【理系就活Q&A】技術面接のポイントって何? 面接官が見ていること、質問例とその意図を解説します!

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LabBase Media 編集部

【理系就活Q&A】技術面接のポイントって何? 面接官が見ていること、質問例とその意図を解説します!

理系就活につきものの「技術面接」。その存在自体は知ってはいるものの、狙いや面接官が見ているポイント、具体的な質問例は何かなど疑問に思っている理系就活生の皆さんも多いのではないでしょうか? そこで、LabBaseが各企業の技術面接についてヒアリングのうえ、「基本のキ」をご紹介。面接官の意図を知ることで、面接の成功をつかむ対策をしていってくださいね!

新卒採用における技術面接の基本情報まとめ


  • 技術面接とは、研究内容や獲得したスキルについて確認する面接のこと。
  • 面接官は、技術職・研究職の社員が担当することが多い。
  • 技術面接とはいえ、特に新卒就活の場合は技術力だけでなく、コミュニケーション力や論理的思考力といったポテンシャルを見られている。
  • 研究内容や成果だけでなく、研究意図や試行錯誤、そこから学んだことなど研究への向き合い方が深掘りされる。

新卒の技術面接で面接官がチェックしてるポイント


即戦力を求める中途採用と違い、新卒採用で求められるのは、活躍する可能性を秘めているかというポテンシャルです。そのため、ただ技術力や専門性だけを問うものではありません。ポテンシャルとして問われるのは、次の3つに分けられます。


論理的思考力
コミュニケーションスキル
技術力・専門性

1点目「論理的思考力」については、理系で研究をされている皆さんならその重要性を十分理解できるでしょう。論理的思考力は、研究を行う上で土台となる基本的素養。課題をどう特定するか。その解決のためにどのような仮説を持ち、どうアプローチするか。結果をどう捉え、次の打ち手に繋げていくか。うまくいかないことが当たり前の研究を推進していく原動力が問われているというわけです。「論理的思考力」があれば自分の専門ど真ん中のことでなくとも、しっかりと力を発揮していけるという柔軟性のアピールにもなります。


2点目「コミュニケーションスキル」については、苦手意識を覚えたり、不安になる理系生も多いかもしれません。しかし、ここで言うコミュニケーションスキルとは、明るく快活とか、ウェイウェイいうノリの良さではありません。質問に対して、端的に適切な返答ができるか。専門的なことについて、前提知識が異なる人にも例えなどを用いつつ分かりやすく説明できるか。チームの中でどのような役割を発揮するのか・・・といった点が問われるもの。変にテンションをあげたり、自分を飾らなくとも、「わかりやすさ」「伝わりやすさ」を意識しておけば大丈夫です。


3点目「技術力・専門性」については、今何を体得しているかももちろんですが、それよりも未経験の技術や、なじみのない分野のことも積極的に吸収していける意欲とポテンシャルがあるかどうかを見られています。


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技術面接でよくある質問例と注意するポイント


面接質問例:「あなたの研究について教えてください」


研究内容を分かりやすく伝えることはもちろんですが、なぜその研究室や研究テーマを選んだのかといったモチベーションまで伝えられるようにしてください。それにより、興味や価値観、それを追求する探究心をも含めてアピールすることができるためです。


面接質問例:「研究のオリジナリティはなんですか?」


この質問にきちんと答えられないと「研究室で与えられたテーマに漫然と取り組んだだけの受け身的なタイプ」と判断されてしまいます。社会的意義や既存研究とのアプローチの違いなどを説明することで、研究への主体性をアピールしましょう。


面接質問例:「あなたの研究の社会への貢献は?」


研究のための研究では企業活動はまわっていきません。視座の高さ、長期的プランニング力、社会実装への視点をアピールしていきましょう。その際、論理的でありながらも情熱や思いといった熱量も込めると面接官の心を動かすものになるでしょう。


面接質問例:「研究でどのようなものを得ましたか?」


知識や専門性だけでなく、業務遂行力・課題解決力として得たスキルも伝えられるようにしましょう。PDCAを回すスキルや、別領域など専門を飛び越え思考する力、抽象化・概念化のスキル、課題にぶち当たった際の対処法など研究から得たスキルを棚卸して整理してみましょう。そうすれば、入社後の活躍イメージを具体的に抱いてもらえるでしょう。


人気ベンチャー企業の技術面接では、より実践的な質問も!


ポテンシャルを見る多くの企業とは異なり、人気ベンチャーでは立ち上がりの速さ、即戦力性を問うために、より実践的な質問をされる傾向にあるようです。


こういうサービスやプロダクトを作るときに、どのように進めていきますか?

といった質問などです。どんな設計を行い、実装していくのかといったプランニング力が問われるわけです。


また、積極性、主体性を問うために次のような質問もされることもあるようです。


研究室以外で作ったものや取り組んだものはありますか?
大学の研究以外でどのような学習をしていましたか?

こういった質問は、特にweb業界においてよく聞かれるようです。大学での研究は理論的な側面が大きいもの。そのため、実践においてもアンテナを広げアクションできているかが問われるわけです。現在では、様々な学習サービスやインターン機会が存在します。そのため、特に人気ベンチャーでの技術面接で頭1つ抜き出るためには、どれだけ貪欲に新しい知識を吸収し、アウトプットしてきたかがモノを言うと言えるでしょう。


新卒採用においては、技術面接といえども、技術や専門性だけの勝負ではないことをご理解いただけたのではないでしょうか。自分はなんでこの研究に取り組んだのか、そこから何を得たのか、それをどう生かしていきたいのか――しっかりと棚卸をし、「論理的思考力」「コミュニケーションスキル」「(一定の)技術力・専門性」を備えたポテンシャルある人材であることをアピールしていきましょう!


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