[生物系]研究職だけじゃない!バイオ系修士がインターン全落ちの絶望から、実験と両立して1月に内定を掴むまで

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LabBase Media 編集部

[生物系]研究職だけじゃない!バイオ系修士がインターン全落ちの絶望から、実験と両立して1月に内定を掴むまで

研究活動の本格化と就活準備が重なり、焦りを感じている理系院生は少なくありません。今回は、拘束時間の長い動物実験と向き合いながら、自身の「バイオ知識」と「独学のスキル」を掛け合わせることで、新たなキャリアの道筋を見出した先輩のリアルな体験談をお届けします。 特に、バイオ系で自分の専門性が活かせる企業があるのかと不安に感じている方や、サマーインターンに行けない、思うように通過できなかったと感じている方必見のインタビューです。 【この記事でわかること】 ・周囲の動きに焦りを感じていた学生が、いかにして「自分なりのスタート」を切ったか ・サマーインターンでの全落ち経験から、どのように立て直したか ・バイオ×データサイエンスという「2つのスキル」が一致した瞬間の気づき



焦りから始まった早期のスタート


──Uさんが就職活動を意識し始めたきっかけは、かなり早かったそうですね。


Uさん:はい。大学4年生の卒業論文発表が終わってすぐ、3月上旬頃には動き始めていました。きっかけは、周囲の同級生たちの動きでした。特に仲の良い友人が、学部生の頃から「大学院に行くことは決めているけれど、練習のために就活はしておく」というタイプで、非常にしっかり準備を進めていたんです。その子と比べると、自分はまだ何も手をつけていない「ゼロスタート」の状態。このまま同じタイミングで修士での就活を始めたら、自分は絶対に終わらないだろうなという強い焦りがありました。


──その焦りが、早い段階での合同説明会参加につながったのですね。


Uさん:そうですね。とりあえずオンラインの合同説明会を聞いてみて、どんな会社があるのか、知っている名前の企業だけでも見てみようというところからスタートしました。当時はまだ「バイオ系専攻なら、製薬や食品、化粧品の研究職」というイメージを漠然と持っていました。


挫折を味わったサマーインターン選考


──最初の関門はサマーインターン選考かと思いますが、いかがでしたか?


Uさん:サマーインターンの選考ですね。6月頃に応募を始めたのですが、結果は全落ちでした。落ちたESを後から冷静になって読み返してみると、「ああ、これは通らないな」と自分でも納得してしまうような内容でした。そこで初めて、「自己分析というものをちゃんとやっていないから、文章に説得力が出ないんだ」と気づかされました。それまでは、なんとなく知っている企業を選んで、なんとなくそれらしいことを書いていただけだったんです。


──その挫折からどのように立て直したのでしょうか。


Uさん:まず自己分析をやり直しました。「自分が何をやりたいのか」「何のために働きたいのか」を深掘りしました。また、ES以外に選考通過しなかった可能性としてWebテストも考えられると思い、並行してWebテストの勉強もやり直しました。サマーインターンに行けなかった分、その時間をその後の選考準備に充てようと気持ちを切り替えたんです。


「2つのスキル」が一致するスカウトとの出会い


──LabBase就職に登録されたのは8月末ですが、これは何がきっかけでしたか?


Uさん:LabBase就職経由で内定をもらった先輩からの強い勧めがあって登録しました。すでに他のスカウトサービスには登録していましたが、使いこなせてはいない状況でした。しかし、あまりにもその先輩がLabBase就職を使って良かったと言っていたので、信頼して登録しました。実は私は大学院の勉強以外で、外部のデータサイエンス講座を受講していたんです。プロフィールにPythonとRのスキルを記載してみたところ、データサイエンティストやエンジニア職のスカウトが届くようになりました。


──その時、どのように感じましたか?


Uさん:自分ではプログラミングをフルに使いこなせる自信はありませんでしたが、スカウトには「バイオの知識を持ち、かつデータ解析の基礎がある人材」を求めていると書かれていました。そこで初めて、自分がこれまで学んできた「バイオ」と、独学で身につけた「データサイエンススキル」という2つの点が線でつながったんです。


──それはもしや「バイオインフォマティクス」ではないですか?


