【イベントレポート】「unistyle編集長が語る理系学生の受かるエントリーシートの書き方」

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LabBase Media 編集部

【イベントレポート】「unistyle編集長が語る理系学生の受かるエントリーシートの書き方」

理系学生対象のオンラインイベント『LabBase Now』。今回は、就活支援サイトunistyleの編集長、郡山隼人(こーりー)さんにご登壇いただいたイベントの様子をご紹介します! 『LabBase Now』とは? 研究が忙しく就職活動に十分な時間をさけない学生さんや、地方や海外在住の学生さんを対象に、オンライン会話の「Zoom」というシステムを利用して研究室や自宅などどこからでもご参加いただくことができるオンライン就活イベントです。 少人数限定のイベントであるため、実際に現場の第一線で活躍されているエース社員の方や日本をリードしている方からのここでしか聞くことができない話を近い距離で聞くことができます!

今回のご登壇者


郡山 隼人さん(こーりーさん)
2014年 株式会社ネオキャリアに入社。
採用部新卒採用グループに配属され、採用業務全般を経験。
2018年 元々の夢であるキャリア教育に力を入れるべく、グループ会社のUnistyle株式会社に異動。新卒紹介事業立ち上げ、キャリアカウンセラーを経てマーケティング責任者となる。Twitterで就活について発信を行っており、就活生を中心に約1.2万人のフォロワーを持つ。
Twitter:@unistylehyt


unistyleとは?


unistyleとは、月間70万人以上の就活生が利用する就活支援サイトです。


特徴としては、大きく4つあります。

  • 外資系コンサル、総合商社など有名企業の内定者・選考通過者が実際に書いた37838枚を超えるES/選考レポートが見放題
  • 最新のインターン・本選考の締切情報を新着順/締切日時順で確認できる
  • ESの書き方や自己分析の仕方等1500を超える選考突破のための記事を見れる
  • 限定イベントの案内を受け取れる


会員登録は無料です。
最短2分で登録できますので、会員登録はこちらから!


前半:ESってどういうもの?


※以下の内容は、こーりーさんのお話を元に、編集部で再構成したものです。


 エントリーシート(以下、ESと表記)は、就活生にとって避けては通れない関門の1つです。そしてその質をあげるためには、そもそも、企業はなぜ新卒採用を行うのか、というところを考えることが重要になります。


 会社にはヒト、モノ、カネ、情報という4つの経営資源があります。もちろん採用はその中の「ヒト」に関する部分です。そして新卒採用では、その中でも将来のリーダーやコア人材になる「ヒト」を採用するということが目的になってきます。そのため、ESで大事になるのは、「自分がその企業で利益を創出できる」ことをアピールすることです。


 企業がどのように学生を見極めるかというと、「能力」と「モチベーション」の両方が揃っていることを軸にしています。「能力」は主に自己PRや「学生時代頑張ったこと」から判断される部分で、「モチベーション」は主に志望動機から判断されます。すなわち、ESの内容を見ることで、企業はこの二要素を同時に判断することができるのです。


 では、この両方を備えるESは、どのようにして書けばいいのでしょうか。


 まずは、企業が求める人材を調べます。これは、企業のビジネスモデルや仕事内容、また採用HPやESの質問項目から推測することができます。これらがいわゆる業界研究と呼ばれるものです。


 そして、自己分析を行います。ここでは、内定者のESを複数読んで共通項を考え、そのフレームワークに基づいて過去の経験を整理しながら書いていきます。最後に他人に評価してもらうことで、企業に評価されるPRに仕上げることができます。


 ESは、その学生が自社の基準に相当するのかどうかを判断する手段です。ですから、その企業で自分が活躍できるということをアピールすることが最も大事になります。書き方の詳細は「unistyle」に記事がありますので、ぜひそちらも読んでみてください!


後半:質疑応答


Q1: 志望動機の中で、「企業でやってみたいこと」はどれくらい具体的に書けばよいのでしょうか?


A1: 企業の性格によって、二つに分かれます。採用後の業務内容が絞られている場合は、動機を具体的に書くことで、業界研究をしっかりできているという印象を与えることができます。一方で、採用後の業務内容が幅広く、配属先によって仕事内容が大きく変わる場合は、ある程度抽象的に書くのが良いと思います。例えば、会社のミッションやビジョンに大いに共感し、それを達成するためならどんな仕事でもやります、という内容の方が評価されます。


Q2: 選考段階で落とされてしまう、典型的なESにはどのようなものがありますか?


