Googleでさえも取得できない情報が、ここにはある
――まず、IPGのサービスの概要についてお聞かせください。
全国すべての放送局の番組情報を集め、電子版のテレビ番組表を作り、視聴者に提供しています。また、番組表づくりだけでなく、他にもさまざまな企業のサービスとの連携を図っているのが特徴です。
例えば、Yahoo!のテレビ番組表サービス「Yahoo!テレビ.Gガイド」は、弊社が番組情報データを提供していますし、サイバーエージェントの「Ameba芸能人・有名人ブログ」では、番組情報を活用して、記事を書いたタレントの出演番組をブログ内に表示できるようになりました。また携帯キャリア各社と連携し、スマートフォンアプリへの情報提供も行っています。
――多様なアプローチで、視聴者に番組情報を提供しているのですね。類似サービスや競合企業などはあるのでしょうか?
定義によりますが、番組情報の取得・提供という観点からは、一番の競合はGoogleかと思っています。テレビ番組の情報や出演しているタレントのことを知りたいと思ったとき、一昔前は新聞のテレビ欄やテレビガイド、電子番組表を見るしかありませんでした。しかし今では、Googleで検索をかければ、すぐに多くの情報を得ることができます。
しかし、放送局の公式のテレビ番組情報、特にこれからやる未来の番組情報の詳細をGoogleが正確に、網羅的に取得することはできません。IPGは日本で唯一、127局の番組情報を公式かつ自動的に取得することが可能。当日から7日後まで、192時間分の情報を全て日々取得し、さまざまなID化するスキームをこの20年間で築き、その情報を基に、テレビだけでなくVODの情報等も紐付け配信できる。これが他社にはまねできない、IPGの強みです。
ユーザーが本当に求める情報を届けていく
――現在、インターネットがテレビの強力な競合となっていく中、現在のテレビ業界はどのような状況にあると考えられますか?
これまで一般的だった「番組コンテンツにマス向けのCMを乗せて視聴者へ届ける」というビジネスモデルが、ユーザーの生活水準やインターネットの発達により、大きく変化しました。
かつて冷蔵庫・洗濯機・テレビが三種の神器と呼ばれた時代がありました。家電メーカーが冷蔵庫を作れば、日本中の人が欲しいと思った時代です。そのため、メーカーは自社の商品を「広く告知する」必要がありました。
現代では、生活必需品はほとんど全ての家庭に存在し、誰もが欲しいものというものが少なくなってきています。そのため、商品を売る側は、「美意識の高い人たちに美容家電の広告を積極的に届ける」といったような、ある程度セグメントされた人々を対象に広告を出したいと考える傾向がどんどん強くなっています。
またインターネットの台頭により、気軽にコンテンツを作り、視聴者に届けることができるようになったことも大きな変化のひとつ。その結果メディア業界のビジネスモデルも多様化し、制作者は広告収益だけでなく、コンテンツに対する課金から収益を得ることもできるようになりました。
――そのような潮流のなかで、IPGはこれからどのような役割を担っていくと考えていますか?
コンテンツの情報を求めている人に対して、最適な情報を、最適なルートで届けることです。さまざまな企業やサービスと連携し、あるユーザーの好みのタレントが出演する番組情報を最適化して表示したり、野球が好きなユーザーにその日の試合や選手の情報をリアルタイムで届けたりなど、既存の番組表の形にこだわらず、視聴者のセグメントに合わせた適切な情報を届けていくつもりです。また情報の最適化だけではなく、パソコンやスマートフォンなど、そのユーザーにとって最適なデバイスで情報を提供できるように番組情報を整備・管理する、そこにもIPGのミッションがあると考えています。
制作者がクリエイティビティを追い続けられる世の中に
――星野さんは、IPGのサービスを通してどのようなビジョンを描いているのでしょうか?
