新卒入社した超大手SIerを1年で退職した私が就活生に伝えたいこと

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LabBase Media 編集部

新卒入社した超大手SIerを1年で退職した私が就活生に伝えたいこと

初めまして。荒井あき斗です。 タイトルにもある通り、私は新卒入社した大手SIerを1年で退職したてほやほやの身です。誰もが憧れる大手企業への入社でしたが、端的に行ってしまうとミスマッチと言わざるを得ませんでした。ここでは、本当は避けたい就活ミスマッチを起こしてしまった当事者として、そこからの学びや掛け値なしの本音アドバイスをお伝えできればと思っています。

はじめに


まずは、簡単に経歴を紹介します。


  • 1995年生まれ23歳
  • 東京理科大学工学部経営工学科卒業
  • 18卒で大手SIerに就職
  • 約1年で同社を退職

大学4年生の時は信号処理系の研究室で画像処理に関する研究をしました。それまではサークルやバイトばかりやっていて、勉強は最低限しかしませんでした。。。
ちなみに就職は、学科推薦を使用して、推薦応募で内定をいただきました。


就活時代に受けていた業界


主に以下の4つの業界です。


  • SIer
  • メーカー
  • 通信
  • コンサル

内資だけでなく、外資系企業も受けてました。


現在


現在は複数のアルバイト(LabBaseを運営するPOLなど)をしながら、将来的な起業を視野に入れ、ブログを書きつつ暮らしています。


就職活動や学生時代の過ごし方で後悔していることがあるので、みなさんにお伝えします。この記事がみなさんの就職活動を少しでも実りあるものにできればいいなと思います。



入社理由


就活の軸は「IT」と「グローバル」でした。


IT


大学でプログラミングを学んでいたので、自然とIT系に興味を持つようになりました。
プログラミングがすごく好きなわけではありませんでしたが、自分が書いたコードがうまく動いてるのを見たときは、達成感を感じてましたね。
また、将来起業しようと考えていたので、「だったらIT系でしょ!」という浅はかな思考もありましたね(笑)


グローバル


大学1年生の時にアメリカに2ヶ月間留学して、いつか海外で働いてみたいと思い、グローバルに事業展開している企業を探していました。
外資系企業も受けていて、内定を頂いたところもあるのですが、日本にある外資系企業では海外赴任などは少ないことが分かったのでやめました。


この2つの軸を満たしていた中で、内定を貰えたのが前職の会社だったので特に深く考えずに入社しました。
あと、「都内勤務」と「給与面(福利厚生含む)」も重要視しましたね。



退職理由


一言でいうと「仕事内容に興味が持てなかった」からです。
そもそもSIerとは、企業の業務システム開発を請け負うことが主な事業です。


SIerで働く社員の主な仕事は、管理系業務。システムの設計やコーディングは協力会社に委託して、その作業管理がメインの仕事です。スケジュール管理や、品質管理、トラブル対応などですね。これは入社前からある程度分かっていましたが、実際にやってみると自分には合っていないと強く感じました。


もちろん他にも色々と理由はあります。例えば以下。


  • 年功序列に疑問を覚えたから。
  • 仕事に関係ない業務の多さに不満があったから(飲み会の幹事が多い、担当内、事業部内など様々なスコープで行われる)
  • 9時5時の働き方が合わなかったから。
  • 自分で0からお金を稼いでみたいから。
  • 全て自己責任で働いてみたいから。
  • 色々な仕事にチャレンジしてみたいから。

ただ誤解を生まないために付け加えさせていただくと、「人間関係のこじれ」とかは全くありませんでした
これは会社次第、職場次第ではありますが、とてもラッキーだったなと思います。


