[その他工学系]材料開発専攻の修士が、大手電機メーカーを選ぶまで

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LabBase Media 編集部

[その他工学系]材料開発専攻の修士が、大手電機メーカーを選ぶまで

大阪大学大学院で、次世代の電子部品を支える高度な接合技術の研究に没頭するOさん。一見、研究一筋の学生に見えますが、その裏側には、学会発表とインターンシップが重なる過酷なスケジュールを「パッション」で乗り切り、自らの専門性を最大限に活かせる場所を戦略的に見つけ出した、泥臭くも鮮やかな意思決定のプロセスがありました。 【この記事でわかること】 ・研究と就活が完全に重なる「理系の夏」を乗り切るためのマインドセット。 ・自分の専門分野がニッチな場合、どのように相性の良い企業を探すべきか。 ・「早期内定」の波に飲まれず、冬のインターンシップから逆転で納得の内定を勝ち取る戦略。

学生プロフィール

項目内容
お名前Oさん
大学院名大阪大学大学院 工学研究科
研究テーマナノ材料を用いた次世代パワー半導体向けの耐熱接合技術
志望業界材料・電機メーカー・プラントエンジニアリング
内定状況大手電機メーカー


就活タイムライン

時期就活の動き研究・学業の状況
M1 4月生協の合同説明会に参加し、就活を意識し始める授業を前期に詰め込み、単位をほぼ取得
M1 6月LabBase就職でスカウトを受け、インターン選考開始学会発表に向けた実験データの収集が本格化
M1 8-9月複数のインターンに参加。志望業界を模索インターンと学会発表が週単位で重複
M1 10-12月志望を「研究職」に絞り、冬インターンへの準備学会が終わり、修士論文に向けた研究を再開
M1 1-2月第一志望の冬インターンに参加。学校推薦を決意研究と並行し、推薦に向けた書類作成を開始


始まりは「手当たり次第」の模索と、ナノの世界への情熱


──本日はよろしくお願いします。まずはOさんが取り組まれている研究について、少しだけ教えていただけますか?


Oさん:簡単に言うと、次世代の電子部品を「溶かさずにくっつける」技術を研究しています。これまでの半導体は「はんだ」で接合されてきましたが、最近の部品は性能が上がりすぎて非常に熱くなるんです。はんだが耐えられる温度を超えてしまうため、もっと熱に強く、かつ低い温度で接合できる新しい材料が必要とされています。僕はその材料として、ナノレベルの特殊な構造を用いた材料を研究しています。


──非常に専門性が高く、社会的なニーズも大きい分野ですね。就職活動はいつ頃、どのような形でスタートしたのでしょうか?


Oさん:4月に大学で開催された合同説明会がきっかけでした。最初はやり方が全く分からなかったので、まずは「手当たり次第」に動きました。プラントエンジニアリングやコンサルティング業界など、少しでも気になるものは全部見に行きましたね。自分の専門がどこで活きるのか、あるいは全く違う道の方が面白いのかを、まずは肌で感じたかったんです。


理系特化のツールで見えた「自分の価値」と「戦い方」


──多くの学生が夏インターンの選考で苦労しますが、Oさんはどのように情報を集めていたのですか?


Oさん:メインで使っていたのはLabBase就職です 。理系学生としての自分の強みがどこにあるのかを客観的に見ることができました。他の総合サイトだと、例えば「材料」と調べても機械工学全般に丸められてしまうことが多いのですが、LabBase就職は「金属材料」といった細かいキーワードで絞り込めるので、自分の専門性とマッチするインターン情報にたどり着きやすかったのが助かりました。


──スカウト機能なども活用されていましたか?


Oさん:はい。自分の研究概要を登録しておくと、大手メーカーから「その知見を活かしてほしい」とスカウトが届くのは自信に繋がりました。夏までは「自分が将来就く職は、こういう選択肢の中から選ぶんだな」というイメージを具体化するために、LabBase就職を使い倒していましたね。


学会とインターンの「ど真ん中」で見た地獄と、得た確信


──スケジュールを拝見すると、8月から9月にかけて怒涛の忙しさですね。


Oさん:今思い返しても、あの時期は「パッション」で乗り切りました。5daysのインターンが終わったその足で、宿泊先のホテルで学会の発表資料を作り、翌週には学会へ行き、さらにその翌週には別のインターンへ行く……という生活でした。


──なぜそこまでして頑張れたのでしょうか?


