「やりたい」がビジネスと結びつくーーユニークなデータを武器にする、IPGエンジニア

インタビュー

LabBase Media 編集部

「やりたい」がビジネスと結びつくーーユニークなデータを武器にする、IPGエンジニア

株式会社IPGには、エンジニアが積極的に挑戦できる環境が整っている。開発部長の西王地清訓氏、開発部社員の奈良岡光範氏、元開発部社員で現在はフリーランスとして働く種池俊一氏に、エンジニアの業務や求められる人材、副業・兼業も含めたキャリアパスについて伺った。


データを武器にサービスを広げるIPGのエンジニアの業務


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――御社のサービスの概要について教えていただけますか?


西王地:テレビ番組表を媒体とする広告の出稿と、データの販売が主なサービスです。Gガイド対応テレビで番組表画面に表示される広告を運用しています。


また、放送局にサーバーを置かせていただいて、機械学習も使いながら番組情報を集めています。そうすると、ある番組が大阪では何時にやっていて、東京では何時にやっている、といったことが分かる。Yahoo!テレビは、このデータベースを加工してYahoo!さんに渡したものでできています。


あとは、アメブロをやっているタレントさんの出演番組を紹介するブログパーツ機能も提供しています。それから、Gガイドモバイルという番組表アプリですね。スマホアプリの番組詳細がタップされた数、ビューの数、クリック数などのデータは、視聴率の予測に使われたりもしています。


このように、テレビ局の番組データを「番組表」という形で視聴者に分かりやすく届けるのがIPGのサービスです。そして、その番組表の一部スペースを、IPGは広告媒体として活用しているわけです。


――やはりデータが大きな武器になっているのですね。具体的にエンジニアの業務について伺いたいのですが、現在はどんなプロジェクトが動いているのでしょうか?


奈良岡:現在私が担当しているのは、radiko様の案件です。今われわれがテレビでやっている「データを編集してユーザーに出す」という仕事のラジオ版を作ろうとしています。


また、テレビの番組情報データを他社宛てに送ることもありますし、社内向けにツールを作って生産性を上げたり、環境システムを作ったりといった内部向けの仕事もしています。


西王地:NHK様との協同作業をしています。ドコモ様とIPGのデータを使い、適切なメディアを自動的に開いて番組を視聴できるようにする試みです。


例えば、Twitterである番組のリンクをクリックすると、それがリアルタイムに放映されている番組であれば、テレビのアプリが立ち上がる。ネット配信されている場合はネットの番組が立ち上がり、HuluやNetflixなどでストリーミング配信されている場合は、そのページが開きます。どんな形でもそのコンテンツに触れられるようにしよう、という試みです。

種池:僕は、スマホの番組表アプリ「Gガイドモバイル」のサーバーサイドの開発に携わっています。直近ですと、12月1日から4K8K放送が始まったので、そのデータをアプリに対応させました。


それから、Yahoo!様の番組詳細ページやGガイドモバイルの番組表データなど、さまざまなアクセスログを集約している社内サーバーのメンテナンスも担当しています。


「やりたい」をビジネスに結びつけやすい環境


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――業界の変化に伴って、プロジェクトもどんどん動いているんですね。インターン生が入るとしたら、どのような人材にどんな仕事を頼みたいですか?


奈良岡:弊社ほどTV情報を大量に持っている企業は他にありません。今後は機械学習や自動化をどんどん取り入れていきたいと思っています。


来てほしいのは、まずデータ分析などに興味がある、素養の高い学生。IPGにも機械学習のプロがいるので、彼らと一緒に挑戦してほしいです。IPGに興味を持ってもらえてそのまま就職につながる、なんてことがあるとうれしいですね。


西王地:プロジェクトにかかわらず、柔軟にプログラムを組める人に来てほしいですね。IPGもAIのエンジニアだけで業務を回せるステージにはまだないので、他の開発をお願いする可能性もあります。


欲を言えば、「これがやりたいから、こんなビジネスができないか?」と提案してほしい。実際、エンジニアから出た「これがやりたい」という声を踏まえて、私から「この案件、いけそうかな」と相談することもあります。奈良岡は自主的にいろいろなツールを作成してくれるんですが、そのツールが便利だと全社的に広めることもあります。


100%提案通りになるわけではありませんが、やりたいことを言ってもらえれば、希望に近い仕事を実際にお願いする可能性も。アイデアを出してもらえれば、僕もそういう仕事を探します。


柔軟に働ける多様な組織。求められるのは自主性


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――IPGは副業・兼業を認めているんですよね。種池さんはもともとIPGの社員で、現在はフリーランスで別の会社の仕事もしていらっしゃると伺いました。なぜこのような選択をされたのでしょうか?