A2: まずは、論理的でないESです。例えば、自分の強みを聞かれている質問に対して、回りくどく書いて最後に強みを書いているようなもの。これは読み手にとって分かりづらいものです。そうではなく、初めに強みをきっぱりと書いて、そこから具体的な話に進めていくべきです。
もう一つは、定性的かつ抽象的なものです。「私は○○を頑張りました。そして素晴らしい結果を残すことができました。」と言われても、読み手にとっては評価のしようがありません。実は、企業がESを落とす理由の7割は「分かりづらいから」というもの。ESは読み手に確実に伝わる文章を書くことが基本中の基本なのです。


Q3: 内定を得た先輩方のESで評価されたのはどういったポイントなのでしょうか?


A3: 評価ポイントは企業によって異なりますが、典型的なものとしては学歴、そしてESが論理的かといったところがあります。それらに加えて、ESの内容が企業ごとの採用基準に合っている内容かというところも重要になってきます。例えば、個人で仕事をすることが多い企業は、ESの回答からそういう仕事形態に向いているかを判断する、というような感じです。


Q4: 人事の人に刺さる志望動機はどのようなものですか?


A4: 「モチベーション」に関する内容がその業界や企業で求められる人物像と合っていることが大事です。この動機であればどんなことがあっても仕事を頑張ってくれそうだなという要素があれば良いのではないでしょうか。研究開発職に就きたいという人であれば、苦労や挫折があっても乗り越えてがんばることができるか、というところを見たいので、その理由となるモチベーション、そのモチベーションの源泉、そして将来のキャリアビジョンなどが重視されると思います。


Q5: 「学生時代頑張ったこと」を書くとき、院生時代のエピソードのほうが望ましいのでしょうか、それとも学部生時代のエピソードでもいいのでしょうか。


A5: 自分が一番頑張ったのが学部生時代なのであれば、そのことを書けばいいと思います。ただ、企業の人事さんからすると、「じゃあ院生時代は何もしていなかったの?」ということになりかねないので、そこは面接の時などに話せるようにしておきましょう。


Q6: ESを他人に見てもらうというのは、どういう人に判断してもらえばいいのでしょうか。


A6: まず、企業の人事、または人事経験のある人がベストです。その次は志望企業のOBやOG、最低でも社会人の人にお願いしましょう。添削の際に、企業人事が見ている基準とどれだけ同じ目線で見てくれるかがポイントになります。この点から、例えば大学の同級生に添削してもらうというのはおすすめできません。そういった知り合いがいない、という場合は、例えばTwitter上で元人事の人にDMを送ってみたり、イベントに参加して添削をお願いしたり、やり方は色々あると思いますよ。


Q7: 企業によっては何段階か募集を設けていることもあると思います。ESの内容が完璧でなくても一次募集に出したほうがいいのでしょうか?


A7: ESがある程度完成しているのであれば、出したほうがいいです。企業側としては、なるべく早く採用活動を終わらせたいので、一次募集の枠が大きい場合が多いのです。二次、三次になると面接可能な人数が減る場合が多く、それだけ通過ハードルが上がってしまいます。また、一度書き上げたESは、添削しても見違えるほど良くはなりません。ですから、早めに出してしまうことが大事だと思います。


1時間弱のイベントでしたが、ESやその後の選考について、かなり参考になるお話をいただくことができました!ここで、参加学生の皆さんの声を一部紹介します!


  • どのようなエントリーシートを作ればいいかわかりました!
  • 自宅から簡単にESのコツを学べた!
  • 納得することが多くてよかった!


ご参加いただいた皆さん、そしてご登壇いただいたこーりーさん、ありがとうございました!


就職活動支援サイト「unistyle」では過去内定者のESや選考レポート、またESや採用に関する記事などが就活生の皆さんに提供されています!気になる方はぜひ、下記のリンクからアクセスしてください!
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『LabBase Now』では、これからも全国の就活生の皆さんに様々なイベントをご提供していきます!詳しくは、下記のサイトをご覧ください!
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