2020卒:セイコーエプソン株式会社内定者の就活体験談

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LabBase Media 編集部

2020卒:セイコーエプソン株式会社内定者の就活体験談

同じ専攻の先輩たちが体験した就活がまとめられています。選考フローや就活日程、中には選考を突破したESを紹介してくださる方も!参考になること間違いなしです。

■選考企業と選考ルート


・セイコーエプソン株式会社(ES・webテスト→推薦1次面接・筆記テスト→最終面接→内定)
・キヤノン株式会社(ES・webテスト→推薦1次面接→不合格)
・ブラザー工業株式会社(ES・性格検査→推薦1次面接→不合格)
・株式会社JVCケンウッド(ES・webテスト→1次面接→辞退)
・日本精工株式会社(ES・webテスト→1次面接→辞退)
・JUKI株式会社(ES・筆記テスト→1次面接→2次面接→辞退)
・株式会社メイテック(履歴書→1次面接→辞退)


■就活日程


6月 合同説明会参加
9月 エレコム株式会社サマーインターン参加(1週間)
10月 自己分析開始
12月 TOEIC試験勉強
1月 SPI・GABの試験対策開始
3月 会社説明会に多数参加・ES執筆・面接練習
4月 改めて自己分析を行う・ES提出・面接
5月 セイコーエプソン株式会社内々定・内々定承諾
10月 内定


■就活の軸とその理由


大手メーカー・精密機器
<理由>
将来性や安定性の高さから,大手企業に就職したいと考えるようになった.研究分野(マイクロ流体力学)とサークル活動経験(大学生ロボコン)を生かしたものづくりを仕事にしたいと考え,精密機器のメーカーを志望した.就職活動を始めてすぐの3月頃,推薦応募の企業に続けて落ちた経験から,大手企業だけでなく中堅企業にも目を向けるようになった.


■内定承諾の決め手


①5月の2週目に最終面接通過の連絡を頂いてからすぐ(その週のうち)に内々定承諾するかしないかの決断を求められた.
②企業の業態・仕事の内容が就活の軸と合致しており,内々定承諾しても問題ないと考えた.
③同じ大学の同期の大多数が既に内々定を得ており,早く就活を終わらせたいと思う気持ちがあった.


■利用した就活サービス


①リクナビ ②マイナビ ③LabBase ④キャリタス ⑤ワンキャリア ⑥みん就(みんなの就職活動日記)


■選考突破ES


企業名:セイコーエプソン株式会社
選考職種:技術職・開発設計


当社への興味をお持ちいただいた理由をお書きください。200文字以下


私は研究を通してマイクロスケールの微細なものづくりに興味を持つようになり,将来は精密機械の設計・開発に携わるような仕事をしたいと考えるようになりました.就職活動の中で貴社の会社説明会に参加し,安定した事業基盤・長年培われてきた「省・小・精」の技術に支えられた画期的なものづくりを通して新たな時代を切り開く貴社であれば,私の知識・経験を存分に生かして貢献ができると考え,志望いたしました.


志望職種の選択した理由を具体的にご記入ください。(機構設計を第一志望にしていました)150文字以下


機械工学の専門知識・所属していたロボコンサークルでのものづくり経験の両方を生かして仕事ができると考えたためです.精密機械の設計開発には,機械・電気・情報の専門家たちの緊密な連携が欠かせません.そこで,私のもつメカ・エレキの知識とロボット製作で培ったチームワークが本職種において役に立つと考えました.