種池:IPGでは3年ほど働いていて、2018年10月からフリーランスになりました。


エンジニアは一般的に、技術を突き詰めていく人と、マネジメントに徹していく人の2タイプに分かれます。ただ僕の場合は、今後の自分のキャリアプランを考えたときに、活躍できる場所がどちらか一方ではないと思いました。


自分が活躍できるポジションは、例えばエンジニアとプロダクトマネージャーの間に入るような、技術を知っている人と知らない人をつなぐ部分ではないか。そう考え、まずはいろいろな会社や人を見てみたいと思ったのがフリーランスになったきっかけです。


それでもIPGに残ったのは、技術力の高い人がたくさんいたからです。技術をキャッチアップするという観点では、まだここに残って勉強したいと思って。なので、現在は引き続きIPGに週3回出勤しながら他社でも並行して働くというスタイルで働いています。


西王地:社員の働き方に多様性があったほうが、他社の多様性も尊重できる文化が育ちますので、会社としてもメリットがあります。さまざまなライフステージがある中で、IPGはどのタイミングでも働ける会社にしたいんです。


――働き方に柔軟性があるんですね。スキルアップの機会についてはいかがでしょうか?


西王地:機械学習の勉強会を開いたことがあって、今後もスキルアップの場は設けていく予定です。例えば奈良岡は新しい技術を知っているので、彼から情報を得ることもスキルアップにつながるでしょう。種池も、これから外で経験を積んでくるものと期待しています。また、申請してもらえれば、社外に勉強をしにいくことも可能です。


社内にはさまざまな能力を持っている人がいるので、それぞれの技術を共有していきたいですね。弊社に来てくださる人も、持っている知識を全体に共有してくれたらありがたいです。


――種池さんと奈良岡さんは、どのようにスキルアップを図っていらっしゃるんですか?


種池:普段の業務の中で改善できそうな点を探して、そういう部分を補える技術を自分でキャッチアップするようにしています。

奈良岡:私は楽をしたいタイプなので、まず「これがあれば楽できるだろう」というものを徹底的に調べます(笑)。 そうして使えそうなツールや手法を導入するというサイクルを繰り返していますね。調べていくうちに別の役立つ情報もヒットしますし、「これとこれを組み合わせて作っちゃおう」という流れになることもあります。


――お二人とも自主的に勉強してスキルを高めていらっしゃるのですね。最後に、IPGの現役エンジニアとして就活生に向けてメッセージをお願いいたします。


種池:根が真面目な人は、働き始めてから強いと思います。真面目に学ぶことにひたむきであれば、時とともに積み重ねでスキルアップできると思うので。その上で、「自分はどのように会社にコミットしていくのか」を考えられる人と一緒に働けたらうれしいです。

奈良岡:IPGは裁量をもって働きたい人に向いている会社だと思います。例えば私の場合、便利そうなツールを導入してみたら、エンジニアだけでなく営業部なども使い始めて、ビジネスの効率化と技術の底上げの両方を実現することができました。


技術面での柔軟さがあるのもの弊社の魅力の一つかなと思います。使ってみたい技術を自分から提案したり、業務に導入したりしながら学べるので、積極的な人ほど楽しみながらステージアップできるのではないでしょうか。


西王地:現在のIPGはテレビが中心ですが、会社としては「コンテンツと人々をつなげること」という目標を掲げています。時代の流れがどんどん変わりゆく中、技術の進歩も目覚ましい。サービス開発の余地がまださまざまなところに残されていると思います。


例えば、車の自動運転が実現したら、車内で過ごす時間が暇になるはずです。そうしたら、必然的に車内で楽しめるエンターテインメントや音楽が充実する。そこにIPGが何か価値を提供できないか、ということが考えられます。


一緒に働きたいのは、「どうしたらこれを実現できるか」を説明できる人。どうしてできないのかにこだわらず、常に前を向いて実現のために力を尽くしてほしい。最先端の研究に触れている人も多いと思うので、世の中を良くするために自分の研究でどんなことができるのかを教えてほしい。IPGは、新しい価値を生みだせる可能性に満ちています。


インターン募集情報は コチラ!


編集後記


IPGの目標は、デバイスを問わずコンテンツと人々をつなげること。テレビやラジオ、ネットなど、あらゆるメディアが発達した今、誰もが毎日何らかの形でコンテンツに接している。誰にとっても身近なものを、自らの技術でアップデートできるチャンスが、IPGには数多く眠っているのだ。


技術で人々の生活に変革を起こしたい学生にとって、同社はこの上なく魅力的な環境といえるだろう。

ライター
及川 智恵
カメラマン
森屋 元気
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企業情報

株式会社IPG

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