僕は、豊かなエンターテインメントの発展が平和な世の中の基盤となると考えています。ローマ帝国や江戸時代のように歴史上長く平和が続いた国には、その背景に必ず何かしらの人々が楽しめるエンターテインメントの発展が伴っていました。僕自身、学生の頃にテレビやマンガなどで心が深く満たされたと感じた経験が、今でも強く印象に残っています。
衣食住が十分に行き渡った今、質の高いエンターテインメントを人々が自由に手軽に受け取ることができれば、世の中はもっと豊かに平和になる。そんな世界を実現したいですね。
――夢のある壮大なビジョンですね。その実現のために、星野さんは代表として今後どのような取り組みをしていくつもりですか?
ビジョンの実現のために、僕は何よりもコンテンツの制作者を大切にしたい、そのエコシステムの構築に貢献したいと思っています。そこでは、「制作する」「届ける」「収益化」というのが3つの柱だと考えています。
演者さん、スポーツ選手の方々も含めた、コンテンツ制作に携わる方々の血のにじむような尽力の賜物として、良質なコンテンツが作り出されていますが、そうした方々が、その尽力・提供価値に見合った還元を享受し、そして安心して継続的にコンテンツを作れる環境・エコシステムを作ることが第一義になります。
そのために届ける、収益化する。どれだけ良いコンテンツであっても、求めている人にリーチできなければ価値が提供されません。コンテンツが届き、価値が生まれることにより、広告や課金等をビジネスとして活発に機能させることで、制作者に収益を還元することができる。視聴者に適切に届け、かつ広告主の方々や新しいビジネスモデルと連携をして関係者間のwin-winの関係のエコシステムが構築されることで、作り手の方々が安心して熱量を持ってコンテンツを制作できる環境を目指します。
――星野さんは代表に就任して、エンジニアの働き方を改善されたと伺っています。お話しくださったビジョンには、星野さんの根底にある制作者への共感や敬意が強く影響しているのではないかと感じられました。
エンジニアはまさにサービスやプロダクトの制作者そのものです。彼らがよりクリエーイティブに働けることが重要だと考えています。
僕のこうした考え方には、開発者だった父の影響があると思います。父は宇宙環境の実験用装置など、産業ロボットを作るために朝から晩まで開発をしているような人でした。はた目から見ても働きすぎるほどに働いていたのですが、それだけ働いても家族の生活は厳しく、母親が切り詰めながら生活していたのを子供ながら見ていました。四畳半に兄弟3人で重なり合いながら寝ていたり、温かい良い思い出はたくさんありますが(笑)。
裕福に暮らしている方々の仕事を見て、産業構造として、モノを作る人より、お金を出せる人、その間に入って仲介をする人達がより収益を享受する仕組みだと感じました。そう感じてきた経験から、「夢・熱意を持って実際にモノを作っている方々が、汗水流し提供した価値をできる限りスムーズに多くの方へ届け、その対価が還元される仕組みに携わりたい」とずっと思っています。会社での取り組みの根底にある思いは、こうした経験が影響しているのかもしれません。
テクノロジーでメディア業界に創造的破壊を起こす
――代表就任後、実際にどのような改善を行ったのでしょうか?
本部長や副社長という役職をなくし、組織の体制をトップダウンからフラットなかたちへと変えました。上から業務を指示するのではなく、現場がやりたいことをなるべく尊重し、開発部長や営業部長が現場をサポートする体制になっています。
――自主性が尊重される環境なんですね。IPGの環境には、どのような人材がフィットするのでしょうか?
大きく分けて4つあります。1つ目は「主体性のある人」。先ほど言ったとおり、組織はフラットが基本なので、常に誰かからの指示を待つのではなく、意見やアイデアを積極的に提案できる方であれば、主体的に現場を引っ張っていくことができるはずです。
2つ目は「多様性を尊重できる人」。IPGは局をまたいだ放送局の方々、またさまざまな競合を超えた企業の人たちと取引をしており、さまざまな立場の人の考えを理解した上で仕事を進められるということは、会社の価値提供の性質上、必要なスキルだと思います。
3つ目は「win-winを考えられる人」。世の中に価値を提供する上で大切なのは、得意なことで価値を生み出し、自分も相手も収益を得ること。他社がやるよりも自分たちがやったほうが良いこと、他の人よりも自分ができることは何なのかを考えて価値を提供しようとする人に、来ていただけたらと思ってます。
最後は、「あらゆることに敬意を払い、感謝の気持ちを持てる人」。「お金を払ったのだから、やってもらって当たり前」という考え方ではなく、してもらったことに対して常に敬意を払う姿勢を持てるほうが、社会全体として間違いなく幸せになると思っています。そんな姿勢がある方と、ぜひ一緒に働きたいですね。
――そうした人々を集め、星野さんはこれからIPGをどのような組織にしたいと考えていますか?
