サークル三昧から一変。インターンで「生命理工学生」から「ハイパー生命理工学生」へ
――三栖さんがインターンに参加しようと思ったきっかけを教えてください。
「国際バイオものづくり」という授業で一緒になった友人がきっかけです。彼は生命系専攻でありながらプログラミングの知識も豊富でした。「インターンを通して成長した」という話を聞き、興味を持つようになりました。
私はそれまで軽音サークル三昧で、学業は適当にこなす生活でした。しかし彼の影響で「自分もなにか新しいことを始めよう」と思い立ち、インターンに参加しようと考えました。
――初めてのインターンはどのような基準で探しましたか?
生命系や生命理工学系は募集が少なく、この分野でのインターンは難しいかなと一度は諦めかけました。しかし幸いにも生命分野を専攻とする人を積極的に採用している、バイオインフォマティクスを専門とする企業に出会い、2カ月間のオファーをもらいました。
情報系の知識がなかったため、先方がプレインターン期間を1カ月間用意してくださったんです。エンジニアとしての基礎知識やプログラミングの技術をしっかり習得できてありがたかったですね。
――学業では得られない知識や技術を身につけられたんですね。
そうですね。PythonやRを使って解析をしたり、パイプライン開発に取り組んだりしましたね。技術を習得したことでプログラミングへの興味も広がり、POL主催のハッカソンにも思いきって参加しました。今まで会ったことのないような人々が参加していて、とても刺激を受けましたね。
ハッカソンで出会った人のなかに、東大で人工知能勉強会で講師をしていた方がいました。3年生になる前の春休みからはその勉強会に参加するようになり、AIや機械学習についても勉強を始めたんです。
――専攻外のインターンや外部の勉強会に参加した結果、何が得られましたか?
生命系専攻でプログラミングができる人は少ないし、AIや機械学習の知識もある人はさらに稀です。「自分にしかできないこと」という強みを得られたと思います。3年生の9月からはデータサイエンス系企業でインターンし、新たな経験を積ませてもらいました。
今は、LabBase経由でスカウトされた、AIを活用した認知症予測の企業でインターンをしています。最も挑戦したかった分野でこうしたご縁をいただけたのは、複数のインターン先や外部の勉強会でスキルを磨けたことと、そこからのつながりを得られたからこその結果です。
生命理工でもIT業界からのスカウト多数――LabBaseのおすすめ活用方法
――LabBaseにはいつ頃登録しましたか? また、企業からのスカウトはすぐに来たのでしょうか?
友人からの勧めで、2年生の初めに登録しました。夏頃には何社かスカウトが来て、企業の方と直接お話しする機会も得られましたね。実際に短期インターンにも数回参加させていただきました。
登録してみて意外だったのは、IT企業からのスカウトが多かったことです。企業側が自分の経験や実績にもじっくり目を通してくれたので、「生物×情報」という自分の強みに気づきました。インターンでプログラミングの経験を積んでいても、自分がIT専攻や生命情報学専攻の学生に勝てるはずがないと思っていましたが、誤った思い込みでしたね。
――今回、LabBase経由で理想のインターン先に内定した経緯を教えてください。
画像処理分野にはもともと興味があり、自分でもアプローチしていたのですが、AIに関する知識や経験がなかった頃は断られていました。しかしAI勉強会に参加し、そこでの経験や学びをLabBaseでアピールしたところ、企業側からスカウトが来るようになりました。そのうちの一つが今回の内定先です。
その企業からはもともと、大学院卒業後の就職を見据えたスカウトを頂いたのですが、こちらから熱烈にインターンを希望したら、幸運にもインターン生として採用してもらえたんです。
――LabBaseのプロフィール欄に記載する研究内容や実績の書き方に悩む学生さんもいるのですが、何か工夫していましたか?
私も初めて登録する際に何を書くか悩みましたが、ひとまずインターンを通して得た知識や経験を書いたら、スカウトが来るようになりましたよ。
LabBaseのプロフィール欄は対外的な活動をまとめる場所として活用していて、随時更新するようにしています。自分の活動を振り返る良い機会にもなりますし、経験から才能を見込まれてスカウトがもらえるというのはありがたいですね。
学校の授業に出ているだけでは、書くことがあまりないかもしれません。何かの大会やインターンに積極的に参加して、自分なりに実績を作ることで、実績だけでなく興味や関心も伝えることができると思います。
――インターンと学業の両立は大変だと思います。インターンは学業に対してプラスに働きましたか?
インターンは間違いなく人生を大きく変えてくれました。大学に入った時点ではサークル活動ばかりで学業にもまじめに取り組んでいなかったんです。本気が出せなかったというか。
でも、インターンでプログラミングなどの新しい経験を積むことによって、「勉強すれば技術や知識は身につけられる」「自分も社会の一員として誰かの役に立てる」という自信がつきました。生命情報の研究室を選んだのもインターンの影響です。
――インターンをすると、大学生活が就職活動一辺倒になってしまうのではないか、学業がおろそかになるのではないかという不安の声もあります。その点はどう思いましたか?
インターンと学業はシナジー効果があると思います。私の場合は学業とインターンの事業が同じ生命情報分野だったので、学校の成績も上がりました。
インターンに従事している多くの人は、インターンをアルバイト代わりとして捉えていると思います。しかし、直接事業の成長に関わる経験をさせてもらえる機会も多いため、単純労働のバイトよりも、得るものは多いはずです。参加頻度を調整しやすい企業を選べば、学業や余暇活動とも両立できると思います。
――最後に、インターンに一歩を踏みだそうか迷っているユーザーに向けて、一言メッセージをお願いします。
インターンは時として、人生に思いがけない影響を与えます。業務を通じてスキルアップできるだけでなく、自分が社会に貢献しているという実感や、さらに収入も得られるという経験は、学校では経験できません。インターンのためにLabBaseに登録しなければ、これまで関わってきた企業や人とも出会わなかったでしょう。
自分の可能性は学業以外でも広げることができると実感しました。「今の専攻や専門分野が自分のすべて」と思わないでください。多くの人が良いインターンに巡りあい、自分にしかない強みを見つけて、理想の将来へとつなげられることを願っています。
プロフィールを更新して、インターンスカウト獲得を目指そう!
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新規登録は コチラから
編集後記
普通の学生だった三栖さんが、インターンによって大きく成長したことが伝わってきた。人生すら変える力のあるインターン。そのきっかけとしてLabBaseをぜひ活用してほしい。あなたの理想の未来を見つけ出すサポートができれば本望だ。