責任の大きさがやりがいになる。オルガノプラントサービスのエンジニア職の魅力とは
インタビュー
2025.01.10
LabBase Media 編集部
日常の暮らしや産業に欠かせない、さまざまな水処理システムを扱うオルガノプラントサービス。そのプラントエンジニアは、見積の作成から設備の試運転、納入に至るまで一貫して担当するため、幅広い経験を積むことができる。機械系、電気系のグループで働く社員2名に、仕事の魅力ややりがいを聞いた。 オルガノプラントサービス株式会社: 総合水処理エンジニアリング会社としてトップクラスの実績を誇るオルガノグループの一員として、浄水場の水処理装置から電子部品、医薬品、食品等の生産現場で使用する純水製造装置の設計や施工管理、装置の安定した運用を図るメンテナンスや改善提案などを手がけています。 幅広く高度な専門技術を駆使し、売上高・営業利益ともに過去最高を更新中です。
戸祭 直人
オルガノプラントサービス株式会社
技術センター1グループ
山本 祥司
オルガノプラントサービス株式会社
技術センター2グループ
充実の社員教育と社内設備で知識が身に付く
――学生時代の研究と、当時学んだことで現在の業務に活きているものがあれば教えてください。
戸祭:大学時代は生物を専攻していて、大学院までシロアリの研究をしていました。シロアリという小さなものが研究対象だったので、細かな作業と根気強く向き合えることが活きていますね。また、Microsoft Excelを利用してデータをまとめたり情報を整理したりしていたスキルも役立っています。
山本:電気科で電気に関わることを学んでいました。今の業務が電気設計なので、学生時代に学んだ電気の基礎が活かせています。実際に現場で仕事をすると座学だけでは知りえないことがたくさんありますが、設計するうえで重要な計算や知識はかなり役立っていますね。
――お二人は中途入社だと伺いました。入社してから必要になった水処理システムなどの知識や技術はどのように身に付けましたか。
戸祭:前職でも排水処理に関わる業務をしていたのでなんとなくイメージはあったものの、実際はまったく別物でしたね。ほとんど一から覚える必要がありましたが、技術的なことは社員教育で学び、その後現場で実際の業務に従事しながら一つずつ身に付けていきました。
新卒入社の場合は、オルガノグループの集合研修を約2カ月経てから部署に配属となります。配属後も、実務的な研修を通して確実にフォローしてもらえるので安心ですよ。
山本:専門外の分野から転職したので、水処理システムについての知識はありませんでした。設備全体の流れが記載されているフローシートからどういった検討が必要なのかを読み取るのですが、最初は苦労しましたね。ただ、疑問点があるときには上司や現場の運転管理の方に確認することで、その都度すぐに解決できました。
装置を自動で動かすための制御装置であるPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)を使った設計は、入社してから学びました。はじめる前は不安でしたが、社内に練習設備がそろっており、自分で試行錯誤して動かしながら身に付けていくことができました。
グループの垣根を越えて、一つのプロジェクトに挑む
――現在お二人が携わっているプロジェクトについて教えてください。
戸祭:すでにある設備に対して装置を増設するプロジェクトに関わっています。具体的には、汚れた井戸水を通常の水道水レベルにまできれいにするためのろ過装置を増設しようとしています。配管や電気、重機など専門の協力会社、社内の関連部署など、さまざまな人と調整しながら取り組んでいますね。
――お二人ともこのプロジェクトに取り組んでいますが、所属しているグループは異なると伺っています。それぞれのグループの役割を教えてください。
戸祭:私は技術センターの1グループに所属しています。水処理装置を設置したり、配管工事の管理を行ったり、試運転をして装置を立ち上げたりといった、機械を扱う担当ですね。案件全体のマネジメントも行います。
山本:私は技術センターの2グループで、電気計装を扱っています。具体的には、水処理装置の制御盤設計や、制御プログラムの設計、タッチパネル画面の作図など、使いやすさを考えながら、どこにどんなボタンが必要かを設計しています。
制御機器の購入、納入そして、工事を行うための電気工事会社を手配するほか、その際の監督業務や確認作業も担当しています。
――二つの異なるグループがプロジェクトに関わるのは、どんなメリットがありますか。
戸祭:配管や機械装置の設計や、試運転の計画立案は経験があるのでどうすれば良いかある程度分かりますが、試運転に関わるソフトや電気的な部分に関しては山本さんがいる2グループの協力なしにはできません。一人で進めると気づかないうちに間違った方向に進んでしまうリスクがありますが、「こうしたほうがいい」とそれぞれの立場から意見を出し合いながら改善していくことができます。
山本:プラント内に計測器を一つ取り付けるとしても、どの場所なら設置できるのか、設置できる配管になっているのかなど、私がいる2グループだけでは把握しきれないことがあります。不安な点を確認しながら進められるのはメリットです。また、最終的にどういう形にするかを話し合うとき、例えば「〇〇の現場ではこういうふうにやっていて、とてもよく仕上がっていた」など、それぞれの現場で得た情報を細かく話すことで、仕上がりの目線が変わって相乗効果が生まれます。