Uさん:まさにそうです。これまでは研究開発職を漠然と見ていました。しかし、私の専門の「バイオ」に「データサイエンス」という新しい軸を加えることで、自分の市場価値が「バイオインフォマティクス」という意外な場所にあることを知りました。このスカウトをきっかけに、自分の持っている「2つのスキル」が一致する仕事は自分の知っているところ以外にもたくさんあるのだと視野が広がりました。


マウス実験と授業、そして就活の両立


──就活と研究生活との両立についても教えてください。


Uさん:私の研究はマウスを扱うため、一度実験のサイクルに入ると約2週間はノンストップで毎朝研究室に行かなければなりません。生き物を相手にしている以上、「今日は面接があるから」と実験を休むことはできないんです。ただ、動物実験だからこそスケジュール調整も可能でした。マウスの導入タイミングを自分で決めることができたので、大事な就活の予定との調整はつけられました。M1の前半は共通科目などの授業がぎっしり詰まっていました。一限や二限に授業が入ってしまうと、その日の午前中は実験ができません。そのため、マウスの実験期間は、授業の合間や実験が終わった午後の時間に集中して就活の予定を詰め込むという、非常にタイトなスケジュール管理が求められました。


──研究室の雰囲気はいかがでしたか?


Uさん:先輩も同期も博士課程に進む方が多く、就活をしている人が自分以外にいない環境でした。そのため、常に「研究を進めなければならない」というプレッシャーと、「自分自身の就活を疎かにできない」という焦りの板挟みでした。卒業要件として学会発表もあったので、修士1年のうちに一定のデータ量を取る必要があり、精神的にも肉体的にもしんどい時期が続きました。


早期内定が心の支えに


──そんな中で、1月にIT企業から内々定を得られたことは大きな意味があったのではないでしょうか。


Uさん:本当に大きかったです。正直に言えば、その会社については「まずは内定を一つ取って、精神的に安定したい」という動機で受けていました。IT業界の知識も乏しく、当初は志望動機を固めるのにも苦労しました。それでも選考は進んでいき、一次面接後の人事面談が大きな転機でした。人事の方がその会社で私の学んできたバイオやメディカル領域にも関与できる可能性を教えてくださったことで、より入社する可能性のある企業として志望度が上がりました。次が最終面接だったので、このタイミングで知ることができて良かったです。


──その内々定が一つあったことで、現在はどのような状況ですか?


Uさん:早期に内定をいただけたことで、3月に予定されているポスター発表や5月の修論の中間発表といった研究の大きなトピックに、落ち着いて向き合えるようになりました。もし今も内定がゼロのままだったら、焦って研究も就活も中途半端になっていたかもしれません。今はそれによって心の余裕が生まれ、本当に自分が納得できるファーストキャリアを探すために、就活は継続しています。


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編集後記


Uさんの事例は、自分の専門性を活かせる業界、職種はないのではないかと諦めそうになる就活生に新たな希望をくれるものだと感じました。特に、同じバイオ系の学生さんに話を聞くと、「自分の専門性が企業で直接生かされる場面はないので諦めている」とおっしゃる方も少なくありません。そんな中で、UさんはLabBase就職のスカウトを通じて、自分のバイオの専門性と勉強中のデータサイエンスを掛け合わせる選択肢の存在を知りました。Uさんの場合は独学で学んでいたデータサイエンスでしたが、それに限らず、自分の直接的な専門性に他の強みを掛け合わせて捉え直すことで、自分のキャリアの選択肢が広げることができます。「自分にはこれしかない!」と狭く捉えすぎず、広い視野で企業を見ることも重要です。


また、就活生が周りに少ない中でも、研究と就活を両立させるための工夫も大いに参考になったのではないでしょうか。特に、期間を決めて集中的に実験ができるタイプの方はUさんのようなスケジュール管理を試してみてください!マウス実験という物理的な拘束がある中でも就活を「後回し」にするのではなく「先に内定を得て余裕を作る」という逆算の動き方は、研究発表のタイミングが春夏に迫る方々にとって賢い動き方と言えるでしょう。


こちらの体験談が参考になった方は、ぜひLabBase就職でプロフィールを更新し、興味ありを押してあなたを待っている企業からのスカウトを受け取ってみてください。


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