都内国立大学大学院 農学府
Tさん
大学での研究内容>自然環境保全
内定先>ITベンチャー
就活全体スケジュール
- M1・12月:2月開催のインターンに申し込み
- 2月:SIerインターン参加
- 3月:企業説明会に参加
- 3月下旬:第一志望(IT企業)に書類選考で落ちる。就活ツールを大手ナビサイトからLabBaseに変更。
- 4月:LabBase主催ホワイトIT企業イベントに参加。
- 5月:LabBase主催の逆求人型イベント「リアルLabBase」に参加
- 5月下旬〜6月ごろ:ナビゲーションサービス開発運営会社落ち。クラウド関連企業3社辞退。一部上場IT企業内定。
- 6月下旬:ITベンチャー内定。一部上場IT企業内定辞退。
大手ナビサイトは情報が多すぎて使いづらく、LabBaseに変更。
———就活を始めたときのことを教えてください。
体調を崩していたこともあり、就活を始めたのはまわりより少し遅くて2月の冬インターンからです。そのあと説明会シーズンが始まり気になる企業は参加して、3月末にその当時の第一志望に考えていた企業に書類審査で落ちました。
最初はリクナビ、マイナビで企業検索をしていましたが、POLに知り合いがいて、LabBaseを勧められて登録しました。
———ナビサイトからLabBaseに変えた理由はなんですか?
最初はユーザー系の大手SIerに興味があって検索していました。それがだんだん大手よりは企業規模が小さく自由度と裁量が大きい企業に興味を持つようになって、そうなるとナビサイトは情報量が多すぎて使いにくく感じるようになりました。検索しても検索結果が大量ですからね。
そんなとき、そういえばLabBaseに登録してたなと思い出したんです。スカウト型なら、自分で探すのではなく向こうから見つけてもらえるからいいなと。そこで、すぐにプロフィールを見直しました。登録した2月ごろに記載したプロフィールでは、大手SI企業希望と書いていましたが、就活の中で変わった希望・軸をもとにリバイス。新しいことにチャレンジしたいとか、自分の研究分野について詳しく書いた上で、異なる分野でどう生かせるか、というようなことを書きました。

プロフィールは随時ブラッシュアップ。面接で聞かれることは書いておく。
———プロフィールの入力は苦手という理系学生さんが多いのですが、手間取ったところなどありますか?
僕はいろんな人に相談して書きました。社会人の先輩で人事部の人がいて、どういう風に書けばわかりやすいか聞いて、少しずつブラッシュアップしていきました。学会発表経験は持っていなかったので、埋められないところはありましたが、それ以外のところはびっしり書きました。
――自然環境保全が専門でありながら、ITを志望。そのあたりは、どのように説明していましたか?
僕は奨学金をいただいているんです。そのおかげで大学での学びが得られたので、社会に恩返しをしたいという気持ちがあります。どういう形で恩返しできるか考えた時に、その手段としてITがいいのではと思いました。
もちろん最初は自然環境保全系で考えていて、環境アセスメントの企業でインターンもしました。でも、その時に違和感を感じてしまって…。何かと言うと、例えばダムの建設が決まった場所に、アセスメントの活動によって絶滅危惧種生物が発見されたとします。でも、大掛かりなダム建設計画は進んでしまっていて、それを完全に止めることは難しいんです。環境アセスメントは大手ゼネコン配下の多重下請け構造の一部であり、そこでは自分が思うような仕事ができないのではないかと感じてしまったんです。それだったら、確実に社会貢献できる道を探そうと…。
ITは社会を支えるインフラです。ITの力で世の中を支えている会社で働けたらいいなと、就活の軸をそちらに置きました。それで、まず見たのが、ユーザーの生活に一番近いであろう交通系SIerでした。

