海外への興味から、グローバルインターンシップに参加

――2023年に新卒入社された小山さんから、現在の所属や学生時代の経験について教えてください。
小山:インターンシップでも関わったクロスドメインコンピューティングソリューション事業部に所属しています。自動運転や自動駐車システムなど最先端技術の研究開発を担う部門です。
大学では経営システム工学科で医療系の研究を手がけ、人間の作業環境の色彩と作業内容の相関が主なテーマでした。例えば、青色の環境で作業している時の人間の脳血流量を計測し、そのデータから作業内容を判別します。最終的には判別した作業内容に合わせて環境の色を変えるなど、実用化に向けた研究でした。
学外の活動としては、大学時代はパンデミックの影響で希望していた留学を断念したものの、高校時代に留学経験があり、海外への興味はずっと持っていました。
――就職活動では、どのような業界や企業を志望していましたか?
小山:理系でプログラミング経験もあったので「IT系やメーカーかな」と考えていましたが、業界を絞るより会社の事業展開や雰囲気を重視していました。海外の事業所や人材とも関わるなど、グローバルな働き方に関心があったんです。
インターンシップはワンデーや数日限定で開催する企業が多いのですが、限られた時間内で業務内容や働き方を理解するのは難しそうだと感じていました。そんな中、就活生向けサービスでボッシュの約2週間の「グローバルインターンシップ」を見つけ、会社や仕事をより詳しく知ることができそうだと思い応募。社名をもともと知っていたことも参加の後押しになりましたね。
――続いて、人事部の山本さんの業務内容もお聞かせください。
山本:新卒採用に向け、学生の皆さんにボッシュの魅力を伝える仕事です。インターンシップの企画、運営、実施、大学のイベントでの当社のPR、ウェブサイトを通じた魅力の発信などを担当しています。
インターンシップは二つのタイプを受け持ち、グローバルインターンシップでは参加者の窓口として募集から実施まで携わっています。学生さんの少し上の先輩のような立ち位置ですね。
「遠隔操作システムの改善」という実務型タスクに挑戦

――ボッシュのインターンシップにはどんな特徴がありますか?
山本:最低2週間の「短期型インターンシップ」から最長12カ月の「長期インターンシップ」を提供しています。どちらもインターンシップ用に作られたプログラムではなく、 実際に進行中のプロジェクトを経験してもらう「実務型」です。
――職場体験にとどまらない本格的な仕事経験ができそうですね。インターンシップの種類についても教えてください。
山本:大きく分けて3種類のインターンシップがあります。小山さんが参加した約2週間の「グローバルインターンシップ」、国内で1〜2カ月の「シーズナルインターンシップ」、長期の「スタンダードインターンシップ」です。
グローバルインターンシップでは、当社法人のあるベトナムやインドに渡航し、現地で海外プロジェクトに参加します。新型コロナウイルス感染症の影響でオンライン開催だった時期もありましたが、2022年にはベトナムでの現地開催が再開しました。
シーズナルインターンシップは、日本の大学の夏休み期間に開催しています。毎年募集職種は異なるのですが、例年一貫していることは「現場で受け入れをして、社員と同じ業務を経験できること」。インターンシップ用に作られたタスクを単にお渡しするのではなく、学生の皆さんが実務経験を積めるように人事としても調整しています。
勤務地も、全国にあるボッシュの国内拠点の中から選択できます。東京、神奈川、静岡などのオフィスの他、埼玉の東松山工場や栃木工場でのインターンシップも人気です。
スタンダードインターンシップは3カ月〜1年間で、海外の大学生の参加が多いです。休学して参加する人や、当社での経験をもとに母国でキャリアアップする人もいます。
――実際にグローバルインターンシップではどんなことに取り組んだのでしょうか。
小山:2週間しっかりやりきれるか不安もありつつ、インターン参加者だけでなく海外人材との関わりも楽しみにしながら参加しました。
私のチームでは、自動車の速度やナビゲーション、車内温度などの情報を遠隔操作する仕組みの基礎をベトナム法人のスタッフから座学で学び、システム化してブラッシュアップするという本格的なタスクに取り組みました。自分で手を動かす時間が多く、仕事の実感をつかみやすかったですね。
分からないことが出てきた時は、日本とベトナムの両サイドのメンターに質問をして解決できる仕組みも心強かったです。メンターは「知りたいことはどんどん聞いて」という姿勢。私は何事も自分で考えてやってみたいタイプなのですが、「周りの人に意見を求め、時には頼っていいんだ」という発見は今後の仕事に活かせそうです。
英語力より「興味重視」で参加して感じたグローバルな働き方