Oさん:学会は自分がこれまでやってきた研究の集大成ですし、一方で就活の手も抜きたくなかった。多くの理系学生が同じように日程の重複に悩まされると思いますが、「学会があるからインターンを諦める」のではなく、どうにかして「両方やる」方法を模索しました。実際、インターンの前後に学会の日程をねじ込んだ結果、凄まじいスケジュールになりましたが、そこで得た達成感は大きかったです。


──その激動の夏を経て、志望に変化はありましたか?


Oさん:大きく変わりました。夏にプラントエンジニアリングの現場などを見学させてもらったことで、「自分はやはり、もっと先進的で、材料そのものを深掘りする研究職がやりたいんだ」ということが明確になったんです。夏を「比較の時期」と割り切って多様な業界を見たからこそ、秋以降に迷わず「研究開発職一本」に絞ることができました。


冬からの大逆転。学校推薦を選んだ「戦略的納得感」


──秋以降、周りが早期内定を獲得し始める中で、焦りは感じませんでしたか?


Oさん:正直、めちゃくちゃ焦っていました。研究室の同期が年内や1月に内定を取っていく中で、自分だけがまだ選考途中。でも、5月の時点で「自分は夏にしっかり比較して、冬のインターンで本命を狙い、じっくり決めよう」という戦略を立てていたので、最後は自分を信じるしかありませんでした。


──そして、2月に運命の出会いがあったのですね。


Oさん:はい。冬に参加した大手電機メーカーのインターンが、自分の研究内容と完璧にマッチしていました。それこそ、研究で使っている技術をそのまま事業化しているような部署だったんです。そこで社員の方から「学校推薦を使えば、入社段階でこの部署への配属を確約できるよ」という話を伺いました。


──最近は自由応募を好む学生も多いですが、あえて学校推薦を選んだ理由は?


Oさん:一般枠だと、内定をもらってもどこの部署になるか分からない「配属リスク」がありますが、学校推薦なら自分のやりたい研究に直結する部署を確実に確保できる。それが最大のメリットだと感じました。周りの意見に流されず、自分が一番大切にしたい「研究の継続性」という軸に照らし合わせたとき、迷わず「ここで、このルートで行こう」と決断できました。


研究の続きを、社会で描くために


──現在の心境はいかがですか?


Oさん:今はもう、晴れやかな気持ちで残りの研究に集中できています。一時は「自分は遅れているのではないか」と不安になりましたが、最終的には自分の専門性をこれ以上ない形で評価してくれる企業と出会うことができました。


──これから就活を始める後輩たちに、アドバイスをお願いします。


Oさん:早めに色々な企業を見て、自分が「やりたいこと」と「やりたくないこと」の輪郭をはっきりさせることが大事です。理系学生は研究で忙しいですが、だからこそ効率的に情報を集められるツールを使い、時にはパッションで乗り切る時期も必要かもしれません。自分の譲れない軸さえ見つかれば、自ずと進むべき道は見えてくるはずです。


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編集後記


Oさんへのインタビューを通じて感じたのは、一見スマートに見える決断の裏にある「圧倒的な試行錯誤」です。最終的には学校推薦という確実な道を選びましたが、そこに至るまでには、LabBase就職を通じて得た多様な選択肢との比較がありました。


もし早い段階でLabBase就職を使い、理系学生としての自分の市場価値や専門性の活かし方を客観的に把握できていなければ、冬のインターンで「ここだ」と直感するだけの判断基準は育たなかったかもしれません。研究を愛するからこそ、その知見を最大限に発揮できる場所を、ツールを駆使して自らの手で手繰り寄せた。その戦略的なプロセスが、自分の選択に「100%の納得感」を与えたのだと感じました。


こちらの体験談が参考になった方は、ぜひLabBase就職でプロフィールを更新し、興味ありを押してあなたを待っている企業からのスカウトを受け取ってみてください。


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ライター
LabBase 編集部
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