戸祭:グループが違うと担当してきた現場も違うんです。1グループは今回のように、すでにある施設の増設や改造などの大規模工事が中心ですが、2グループは小さいメンテナンスの現場も多い。それぞれの知見を共有しながら業務を進められますね。
難しいところは楽しいところでもある
――業務を進めるうえでの難しさや、やりがいを感じる瞬間を教えてください。
戸祭:私たちの業務は、一つのプロジェクトに必要な見積から調達、設計、工事、試運転、引き渡しまでを一貫して行います。最初から最後まで一人で管理するのは今回のプロジェクトが初めてで、一貫して担当するからこその難しさにもたびたび直面するのですが、勉強になることがたくさんあります。
今の業務を進める中で、現在進行形で日々やりがいを感じていますね。今の業務は、自分がまず動かなければ何も進みません。責任は重いですが、その重さがやりがいにつながっています。プロジェクトを予定通りに進められているとき、工程が押してしまったり試運転中に想定とは違う動作が起きたりといったトラブルを解決できたとき、それぞれにやりがいや楽しさを感じていますね。
以前、副担当として参加した業務では、お客さまに運転説明会を開催して無事に引き渡したとき、苦労が報われ「頑張ってきてよかったな」と思いました。今回責任者として進めているプロジェクトでは、終わったときにそれ以上の達成感を得られるだろうと思っています。
山本:最初はフローシートからどういう計器を使うか、制御をどういうふうに組むか導きだすのに慣れなくて大変でした。また、どういう計器ならお客さまが使いやすいか、メンテナンスしやすくするためにはどうしたらいいかを考えながら業務に取り組むのも難しいところです。
ただ同時に、難しいところは楽しいところでもあるんです。たくさんの現場に携わるなかで「あのときはこういう計器を使ったな」「ここであの計器が使えそうだな」と判断できる経験値がついてくるのが楽しいです。
大きなプラント設備の制御を担当するとき、プラントの意味を理解して「もっとこうしたほうがいいんじゃないか」とお客さまに提案できると、自分が設備を担当する意味があったと感じられます。10年、20年と使われるものなので、自分の考えが設備に反映されているんだと実感が持てたとき、大きなやりがいを感じますね。
――オルガノプラントサービスだからこそできた仕事だな、と思う瞬間はありますか。
山本:当社ではお客さまへの見積から引き渡しまでを一貫して行います。案件によっては大きな金額の管理をすることにもなり、効率的に作業ができれば会社の利益は増えますし、無駄なことに時間とお金をかければ利益は減ってしまいます。ここでいくら使うのか、この作業では何人必要なのか、どんな制御を組もうか……一から十まで自分で考えながらできるのはドキドキハラハラして楽しいですし、当社だからこそできる仕事ではないでしょうか。
戸祭:設計、工事、運転、メンテナンスとそれぞれ部署が分かれていると、実際に使うお客さまにとってどういう状態が最適だったのかが把握できないこともあります。当社では最初から最後まで一貫して任せてもらえることで、携わったプロジェクトに対して自分自身でしっかりフィードバックができるため、スキルアップができると思っています。
意見を言える人や探求心が強い人が活躍できる
――オルガノプラントサービスでは、どんな人が活躍していますか。
戸祭:相手の考えも理解しつつ、自分の意見や思ったことをきちんと言える人が活躍している印象です。また、当社の仕事はチームプレーで大きなプロジェクトを動かすこともあれば、個人で現場をみることも多いです。周囲を巻き込める力があって、幅広い分野・業務に興味を持てる人も向いていますね。
山本:探求心の強い人だと思います。プログラムの組み方も人それぞれなので、自分なりにたくさん考えてどんどんやってみることができる人にとってはとても楽しい仕事ではないでしょうか。
――最後に、これからどんな人がオルガノプラントサービスに必要だと思いますか。
戸祭:自分の仕事をより効率よくできるよう、DXを意識した業務改善ができる人が今後活躍すると思います。オルガノグループ全体でもDX研修を受講する機会があり、自分もその一人になれるように学び続けているところです。
山本:技術は日々進化し、当社が納入する装置も続々と改良が加えられています。こうした技術の進化に常に興味を持ち、積極的に取り入れてみようと思える方なら、きっと今後の当社で活躍していけるでしょう。
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編集後記
グループの垣根を越え、チームとして一つのプロジェクトに取り組めるオルガノプラントサービスでの業務は、プラントエンジニアとして一貫して案件を担い、幅広い経験を積めるのが魅力だ。私たちが生活するうえで欠かせない水は、このような水処理のエンジニアがいてこそ供給されている。インフラを支える仕事に興味がある人、プロジェクト管理・進行が得意な方は、ぜひ検討してほしい。
※所属・内容等は取材当時のものです。(2023年9月公開)
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