「後付け推薦」に戸惑う理系生たちーーアンケートから見る理系就活

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LabBase Media 編集部

「後付け推薦」に戸惑う理系生たちーーアンケートから見る理系就活

自由応募であるのに、選考プロセスが進んだ段階で大学や教授からの「推薦状」の提出を求める「後付け推薦」。内定出し前や、最終面接に進むタイミングで推薦状を求めることが多く、内定辞退防止や囲い込みを目的とした「オワハラ」に当たるのではないかとの指摘もされています。はたして、当事者たる理系生はどう感じているのか? それを探るべく、LabBaseでは理系生にアンケートを実施。困惑する声が多数寄せられました。

Q. 「後付け推薦」について知っていますか?



8割近い理系生が「知っている」と回答。一般的には耳慣れない言葉ではあるものの、理系生にとっては身近な話題と言えるのかもしれません。実際、自分や周囲の「後付け推薦」にまつわるエピソードも多数寄せられました。



  • 内々定後に後付け推薦を出すように求められ、出した場合に内定をもらえる企業が多かった。(※ 編集部注:メーカーを中心に複数の企業名も挙げられていました)

  • 最終面接の案内時に推薦状を持ってくるよう言われ持参した。

  • 第1志望ではない企業から後付け推薦を言われ、推薦状を出すと内定出るかもしれないけど、出さないと落とされるかもと悩んでいた。

  • リクルーター面談を経由するルートは最後の面談時に推薦書を求められる事がありました。

「推薦状を出せば内定が取れるかも」「とはいえ、第一志望ではないからどうしよう」「でも、内定は欲しい」そのようなジレンマに苦しむことも想像に難くありません。その結果、こんな事態にも陥るようで・・・



  • 後付け推薦のせいで、複数内定を持った状態で後から比較するということができず、就活疲れと重なって諦めてしまう後輩が多い

  • 他にもみたい企業があったが、その企業の選考が終わる前に内定先から後付け推薦を求められ断りきれず内定先に就職していた。

希望の企業への応募や、比較検討をする機会を逸してしまっているとすれば、キャリア構築のスタートとして、あまりにアンハッピー。中には、「推薦状がありながら、辞退してしまえば教授や学校、後輩に迷惑がかかってしまう・・・」との強い責任感から葛藤に苦しむ就活生もいるかもしれません。


「後付け推薦」への理系生の意見



反対


  • 推薦状を出さないと内定をもらえないため自由応募より束縛が厳しいのに自由応募と同じフローなので変な感じがする。

  • 自由に企業選びができない

  • 反対。企業だけにメリットがあるから

  • 企業も人材の確保のためとはいえ、学生の自由な就職活動を妨げる制度は辞めるべき。最後まで自分にあった企業や職を考え抜くことは学生だけでなく、企業にとっても意味があるはず。妥協で入社されても企業にとって良いことはない。


賛成


  • 先出し推薦に比べ、複数の企業を同時に推薦ルートで受けれるため、内々定を獲得しやすくなる。そのため、第一志望が不合格になった場合にも保険がきき、いい制度だと思った。

  • 企業としては内定を出した人になるべく来てもらいたいのはわかっているし、推薦書を出せば内定が約束されるのであれば学生としても安心なので私は賛成です。

推薦状を出せば内定をもらえることを「安心」ととるか、「束縛」ととるかーーその解釈の違いで意見が分かれるようです。
また、「後出し」であることへの理不尽さを訴える声も。



  • 同意のもとではいいが、無理やりの囲い込みは許せない所がある

  • セコい、募集要項に明記するべきだと思う

  • 後付け推薦であることを募集時にはっきり明かしてくれれば、良いと思う。

  • 推薦状は取得できないと申し出た場合に、そのまま通常通り一般の選考を受けられるのであれば構わないと思う。また、その企業が大学に推薦枠を出しているがその学生が一般で応募してきたなら、後付け推薦を申し出る企業の言い分も分からなくはない。しかし、推薦状が取得できないなら選考に進めないというのであれば、それまでの努力と時間が徒労に終わるので、企業は初めにその旨を公表しておくべきだと考える。

事前通知のない「後出し」の不公平を訴える声がある一方で、企業側の事情に一定の理解を示す声も。



  • できれば禁止してほしい。学生の「滑り止め内定」を許容してほしい。ただし企業側も「内定者の早期確定」が要求されるため、仕方ないという気持ちもある。駆け引き。

  • 内定者を確実に確保するというところで企業の気持ちはわかるが、企業を検討している最中の学生にとっては理不尽さを感じる。

  • 人材を採用したい企業側からすれば、当然だと思う。その企業に入る覚悟がない学生は、辞退すればいいだけだと思う。

どのような事情であれ、「後付け推薦」には学生側の不利益が存在するのは事実。そのため、学生を守れるような対応をとる大学もあるようです。



  • 本来は事前に推薦状を出すもの、後付け推薦をする企業には行かない方がいいと就活担当の教授に指示された。

  • 就活生としては、推薦としての意味が全く無いなと思っている。よりよい企業から内定をもらったら、そちらを選びたいと思うのが普通だろう。ただ自分の大学では推薦を出せる時期が遅いので、自然と守ってもらえていると感じる。

理系生にとって、自由・公平で機会損失のない就職活動であることが望まれますが、現時点では「後付け推薦」も少なくないのが現状。就活生には、ジレンマに苛まれたり、後のない状況に陥らないよう、多くの可能性にアクセスしていただきたいと思います。その際、一般的なナビサイトでなく、研究を評価され、企業からスカウトが届くダイレクトリクルーティングサービスは、大きな可能性を秘めた選択肢となるでしょう。


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