「働いてる人たちがどれだけ幸せになれるか」という方向性にシフトしていくつもりです。国が国王でなく国民の幸せ・安定した生活のために存在するように、企業も従業員の幸せのために存在する。お金を投資してくださっている株主の方々にはきちんとリターンを提供し、そして何よりも会社を担っている従業員の人たち自身が会社の主体そのものとなるような、そんな組織を目指しています。
――最後に、理系学生へ向けたメッセージをお願いします。
「自分が何に興味を持つか」を意識することが大切だと思います。僕は多様な方々のハブとなりモノを作る方々の価値向上を図り、特にエンターテインメントで世界を豊かにすることに自分の力を使いたいと思ってこの業界に入りました。新しい技術やテクノロジーを何に生かしたいか、どこにモチベーションを持つかが、進路を選択する上で重要な指標となるのではないでしょうか。
メディア業界はいま、テクノロジーの力によって大きく変わろうとしています。そして変革を起こすキーとなるのは、エンジニアの皆さんです。「過渡期にあるダイナミックな空気を一緒に楽しみながら、新しいメディア業界の発展に携わっていきたい」――。そう考える方はぜひ一度、弊社を検討してみてください。
インターン募集情報は コチラ!
編集後記
クリエイターへのリスペクトあふれる星野氏の考え方は、メディア業界の新たな星となるのではないだろうか。そんな思いの強まる取材となった。
インターネットの台頭により、変革の時を迎えているテレビ業界。そこは、まだまだ未知の余白を残した領域である。世の中をエンターテインメントの力で変えられると感じる学生にとって、他社が決して手に入れられないさまざまなデータを活用できるIPGは、刺激的な環境と言えるだろう。
初回掲載日:2018年12月
Googleでさえも取得できない情報が、ここにはある
――まず、IPGのサービスの概要についてお聞かせください。
全国すべての放送局の番組情報を集め、電子版のテレビ番組表を作り、視聴者に提供しています。また、番組表づくりだけでなく、他にもさまざまな企業のサービスとの連携を図っているのが特徴です。
例えば、Yahoo!のテレビ番組表サービス「Yahoo!テレビ.Gガイド」は、弊社が番組情報データを提供していますし、サイバーエージェントの「Ameba芸能人・有名人ブログ」では、番組情報を活用して、記事を書いたタレントの出演番組をブログ内に表示できるようになりました。また携帯キャリア各社と連携し、スマートフォンアプリへの情報提供も行っています。
――多様なアプローチで、視聴者に番組情報を提供しているのですね。類似サービスや競合企業などはあるのでしょうか?
定義によりますが、番組情報の取得・提供という観点からは、一番の競合はGoogleかと思っています。テレビ番組の情報や出演しているタレントのことを知りたいと思ったとき、一昔前は新聞のテレビ欄やテレビガイド、電子番組表を見るしかありませんでした。しかし今では、Googleで検索をかければ、すぐに多くの情報を得ることができます。
しかし、放送局の公式のテレビ番組情報、特にこれからやる未来の番組情報の詳細をGoogleが正確に、網羅的に取得することはできません。IPGは日本で唯一、127局の番組情報を公式かつ自動的に取得することが可能。当日から7日後まで、192時間分の情報を全て日々取得し、さまざまなID化するスキームをこの20年間で築き、その情報を基に、テレビだけでなくVODの情報等も紐付け配信できる。これが他社にはまねできない、IPGの強みです。
ユーザーが本当に求める情報を届けていく
――現在、インターネットがテレビの強力な競合となっていく中、現在のテレビ業界はどのような状況にあると考えられますか?