――インターンシップ中、会社の雰囲気についてはどう感じましたか?
小山:一学生として大先輩たちとどう接すればいいか構えてしまっていたのですが、社員全員が親切かつフランクで良い雰囲気でした。私たち参加者に近い目線で接してくれて、気が楽になりました。
――社員のコミュニケーションの姿勢をしっかり感じられるのも、実務型だからこそですね。チームメンバーにはどんな人がいたのでしょうか?
小山:15人の参加者のうち8割が大学院生で、学部生だった私は少数派でした。知識や経験量の差を感じたものの、チーム内で役割分担をして、チームワークで課題を乗り越える経験ができてよかったです。
参加者は共通してチャレンジ精神に富んでいて、好きなことや興味のあることを前向きに突き詰めるマインドを感じました。グローバルインターンシップなので留学生や帰国生の参加者もいましたが、英語は得意でなくてもグローバルな働き方に興味があって参加したという人もいました。
私は幼少期から英語を習い、留学経験もありましたが、高校卒業後は英会話の機会がありませんでした。ベトナム系のアクセントの英語を聞き取るのも初めてで、コミュニケーションでは英語が堪能なチームメンバーにも手伝ってもらいました。総じて、完璧な語学力よりもやる気や興味を重視して取り組めるプログラムだったと思います。
――インターンシップを経てから入社までに、どんな心境の変化がありましたか?
小山:海外人材とコミュニケーションを図りながら仕事をする経験を通して、「グローバルに働く実感」を持てました。国内外の仕事仲間とボーダーレスに協力する働き方は、これから実践していけそうだと期待しています。
就職活動では他社のワンデーインターンシップや説明会にも参加しましたが、私が特に知りたかった会社や人の雰囲気が深く分からないこともありました。ボッシュでは2週間にわたって実務を経験し、働く人の様子も知り、自分に合うと確認して安心感を持てたことが入社の最大の理由です。
「お客さまでなく一社員」として学生と向き合う

――なぜ、ボッシュはインターンシップに力を入れているのでしょうか。
山本:学生さんに「働く」というリアルを経験してほしいのが一番の理由です。一定期間働くことで得られる情報量が多いため、「自分のしたいことができる会社なのか?」「本当に自分に合う会社だろうか?」といった観点で 企業と人のミスマッチも起きにくくなります。
インターンシップ経験後に入社した社員からは「入社前後で会社や業務のイメージにギャップがなかった」という声が多く、配属の満足度も高いと感じています。
――インターンシップでの学生の受け入れにあたって、特に意識していることはありますか?
山本:「学生さんをお客さま扱いせず、一社員として接する」ことを徹底しています。業務の話でもそれ以外の話題でも、社内の一員として同じ目線で話すよう心がけていますね。
さらに、実務型のインターンシップなので、部署側から適切なプロジェクトを切り分けてもらっています。インターンシップ用ではなく当社のビジネスの一部ですから、学生さんが参加して社員と一緒に作り上げたものが最終的に世に出てユーザーの元に届くという「実務型ならではのやりがい」も大きいです。
――小山さんはインターンシップ参加前の自分にメッセージを送るなら、何を伝えたいですか?
小山:グローバルな仕事に興味があってもハードルが高いと感じているなら、「興味重視で挑戦すべき」と伝えたいです。実際の案件に携われる実務型で、海外と関わる働き方に触れ、現場や人事の社員との会話を通して社風やカルチャーを体感できるなど、説明会だけでは推し量れない会社の魅力を知ることができました。
また、インターンシップ参加者は本当に尊敬できる人ばかりで、終了後もつながりが続くほど恵まれた環境でした。インターンシップ後の選考は正直受かるか分からないまま応募しましたが、興味の赴くままチャンスに挑んで良かったと思っています。
――最後に山本さんから、ボッシュで活躍中の人材像についてお聞かせください。
山本:当社で活躍する人には二つの特徴があります。一つは、指示待ちや受け身でなく、主体性を発揮して業務に取り組んでいること。もう一つは、「こういう仕事をしてみたい」「こういうスキルを磨きたい」といった 好奇心をベースにしたチャレンジ精神。この二つを持つ人と一緒に働きたいですね。
まずは当社の実務型のインターンシップに挑戦し、ボッシュという会社と仕事の面白さにぜひ触れてみてください!
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編集後記
学生に対し、お客さまでなく会社の一員として向き合うというボッシュの姿勢には、未来の仕事仲間によりリアルな経験を提供したいという思いが感じられた。中長期の関わりで会社を知り、実務経験で仕事を知ることができる同社のインターンシップに参加することで、自身の適性をしっかり探ることもできそうだ。モビリティの未来を担う同社のグローバルなミッションの一端に、インターンシップを通してぜひ触れてみてはいかがだろうか。
※所属・内容等は取材当時のものです。(2023年5月公開)
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