現在在籍している学校(大学・大学院、高等専門学校、専門学校、短期大学など)で学んだこと、研究テーマについてご記入ください(概要、目的、目標、苦労した点、創意工夫点、進捗状況など)400文字以下


近年の畜産業は◇◇成功率の低下に起因する家畜頭数減少に悩まされています.これに対する解決手段の一つとして,マイクロ流体デバイスを用いて**(研究内容)を効率的に収集する方法を開発しています.現在の研究対象としている**選別用デバイスは,数百ミクロン程度の寸法を持つ微小流路によって構成され,それぞれの**がもつ拡散力の違いによって運動性の良好な**のみを選別・集積します.しかし本デバイスは一度に選別できる量が少なく,そのままでは〇〇に適用できない欠点があります.そこで,デバイスの構造や流路設計の改善により選別効率を維持しつつ流量を増加させることを目標に研究を進めています.また,本研究は新規の実験であり,私は指導教員と相談しながら,実験道具の調達・マイクロデバイスの製作・実験方法の立案など,実験設備立ち上げの全体に携わりました.


前の設問(項目③)で回答いただいたことは、エプソンにおいてどのように生かせると思いますか?300文字以下


研究テーマと直接的には関係しませんが,専攻分野である「マイクロ流体」に関する知識を装置開発(プリンターのインク制御や駆動部潤滑など)において生かすことができると考えています.それに加えて,私は研究プロジェクトの1期生として実験設備の構築にゼロから携わり,実験環境をより良いものにするための様々な提案をすることで実験サイクルの高効率化などを実現してきました.実験が思うように進まないときは,研究室のメンバーや他分野の専門家と意見交換することで解決のためのヒントを探しました.この経験を通して学んだ問題発見カ・行動力を業務にて存分に発揮し,今までにない画期的な製品の設計開発に貢献したいです.


エプソンのどこに魅力を持ちましたか?具体的にご記入ください。300文字以下


独自のコア技術開発から最終製品の開発までを一貫して行う垂直統合型の開発システムに魅力を感じました.近年では中国や韓国を中心に低価格製品メーカーが台頭し,日本のものづくり産業は苦戦を強いられています.そのような中で,マイクロピエゾ技術などの「他社が真似できない独自のコア技術」を数多く保有し,ウェアラブル端末やロボットなどの広範な領域において事業を展開するビジネススタイルによって,貴社が世界中の他企業の追随を許さないような高い競争力・ブランドを維持していることを知りました.このような背景のもとで,貴社の事業内容に安定性と高い将来性を感じ,志望いたしました.


■ESでのアピールポイントや工夫点


●ESのアピールポイントや工夫点
会社に関する項目では,説明会や公式webサイトの内容などを参考にし,そこで強調されている自社の強み・アピールポイントなどを踏まえた上で回答した.
自分自身に関する項目では,自己分析によって整理した自身の経験(私の場合は,大学生ロボコンサークルと研究室での新規プロジェクト立ち上げ)を挙げ,面接時にその内容について質問してもらった(それぞれを詳しく説明すると字数が足りないため).


●ES記入内容について面接で聞かれたこと
項目②③では,自分のアピールポイントとして挙げた大学生ロボコンと研究内容について深堀りで質問された.特に,研究については製作したデバイスの構造や駆動原理について詳しく説明する必要があった.
項目⑤については,同業他社と比べて会社に魅力を感じた理由を聞かれた.これについては,あらかじめ質問されることを想定していたため問題なく答えることができた.


■就活の振り返り


良かった点
興味のある業界・企業について事細かに分析を行ったため,幅広い視野で業界全体を見渡すことができた.自己分析・ES執筆・面接練習などを通して,自分の伝えたいことを他人にわかりやすく伝える能力が向上した(はず).


反省点
スケジュール管理などを適切に行えていなかったため,一部の会社ではESの提出が締め切り直前になったり遅れたりすることがあった.


印象的だった出来事
就活を始めた当初(4月前半)は,選考試験に立て続けに落ちたためとても不安な気持ちになっていた.そこで,改めて自己分析のやり直しと面接練習を行い,自身の経験・長所・短所などを明確に相手に伝えられるようにした.その結果,4月後半ごろから多くの会社で選考通過の連絡を頂けるようになった.この経験から,就活を通して自身の成長を強く感じた.

ライター
LabBase Media 編集部
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