———プロフィールでは、農学部のどんなスキルがIT業界に生かせると表現されましたか?
研究はひたすら山で調査です、全然ITではありません(笑)。でも、野外調査はリスクを伴うので、それを回避する調査計画を綿密に立てます。そういったスキルは業界問わず生かせるのではないかなと思いました。実際に面接でも「なぜ農学系大学院でIT?」と聞かれることが多かったので、それについてはプロフィールに詳しく書きました。
——では、就活当初大手企業を希望していて、途中から中小企業に気持ちが変わったのはなぜですか?
自己分析を進めたり、企業の面接を受けていく中で、大手企業で枠にはまってやっていくよりは、自由度の高い中小企業の方が向いていそうだなとわかってきたんです。いくつか面接を受けて、両者のワークスタイルの違いを実感しました。
スカウトをもらったらまずは面談申し込み。話すことで自分の判断軸が明確になる。
———選考の進み方について伺います。 LabBaseで企業検索はどの程度行いましたか?
企業検索はある程度しながら、スカウトをもらった会社について気になれば興味ありボタンを押していました。検索の時点で興味ありをたくさん押しすぎるとナビサイトを使っていた時のように情報を把握しきれなくなるので。自分に興味を持ってもらったことを大事にしました。
当初は、スカウトをいただいた企業は全て面談を申し込みました。話が進んでいく中で、ちょっと違うなと思ったらお断りをして。いくつかの企業で選考が進んでいってからは、比較検討で辞退もありましたね。そうしていくうちに判断軸が明確になってきました。
———判断軸というのは?
その仕事が社会貢献になるかどうか、その貢献度です。あとは話していてちょっと希望の分野と違うかなと思うこともありました。
逆求人型のリアルイベントが転機に。
———最終的に、2社から内定をもらいました。きっかけはスカウトメールですか?
最初の出会いはリアルイベントでした。4月に参加した「ホワイトIT企業イベント」と、5月の「リアルLabBase」です。イベントは僕にとってはとてもいい経験で、特に「リアルLabBase」は転機になったと言ってもいいかもしれません。
こちらのイベントは、学生がブースを構えて自分の研究内容を紹介。企業が興味ある学生のブースをまわっていくという逆求人型のものなんです。ここで初めて知った企業がたくさんあって、声をかけてくれた企業も知らない会社がほとんど。話をしてみたら面白そうなところも何社かあって、就活を始めた時は考えもしていないなかった出会いでした。内定が決まったIT企業もここでお話ししたのがきっかけです。

———内定承諾の要因は何ですか?
辞退した方は、農業とITの掛け合わせというところに魅力を感じました。農業以外にも色々な業界とITを結ぶことで社会をよくしようという考えが自分の理想とも重なって、選考が進むごとに志望度も上がっていきました。人事の方も親身に話を聞いてくれて、最後まですごく悩みました。
承諾企業に決めたのは、オフィス見学やエンジニアのトークセッションに参加し、その雰囲気が面白そうだったこと。働き方の自由度が高いのが魅力でした。クラウドサービスを扱っている企業なのですが、当初はあまりイメージがついていなかったものの、それが社会にいかに役立つのかを具体的に描くことができました。また、前者はベンチャーではありますが時間も経過していて規模も大きく、トップダウンの印象も多少受けました。若手の意見が届きやすいほうがいいな…と。はっきり言って苦渋の決断でした(笑)。
———就活を振り返ってみて、感想、後輩へのアドバイスなどお願いします。
就活を始めた時には予想だにしない会社に決まったことになります。最終的には2社から内定をいただき悩み抜いて決めるという、贅沢な就活になったかなと思います。
僕にとってはイベントでの様々な企業との出会いが選択肢を広げ、また、自分自身を深掘りするいいきっかけになりました。もう少し早くから動いていれば、その分もっと選択肢は増えていたのかもしれません。出来るだけ多くの企業と話をすることで、何がやりたいのか、自分の軸は何かが明確になるんだと思います。
また、業界や職種が同じでも、企業規模によって風土の違いが結構あると感じました。業界が決まったら、「大手」「そこそこベンチャー」「スタートアップ」というように、それぞれを見た方がいいかなと思います。
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