だからこそ、「どうして辞めるの?何か嫌なことされた?」と上司に心配されましたね(笑)。



学生時代にやっておけばよかったと後悔していること


以上のことを踏まえて、就活で失敗しにくくするために、学生時代にやっておけばよかったなと思うことをお伝えします。


長期インターン


一番はこれです。
退職理由の「仕事内容に興味が持てなかった」ことは、入社する会社の仕事を実際に経験しなかったことが原因です。


実は入社した会社の1週間のインターンシップには参加したのですが、これはあまり意味がなかったですね。現場プロジェクトに参加できるインターンもあったので、そちらに参加するべきだったなと強く後悔しています。


短期のワークショップ型インターンは、会社の雰囲気を知る上ではOKですが、実際の業務に近い経験ができるとは思わない方がいいです。


ベンチャー企業は実務経験が積める有給の長期インターン生を募集していることが多いです。これを経験しておくことは正直メリットしかないです。例えば以下。


  • 世の中にある仕事を実際に経験できる
  • 就活時にアピールポイントになる
  • お金がもらえる(決して高額ではありませんが・・・><)

そこで経験した仕事が自分に合っていると思うなら、そのまま働くのもありですし、その業界に絞って就活してもいいですね。
もし自分に合わないと感じたのなら、それはあらかじめミスマッチを防げたということなので有益です。


ただ、大企業ほど長期インターン生を募集していないという現状があって、これはすぐにでも改善されるべきだと思っています。とはいえ、なかなか自分たちの力ではどうしようもない部分もあるので、希望業界や職種と同様のインターンを柔軟に探していけると良いのではないでしょうか。



周りに流されてしまった


「就活生あるある」だと思います。
私は、学科の同級生と一緒に就活をしていました。説明会に参加したり、ESを書いたりしていると、どうしても影響を受けてしまいます。実際に私もほとんど周りと同じ会社を受けていました。説明会で色々な業界を見てはみたものの、結局は周りに流されてSIerに就職しましたね。


自分が本当にやりたいことはなんなのか、自己分析をたくさんしたつもりだったんですけどね。。。


とにかく周りとあなたは違います。たまたま今同じ学校で、同じような勉強をしているだけです。是非広い視野を持って就職活動をしてもらいたいです。


余裕をもって就活をしなかった


スタートが早くなかったので、余裕がなく、色々な説明会やインターンシップに参加できませんでした。そのせいで、内定がない故に、落ちるのが恐怖で、同じ業界の会社ばかり受けることになってしまったのかなと思っています。


私は大学3年生の1月くらいから始めたのですが、ちょっと遅かったかなと思っています。就活を始めるタイミングに早すぎることはないので、せめて大学3年生の4月くらいからやっておけばよかったと後悔しています。
それならインターンとかも経験できたと思いますね。


就職を重く考えすぎた


まだ20数年しか生きていない人が、自分にピッタリの仕事をいきなり見つけられる訳がないんですよ。内定が全然もらえなくて焦ってしまう人とか多いと思うんですが、別に新卒で入る会社は、これからの時代そこまで重要じゃないと思いますよ。
深く考えすぎないようにしましょう。自分のキャリアは働きながら見つけていくものだと思っています。



まとめ


繰り返しにはなりますが、学生時代にバイト以外の社会経験を積むことをおすすめします。それが「長期インターン」ですね。日本の学生は社会を知らない状態で就活してしまい、就職後に色々と悩んでしまったり、視野が狭くなってしまうのかなと。


また、学生視点で見る会社と、内部から見る会社は本当に違うなと私は実感しました。なのでインターンであったり、OB訪問とかで実情をみるのが重要です。


あとは、就活をもっと気楽に捉えようってことですね。終身雇用制度も崩壊しますし、これからは個人のスキルが重要な、人材流動が活発な時代になると思います。初めに入った会社が自分に合ってたらラッキーくらいのマインドでいることも重要です。


以上、この記事が少しでも就活生の助けになることを願っています。


良かったら私のツイッター( @yuzudude)をフォローしてください。新卒入社した会社を1年でやめた無職のリアルが見れます(笑)


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ライター
荒井 あき斗
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