この記事でわかること
LabBase就職のプロフィールを書く目的
LabBase就職プロフィールを作成する目的は何でしょうか?
それは、自分に合った企業からスカウトを受け、各企業や各職場の解像度を高める機会を得たり、入社したいと思える職場を見つけたりすることです。この目的を達成するには、2つの重要なステップがあります。
ステップ1:企業からあなたのプロフィールが発見される
ステップ2:読み手に必要な情報を届ける
この記事では、上記2つのステップをクリアし、自分に合った企業からスカウトを受け取れるプロフィールを作成するために重要なポイントを解説します。
読み手は何を見ているのか?
もう1点だけ、重要な前提をお伝えさせてください。
それは、プロフィールの読み手は誰で、その読み手はプロフィールから何を読み取っているのか、ということです。
LabBase就職の場合は、大きく2通りの読み手がいます。
人事:論理的に伝える能力、課題解決力、志向性
人事の新卒採用担当が、皆さんのプロフィールを読み、自社にマッチする学生をピックアップしている場合です。この場合、専攻や技術キーワードで表示学生を一定程度絞った上で、自社の環境で活躍できる適性がありそうかを判断しています。
具体的には、
- 自身がやってきたことを論理的かつ明快に伝える力があるか?
→業務に必要な、正確なコミュニケーションができるかを確かめるため - 主体的に課題を解決する能力がどれだけ備わっているか?
→入社後の伸び代を見極めるため - 将来のキャリア観やチャレンジしたいこと
→自社の環境でそれがどの程度叶えられるのか?を検討するため
といった観点を見ていることが多いです。
現場:知識/技術分野、関心が高い分野/トピック、基礎的な研究能力
一方、こちらはLabBase就職の特色ですが、研究・開発・設計などの現場技術者が直接プロフィールを読んでいる場合も多いです。この場合、「自分の部署やチームでどれだけ活躍できそうか」を基準に見られていることが多いです。
- 研究活動を通じてどのような知識、技術を身に付けているか?
→自チームで必要となる分野と合致するか、を確認するため - 興味関心が高い分野/トピックは何か?
→学生の関心、好奇心を満たせる職場であるか、を検討するため - 基礎的な研究能力を身に付けているか?
→研究者、技術者としての即戦力度合いやポテンシャルを見極めるため
といったことが主な関心ごとです。
このように、人事と現場技術者が見ているポイントはやや異なります。
一方で、企業・学生双方にとって幸せな出会いとなるように、自社の特徴、事情にマッチした学生を採用したいという想いは共通しています。
皆さん自身にとっても幸せな出会いと思える入社先が見つかるよう、自分自身のことを正確に理解してもらえるプロフィールを作りましょう!
ここから、そのために具体的に気をつけるべきポイントを3点説明します。
ポイント①具体的にキーワードを入れて書く
まず、これは「プロフィールを読んでもらうため」のポイントです。LabBase就職にはたくさんの学生のプロフィールが登録されているため、読み手は検索によりある程度絞り込んだ上で、プロフィールを読んでいます。
そのため、この検索でピックアップされることが非常に重要です。
そこで、読み手の検索軸に該当するキーワードを文章中に含め、なおかつ、「研究キーワード」として設定しましょう。
読み手の検索軸の主なパターンは下記の通りです。
- この学問領域で研究している学生をピックアップしたい
→「流体力学」「通信工学」「光工学」のような学問分野を具体的に入れましょう! - この製品や研究対象に知見、関心のある学生を探したい
→「航空機」「人工筋肉」「大腸菌」など自身の研究対象やその応用先を具体的に書きましょう! - この研究スキルを持つ学生を探したい
→「圧縮試験」「HPLC」など、研究で扱う機器、手法やプロセスを具体的に書きましょう!
ポイント②新規性、独自性のあるポイントをわかりやすく書く
プロフィールの読み手に対して、研究内容やあなたの頑張りを伝えるために最も重要なことは、「何が新しいのか」「何が独自なのか」を明確に記載することです。
なぜなら、研究は学問的、技術的に新しい知見を切り拓く活動なので、あなたの取り組みのどのポイントが新規、独自なのかがわからないと、読み手はあなたの研究活動を理解する術がないからです。
「既存の知見、技術はここまでで、そこからこういう仮説を持って次の一歩を開拓しようとしているんだな」がわからなければ、どんなに詳細にプロセスを記載しようと、またどんなに平易な言葉を使って書こうと理解してもらえません。
またその際に、読み手が人事であっても現場技術者であっても、前提となる既存の知見は知らない場合がほとんどですので、簡潔に説明を加えるようにしましょう。
ポイント③あくまで自己PR。自分を主語にして書く
これは、「研究を選んだ理由」「研究の意義」の項目を記載する際に、特に注意していただきたいポイントです。
よくあるNG例としては、学術的な意味合い(論文のIntroductionに記載するような内容)のみの記載に留まり、自分自身の解釈や気持ちが全く記載されていない場合です。
研究内容を正確に伝えるため「だけ」にプロフィールを書くのであればこれで十分かもしれませんが、プロフィール記載の真の目的は、研究の説明を通じてあなたがどんな人間であるかを伝え、スカウトを受け取ることです。
そうであるならば、自身の研究がもたらす学問的な進歩や社会へ与えるインパクトについての自分自身の捉え方を記載し、自分の考え方や関心を伝え、かつ主体的に研究に取り組んでいること自体をPRすることが得策です。
例えば、「研究の意義」を下記のような構成で記載してみるのはいかがでしょうか?
まとめ
コードをコピーする
プロフィールをうまく書けない、とお困りの方の最初の一歩の手助けになっていたら、また既に書いている方もさらに内容を磨き込むために活かしていただけたら幸いです。
そして、これまでの経験やご自身の興味、関心をフルに発揮して活躍できる職場が見つかる確率を少しでも高めていってください!
今後、各項目の書き方の具体例も公開していく予定ですので、お楽しみに!