研究内容を見てスカウトをくださったのですが、なんとES(エントリーシート)が免除され、簡単な面接だけでインターンへの参加が決まりました。 さらに、そのインターンでの評価を経て早期選考に進むことができ、最終的には本選考の面接もわずか1回で内定をいただくことができました。


国際学会発表と最終面接、重なるピーク


──就活が順調に進む一方で、研究との両立で苦労された時期もあったのでは?


Sさん:11月から12月にかけてが、この一年で一番過酷でした。12月の国際学会発表の準備と、早期選考の最終面接が、わずか1週間しか違わないスケジュールで入ってしまったんです。


──それは……想像しただけで息が詰まりそうです。どうやって乗り越えたのですか?


Sさん:とにかく「時間を物理的に分ける」ことと「人を頼ること」を徹底しました。移動時間を節約するために研究室のデスクで就活の準備をし、面接の練習などは研究室の先輩に見てもらいました。一人で抱え込んでいたら、どちらかが中途半端になっていたと思います。周囲の理解と協力があったからこそ、研究の手を抜かずに就職活動もやり切ることができました。


内定の決め手は「勤務地」と「配属」へのこだわり


──最終的に、一社を選ぶ際の軸は何でしたか?


Sさん:かなり本音の部分になりますが、「東京・関東圏で働けること」と「職種が確約されていること」の2点です。内定をいただいた大手通信企業は非常に魅力的でしたが、配属地や職種が事前には確約されないという懸念がありました。一方で、現在選考を進めている第一志望の企業は、働く場所と仕事内容が明確です。自分がやりたいことを、納得のいく環境で続けたい。それが今の正直な答えです。


恥ずかしがらず、最短ルートを駆け抜けて


──これから就活を始める28卒の後輩たちへ、アドバイスをお願いします。


Sさん:就活において、周りの人を頼ることは「一番の近道」です。ESも面接も、一人で悩むより、同期や先輩などいろんな人に協力してもらったほうが圧倒的にブラッシュアップされます。恥ずかしがらずに、周囲を頼ってみてください。


そして、効率的に動くためにツールを使い倒すこと。LabBase就職のプロフィールをしっかり埋めておけば、自分の研究を評価してくれる企業から優遇ルートの案内が届きます。3月からスカウトが本格化するので、早めに準備をして、研究と両立しながら納得のいく結果を掴み取ってほしいです。


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編集後記


インタビューを通じて印象的だったのは、Sさんの「柔軟さ」と「意志の強さ」のバランスです。先輩からの紹介というきっかけを逃さず、LabBase就職を武器に効率化を図る一方で、勤務地やキャリアへの「譲れないこだわり」を冷静に見極める姿は、多くの理系院生にとって理想的なロールモデルだと感じました。


 理系学生にとって、研究は最大の武器であり、同時に最大の制約でもあります。しかし、Sさんのように戦略的に「優遇ルート」を使いこなし、周囲の助けを借りることで、その制約は突破可能です。この記事が、研究室のデスクで未来に悩むあなたの背中を、そっと押すものになれば幸いです。


こちらの体験談が参考になった方は、ぜひLabBase就職でプロフィールを更新し、興味ありを押してあなたを待っている企業からのスカウトを受け取ってみてください。


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ライター
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