これまで一般的だった「番組コンテンツにマス向けのCMを乗せて視聴者へ届ける」というビジネスモデルが、ユーザーの生活水準やインターネットの発達により、大きく変化しました。
かつて冷蔵庫・洗濯機・テレビが三種の神器と呼ばれた時代がありました。家電メーカーが冷蔵庫を作れば、日本中の人が欲しいと思った時代です。そのため、メーカーは自社の商品を「広く告知する」必要がありました。
現代では、生活必需品はほとんど全ての家庭に存在し、誰もが欲しいものというものが少なくなってきています。そのため、商品を売る側は、「美意識の高い人たちに美容家電の広告を積極的に届ける」といったような、ある程度セグメントされた人々を対象に広告を出したいと考える傾向がどんどん強くなっています。
またインターネットの台頭により、気軽にコンテンツを作り、視聴者に届けることができるようになったことも大きな変化のひとつ。その結果メディア業界のビジネスモデルも多様化し、制作者は広告収益だけでなく、コンテンツに対する課金から収益を得ることもできるようになりました。
――そのような潮流のなかで、IPGはこれからどのような役割を担っていくと考えていますか?
コンテンツの情報を求めている人に対して、最適な情報を、最適なルートで届けることです。さまざまな企業やサービスと連携し、あるユーザーの好みのタレントが出演する番組情報を最適化して表示したり、野球が好きなユーザーにその日の試合や選手の情報をリアルタイムで届けたりなど、既存の番組表の形にこだわらず、視聴者のセグメントに合わせた適切な情報を届けていくつもりです。また情報の最適化だけではなく、パソコンやスマートフォンなど、そのユーザーにとって最適なデバイスで情報を提供できるように番組情報を整備・管理する、そこにもIPGのミッションがあると考えています。
制作者がクリエイティビティを追い続けられる世の中に
――星野さんは、IPGのサービスを通してどのようなビジョンを描いているのでしょうか?
僕は、豊かなエンターテインメントの発展が平和な世の中の基盤となると考えています。ローマ帝国や江戸時代のように歴史上長く平和が続いた国には、その背景に必ず何かしらの人々が楽しめるエンターテインメントの発展が伴っていました。僕自身、学生の頃にテレビやマンガなどで心が深く満たされたと感じた経験が、今でも強く印象に残っています。
衣食住が十分に行き渡った今、質の高いエンターテインメントを人々が自由に手軽に受け取ることができれば、世の中はもっと豊かに平和になる。そんな世界を実現したいですね。
――夢のある壮大なビジョンですね。その実現のために、星野さんは代表として今後どのような取り組みをしていくつもりですか?
ビジョンの実現のために、僕は何よりもコンテンツの制作者を大切にしたい、そのエコシステムの構築に貢献したいと思っています。そこでは、「制作する」「届ける」「収益化」というのが3つの柱だと考えています。
演者さん、スポーツ選手の方々も含めた、コンテンツ制作に携わる方々の血のにじむような尽力の賜物として、良質なコンテンツが作り出されていますが、そうした方々が、その尽力・提供価値に見合った還元を享受し、そして安心して継続的にコンテンツを作れる環境・エコシステムを作ることが第一義になります。
そのために届ける、収益化する。どれだけ良いコンテンツであっても、求めている人にリーチできなければ価値が提供されません。コンテンツが届き、価値が生まれることにより、広告や課金等をビジネスとして活発に機能させることで、制作者に収益を還元することができる。視聴者に適切に届け、かつ広告主の方々や新しいビジネスモデルと連携をして関係者間のwin-winの関係のエコシステムが構築されることで、作り手の方々が安心して熱量を持ってコンテンツを制作できる環境を目指します。
――星野さんは代表に就任して、エンジニアの働き方を改善されたと伺っています。お話しくださったビジョンには、星野さんの根底にある制作者への共感や敬意が強く影響しているのではないかと感じられました。
エンジニアはまさにサービスやプロダクトの制作者そのものです。彼らがよりクリエーイティブに働けることが重要だと考えています。
僕のこうした考え方には、開発者だった父の影響があると思います。父は宇宙環境の実験用装置など、産業ロボットを作るために朝から晩まで開発をしているような人でした。はた目から見ても働きすぎるほどに働いていたのですが、それだけ働いても家族の生活は厳しく、母親が切り詰めながら生活していたのを子供ながら見ていました。四畳半に兄弟3人で重なり合いながら寝ていたり、温かい良い思い出はたくさんありますが(笑)。
裕福に暮らしている方々の仕事を見て、産業構造として、モノを作る人より、お金を出せる人、その間に入って仲介をする人達がより収益を享受する仕組みだと感じました。そう感じてきた経験から、「夢・熱意を持って実際にモノを作っている方々が、汗水流し提供した価値をできる限りスムーズに多くの方へ届け、その対価が還元される仕組みに携わりたい」とずっと思っています。会社での取り組みの根底にある思いは、こうした経験が影響しているのかもしれません。
テクノロジーでメディア業界に創造的破壊を起こす
――代表就任後、実際にどのような改善を行ったのでしょうか?
