[生物系]研究との両立を「早めの戦略」で制し、医療機器メーカーの内定を掴むまで

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LabBase Media 編集部

[生物系]研究との両立を「早めの戦略」で制し、医療機器メーカーの内定を掴むまで

長岡技術科学大学院にて、ロボット工学から生物機能工学という異例の転身を遂げたTさん。自らの希少価値を武器に変え、M1の1月という早い時期に第一志望の医療機器メーカーの内定を勝ち取りました。研究と就活、その高い壁を戦略的に乗り越えた軌跡を、インタビューに基づき詳細に辿ります。 【この記事でわかること】 ・社会課題への課題感から導き出した、ロボット工学から生物系への戦略的な専攻転換。 ・「研究が忙しくなる前」に動く重要性。先輩の助言から始まった早期就活のメリット。 ・実験と選考のピークを並立させる術。毎日夜中まで実験に没頭しながら掴んだ早期内定のリアル。



社会課題への危機感から選んだ学問領域


──Tさんは高専から大学、大学院と進む中で専攻を大きく変えられていますね。その背景を教えてください。


Tさん:僕は高等専門学校のロボット工学コースで5年間学んでいました。当時は電気回路や力学に興味があり、ロボット工学は最も幅広く学べるという助言もあって選択しました。しかし、高専三年の時に新型コロナウイルスの流行や医師不足という深刻な社会課題に直面し、「将来は医療機器メーカーで、ものづくりを通して医師や患者を助けたい」という思いが強くなりました。


ロボット工学の知識だけではなく、生物化学の知識もしっかり養った上で医療機器の開発に携わりたいと考え、現在の大学院の生物機能工学課程への編入を決意しました。高専のロボット工学から生物系へ進むのは15年ぶりと言われるほど珍しい選択でしたが、自分の意志を貫きました。


先輩からの助言で決意した「早期就活」の重要性


──就活を始めた時期や、そのきっかけは何だったのでしょうか。


Tさん:ちょうど一年前、M1の2月頃にLabBase就職に登録しました。きっかけは研究室の先輩たちの助言です。「生物系や化学系は、研究の関係で就活の開始が遅れがちになるけれど、早め早めにやっておいた方がいいよ」と強く勧められたんです。


修士課程は学会発表や中間審査で非常に忙しくなることが分かっていたので、情報収集だけでも早めに始めようと考えました。先輩たちの多くがLabBase就職を使っており、「スカウトをもらったところから内定が出た」というロールモデルが身近にいたことも、早期に動き出す後押しになりました。


全てを「早め早め」に


──研究と就活の両立において、具体的にどのような戦略を立てていましたか。


Tさん:とにかく「全部を早め早めに終わらせる」ことを徹底しました。僕の研究室は1月に中間審査と学会発表が重なっており、そこで企業の最終面接がぶつかることが予想できたからです。


実際に12月から1月にかけては、ほぼ毎日夜中まで実験を行っていました。早めに実験データを出し切っておくことで、選考の山場となる時期に時間を割けるようにしたんです。自分の中で「この日は実験の日」「この日は就活の準備をする日」と明確にスケジュールを切り分けて管理していました。また、面接対策も効率化し、よく聞かれる質問への回答をワードにまとめておくなど、直前に慌てないための準備を秋の段階から積み重ねていました。


業界の早期絞り込みと、説明会で感じた「マッチング」


──志望業界を絞った時期や、企業選びのプロセスについて教えてください。


Tさん:夏前には医療機器メーカー一本に絞っていました。自分の人生において最もやりがいを感じられるのはこの分野だと確信していたからです。


LabBase就職で自分の専門性に興味を持ってくれた企業の中から、インターンシップや説明会に参加しました。ある臨床検査機器メーカーの説明会に参加した際、自分の現在の修士課程の研究内容と、その企業の主力製品の親和性が非常に高いことを知りました。


「自分の研究をそのまま仕事に活かせる、同じようなことをしてお金をいただけるならここが最適だ」と、強いマッチングを感じたのが大きな転機でした。LabBase就職経由でインターンに参加できたことで、早い段階でこの確信を得られたのは大きかったです。


研究の親和性と「現場の空気」


──最終的に一社に決めた理由は何だったのでしょうか。


Tさん:決め手は、研究の親和性に加えて「社員さんたちの雰囲気」です。インターンで工場見学や説明会に参加した際、休み時間の社員さん同士の会話を耳にしました。年齢に関係なく気軽に意見を交わし合っている様子が、いい意味で「研究室」のような空気感で、自分に合っていると直感しました。


また、最終面接を受けたその日に内定の連絡をいただけたことも、自分を高く評価してくれていると感じ、安心感に繋がりました。他社からも選考の案内はありましたが、心から納得できる場所が見つかったため、誠実に対応したいと考え、早めに就活を終える決断をしました。誠実に向き合うことは、自分にとっても企業にとってもプラスになると信じています。


後輩へのアドバイス


──研究室の後輩たちには、どのようなアドバイスをしていますか。


Tさん:まさに昨日も研究室で後輩と話していたのですが、「何がやりたいかで決めた方がいい」ということと、「業界と職種は早めに絞っておいた方がいいよ」と伝えています。


僕自身、早めに動いてターゲットを絞ったからこそ、研究と両立しながら納得のいく結果が出せました。今は「何がしたいか分からない」という後輩もいますが、1年かけてゆっくり探して、チャンスを逃さないようにしてほしいと思っています。自分の研究をどう活かせるか考えながら就活を進めるのは、自分と向き合う良い機会になり、僕にとっては楽しい時間でもありました。


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編集後記


Tさんのインタビューを通じて強く感じたのは、彼の「誠実さ」と「戦略性の高さ」の絶妙なバランスです。


多くの理系学生が「研究が忙しいから就活は後回し」と考えがちな中で、彼は先輩の言葉を素直に受け入れ、早い段階で「研究の山場」を予測し、そこから逆算して行動していました。12月に夜中まで実験を続けてデータを出し切ったというエピソードは、1月の選考ピークを乗り切るための「攻めの守り」であったと言えます。


また、自分の特異な経歴(ロボット×生物)を「希少価値」として捉え、それを最も高く評価し、かつ自分の研究が直結する企業をピンポイントで見抜いた観察眼も秀逸です。LabBase就職のようなツールを単なる「待ち」の道具ではなく、自分の価値を市場に問い、マッチングを確認するために戦略的に使いこなしていた点が、Tさんの就活成功の鍵だったのでしょう。


こちらの体験談が参考になった方は、ぜひLabBase就職でプロフィールを更新し、興味ありを押してあなたを待っている企業からのスカウトを受け取ってみてください。


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