デジタルと最適化技術で、オムロンの進化を担う
ーーまずはお二人の現在の所属と業務内容について教えてください。
村岡:私は現在、オムロン株式会社技術・知財本部のCAE・最適化グループに所属しています。主な業務としては、シミュレーション技術(CAE)や 最適化技術を駆使して、製品の設計やプロセスの改善を行うことです。学生時代に培った機械学習と工学の知見をベースに、日々新しい技術課題に挑戦しています。
蜂谷:私は同じく技術・知財本部のデジタルソリューションセンタ デジタルデザイン部で部長を務めています。私たちの部門は、デジタル技術を駆使してオムロンのR&D(研究開発)を加速させると同時に、各事業部の開発生産性を最大化する役割を担っています。村岡さんのような尖った専門性を持つメンバーが、その力を最大限に発揮できる環境を整えるのが私の仕事です。
※オムロン株式会社 技術・知財本部とは?
技術・知財本部は、オムロングループのR&Dと知財活動を担う社長直轄組織です。社会的課題の解決に向けて、現在の事業からのフォアキャストの視点だけではなく、様々な変化の兆しから、3年~7年程度の近未来を「事業」・「技術」・「知財」の観点から構造的にデザインし、そこからのバックキャストで技術開発に挑戦しています。その実現に向け、多様な分野の企業・大学・研究所と連携しながら技術開発を推進することでイノベーションの創出に取り組んでいます。
就活の背景と、LabBase を選んだ「研究第一」の理由

ーー村岡さんは学生時代、どのような研究をされていたのでしょうか。当時の期待や不安についても教えてください。
村岡:大学では「機械学習による複数き裂進展予測の高精度化」という、破壊力学と機械学習を組み合わせた研究を行っていました。就活を意識し始めた頃、一番不安だったのは「研究を疎かにしたくない」ということでした。自分の専門性が社会でどう活かせるかという期待はありましたが、研究時間を削ってまで多くの会社を回るスタイルには抵抗がありました。
ーーそこで LabBase に登録されたのですね。きっかけと、当時のオムロンへの印象はいかがでしたか?
村岡:研究室の先輩から勧められたのがきっかけです。スカウト型であれば効率よく就活が進められると考えました。当時のオムロンの印象は、やはり「血圧計や体温計」のイメージが強かったです。しかし、LabBaseを通じてスカウトをもらい調べていくうちに、FA機器(工場の自動化)など非常に幅広く事業を展開していることを知り、技術者としての興味が尽きない会社だと感じました。
専門性を正しく射抜くスカウトと、確信に変わった第一印象

ーーオムロンからのスカウトを受け取った際、他社との違いは感じましたか?
村岡: 自分の当時行っていた研究内容と、オムロンが取り組もうとしている技術課題がピンポイントで一致しており、それを評価してくれたのが嬉しかったです 。自分の専門性を具体的に見てくれていると感じ、非常にポジティブな印象を持ちました 。
ーー実際に面談でお会いした際、お互いにどのような第一印象を抱きましたか?
蜂谷:プロフィールを拝見した時点で、我々が描いている進化の方向に非常にフィットする「尖った部分」を持っていると確信していました 。実際にお会いしてみると、技術的なポテンシャルはもちろん、非常にポジティブで人懐っこい雰囲気があり、組織にすぐ溶け込んで一緒に研究を推進していける人だという印象を持ちました。
村岡:蜂谷さんとお話しして、自分と同じ方向を向いていると感じたのが一番大きかったです 。対象とするものは学生時代と異なりますが、現象を理解してモデルに落とし込むという考え方そのものが「オムロンで役に立つ」と確信できました 。面談を通じて、自分の専門性をどう活かせるかのイメージが明確になったのを覚えています。
インターンから確信した「楽しむ技術者」の文化

ーーインターンシップを通じて確信した、技術・知財本部の組織文化について教えてください。
村岡:2週間のインターン中、社員の方々が開発を心から楽しそうに行っている姿が印象的でした。 特に、卓球ロボット「フォルフェウス」を見学した際、開発に携わる 先輩社員がニコニコしながら仕事をしているのを見て、非常に恵まれた環境だと確信しました。また、専門知識が豊かな人が多く、相談すれば進むべき道が明確になる点も好印象でした。
ーー現在の業務において、村岡さんの専門性はどのように「武器」になっていますか?
村岡:対象物は学生時代と異なりますが、現象を理解し、それをどうモデルに落とし込むかという「考え方の基礎」は、入社1年目から変わらず自分の武器になっています。
蜂谷: 村岡さんは入社1年目にして、既に論文執筆の話が出るほどの成果を出しています。我々が想像していた以上に、「こんなこともできるんだ」と驚かされる場面が多く、他部門からも「村岡さんと一緒に仕事がしたい」という声が上がっているほどです。
ーー今後、村岡さんの目指す姿・上司からの期待を教えて下さい。
村岡:他部署からも「村岡に頼みたい」と言われるような、信頼される存在を目指したいです。技術で頼られ、社会に影響を与えられる存在になりたいと思っています。
蜂谷:今後はさらに現場感覚を身につけてほしいですね。作った技術をいかに現場で活かし、事業価値に繋げるか。そこを意識できるようになれば、彼はさらに大きな価値を生む「引っ張りだこ」のエンジニアになるはずです。
LabBase を使ってみてよかった点:距離を縮める「高精度なマッチング」
ーーお二人が感じる LabBase のメリットは何でしょうか。
村岡:スカウト型なので、自分の専門性を深く理解した上で声をかけてもらえる点です。もし LabBase を使っていなければ、研究時間を削って就活に充てなければならず、今の自分はなかったと思います。
蜂谷:私たちが求める「工学の基礎」と「計算力学」の掛け合わせのようなニッチなスキルを持つ学生には、待っているだけでは出会えません。 LabBase は学生が「何を、どこまでやっているか」が可視化されており、直接アクセスできるため、学生と我々の距離感を非常に近くしてくれました。
専門性を信じ、サイクルを回せるエンジニアへ

ーー最後に、技術・知財本部のいいところを教えてください。
村岡:まず、とにかく「いい人」が多いです。人間関係で困ることが一切なく、専門知識豊かなスペシャリストに気軽に相談できる環境があります。専門性と人間性の両面で、心から信頼できるチームです。
蜂谷:「事業部との距離が近い」ことです。研究して終わりではなく、作った技術を事業部を通じて社会に実装していくプロセスを、オムロンの多様な事業領域で経験できます。自分の技術が価値を生んでいる手応えを実感できる機会が非常に多いのが魅力です。
ーー技術・知財本部にはどのような学生がマッチするとお考えですか?
蜂谷:課題に対して「本質は何なのか」を突き詰められる人です。さらに、そこから新たなアクションを自ら起こし、自立して解決のサイクルを回せる人であれば、大いに活躍できると思います。
ーーこれからキャリアを切り拓こうとする学生へアドバイスをお願いします。
村岡: 就活は自分が大切にしている軸を重み付けしていく作業です。自分の専門性が活きる場所は必ずあります。 LabBase のようなサービスを通じた貴重な「縁」を大切にしながら、納得のいく道を見つけてください。
※組織名、役職などは取材当時(2026年2月現在)のものです