本部長や副社長という役職をなくし、組織の体制をトップダウンからフラットなかたちへと変えました。上から業務を指示するのではなく、現場がやりたいことをなるべく尊重し、開発部長や営業部長が現場をサポートする体制になっています。
――自主性が尊重される環境なんですね。IPGの環境には、どのような人材がフィットするのでしょうか?
大きく分けて4つあります。1つ目は「主体性のある人」。先ほど言ったとおり、組織はフラットが基本なので、常に誰かからの指示を待つのではなく、意見やアイデアを積極的に提案できる方であれば、主体的に現場を引っ張っていくことができるはずです。
2つ目は「多様性を尊重できる人」。IPGは局をまたいだ放送局の方々、またさまざまな競合を超えた企業の人たちと取引をしており、さまざまな立場の人の考えを理解した上で仕事を進められるということは、会社の価値提供の性質上、必要なスキルだと思います。
3つ目は「win-winを考えられる人」。世の中に価値を提供する上で大切なのは、得意なことで価値を生み出し、自分も相手も収益を得ること。他社がやるよりも自分たちがやったほうが良いこと、他の人よりも自分ができることは何なのかを考えて価値を提供しようとする人に、来ていただけたらと思ってます。
最後は、「あらゆることに敬意を払い、感謝の気持ちを持てる人」。「お金を払ったのだから、やってもらって当たり前」という考え方ではなく、してもらったことに対して常に敬意を払う姿勢を持てるほうが、社会全体として間違いなく幸せになると思っています。そんな姿勢がある方と、ぜひ一緒に働きたいですね。
――そうした人々を集め、星野さんはこれからIPGをどのような組織にしたいと考えていますか?
「働いてる人たちがどれだけ幸せになれるか」という方向性にシフトしていくつもりです。国が国王でなく国民の幸せ・安定した生活のために存在するように、企業も従業員の幸せのために存在する。お金を投資してくださっている株主の方々にはきちんとリターンを提供し、そして何よりも会社を担っている従業員の人たち自身が会社の主体そのものとなるような、そんな組織を目指しています。
――最後に、理系学生へ向けたメッセージをお願いします。
「自分が何に興味を持つか」を意識することが大切だと思います。僕は多様な方々のハブとなりモノを作る方々の価値向上を図り、特にエンターテインメントで世界を豊かにすることに自分の力を使いたいと思ってこの業界に入りました。新しい技術やテクノロジーを何に生かしたいか、どこにモチベーションを持つかが、進路を選択する上で重要な指標となるのではないでしょうか。
メディア業界はいま、テクノロジーの力によって大きく変わろうとしています。そして変革を起こすキーとなるのは、エンジニアの皆さんです。「過渡期にあるダイナミックな空気を一緒に楽しみながら、新しいメディア業界の発展に携わっていきたい」――。そう考える方はぜひ一度、弊社を検討してみてください。
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編集後記
クリエイターへのリスペクトあふれる星野氏の考え方は、メディア業界の新たな星となるのではないだろうか。そんな思いの強まる取材となった。
インターネットの台頭により、変革の時を迎えているテレビ業界。そこは、まだまだ未知の余白を残した領域である。世の中をエンターテインメントの力で変えられると感じる学生にとって、他社が決して手に入れられないさまざまなデータを活用できるIPGは、刺激的な環境と言えるだろう。
初回掲載日:2018年12月27日