企業のスカウトプロセスを知る
まずは、企業の人事担当者のスカウト対象学生絞り込みの過程を知りましょう。LabBaseの場合、企業は2段階のプロセスでスカウト対象学生を絞り込んでいます。まずは、検索項目によるスクリーニング。これは、「学年」「専攻」「志望職種」、IT系の場合は「プログラミングスキル」といった項目で検索をかけていきます。次に、検索結果にあがってきた学生のプロフィールを一人ひとり読み込んでいき、スカウト対象者を決定していくという流れになります。
そのため、まずは LabBaseプロフィールで「スクリーニングに用いられる検索項目」に該当する情報をきちんと埋めておくことが基本中の基本。具体的にいうと、次の項目になります。
- 大学の学部学科、または大学院の研究科・専攻、並びに入学/卒業年次
- 志望職種
- 志望勤務地
- 就職先に求めること
- プログラミングスキル
さらに、企業は「フリーワード検索」も行うため、プロフィール画面の「研究キーワード」を幅広く記載しておくことも重要。スカウト可能性を高めることに繋がります。
LabBaseプロフィール記載は コチラから!
スカウト多数獲得プロフィール分析から見る「プロフィールの魅せ方」
検索項目によるスクリーニングの後、企業のスカウト担当者は検索結果にあがってきたプロフィールを1つひとつ確認していくことになります。その際、企業の目に留まりやすい魅力的なプロフィールとはどのようなものなのか? 1人で11件以上のスカウトを獲得している学生のプロフィールを分析したところ、3つの特徴が見られました。
- 研究内容だけでなく、試行錯誤の過程や、研究から何を学んだかが見える
- 「これからやってみたいこと」が具体的に記載されている
- プロフィール冒頭の「自己紹介」で自身を端的に表現できている
このとき、意識したいのが「プロフィールを確認するスカウト担当者は、文系人事の場合も理系の担当者の場合も両方ある」ということ。自身の研究について専門用語を駆使して記載するだけでは文系担当者を戸惑わせてしまう可能性もあります。自分の専門性をアピールすることは重要ですが、「自分自身の専門とは異なる人が読んでも、伝わりやすいものになっているか」は意識して記載していきましょう。
とはいっても、「具体的にどうすればいいか分からない」と思われますよね。そこで、実際にスカウトを多数獲得したプロフィールの具体例をお見せしながら、何が魅力度UPに効いているのかを説明していきます!
大公開!スカウトを多数獲得したプロフィール
今回スカウト多数獲得プロフィールの具体例として紹介するのは、機械系を専攻し、大手自動車メーカーの内定を勝ち取った先輩の例。まずは「研究から学んだこと」セクションを見ていきましょう。
研究から学んだこと
研究を通して学んだことは大きく2つあります。1つ目は努力継続の重要さです。研究活動において、物事に辛抱強く取り組むことが大きな成果に繋がると学びました。例えば計測装置が故障した際、修理に相当な時間がかかり心が折れそうになりましたが、諦めずに取り組みました。その結果無事修繕することができ、更には修理の過程で得た知識のおかげで実験の精度を向上させることができました。2つ目は、基礎的なところから現象を理解することの大切さについてです。私の研究分野であるエンジンや機械工学は、熱力学や流体力学、化学反応論といった学問がベースとなっています。そこで、燃焼について考察する際には必ず上記の学問に立ち戻って、現象の原因を根本から考証するようにしています。その結果研究を進めていく中で、エンジンや燃焼だけでなくその背景にある事象まで理解を広げ、幅広い分野で応用の効く学力を身につけることができました。
「学んだことは2つ。1つ目は・・・、2つ目は・・・」と読み手側の情報整理にも配慮した構成で非常に読みやすくまとめられています。試行錯誤の過程を記した1点目からは、忍耐強いパーソナリティ、課題を乗り越え糧にしていく推進力が見えてきますね。2点目からは、研究に際して対症療法的でなく本質的な考察を重ねていく誠実なスタンスが伝わってきます。自走して成長し続けられるポテンシャルのある人物だと印象付けることにも繋がっているでしょう。
続いて、「これからやってみたいこと」を見ていきましょう。
これからやってみたいこと
私は将来、自動車のパワートレインの生産技術に携わりたいと考えています。その理由は大きく2つあります。1つ目は、環境性能の良いパワートレインを搭載した自動車を社会に普及させることで、環境問題の改善に貢献したいという強い想いがあるからです。私は低環境負荷自動車の心臓部であるパワートレインの生産技術向上に携わり、低環境負荷車を世の中に届けることに貢献したいと考えています。そこで私がこれまで学んできた機械力学の知識やエンジンに関する研究経験を大いに活かせると確信しています。2点目は、物事の改善案を考え試行することが好きであるからです。私は日常の何気ないことから研究技法の細部まで、何か改善できることはないかと常に考えています。物事を改善しパフォーマンスを向上させるという意識を常に持って生産技術向上に携わり、環境に良い自動車を多くの人に届けたいと強く願っています。
将来的にやりたいことを言語化していることはもちろん、その理由、その中で自分の経験を生かせることまで言及されているので、非常に説得力があります。ただ漠然と夢を語っているだけではなく、実現可能性を感じさせますよね。加えて、2点目で改善へのモチベーションも述べられているのが効いてます。大きなビジョンを達成するために、地道な試行錯誤も積み重ねられるパーソナリティまで伝わってきて、何か成し遂げられそうな人物だという期待感を抱かせることができているのではないでしょうか。
最後は、実は一番悩むであろう「自己紹介」について見ていきましょう。
自己紹介
●●大学大学院修士2年の●●●●です。大学院では機械系の専攻に所属しており、燃料工学にまつわる研究を行っています。現在の研究テーマは「副室式着火ガスエンジンにおけるトーチ火災の挙動について」です。機械設計やエンジンの性能評価といった機械にまつわるものに強い興味があります。また今年の4~9月にはドイツ・スイスで留学を行い、国際的に働くことにも興味を持つようになりました。性格は真面目で凝り性なところがあるため、一度何かにハマると熱中しすぎてしまう時があります。将来は自動車のパワートレインの生産技術に携わりたいと考えています。
研究内容、留学経験、性格、将来展望と文字量が限られた中で、端的に分かりやすくまとめられていますね。研究内容だけでないアピールがされていることで、人となりまで見えてきます。自己紹介は、企業の担当者が一番最初に目を通す可能性が高い部分。つまり、ここで自身に興味を持ってもらえないと、プロフィール詳細を読んでもらうことはできません。
でも、だからといって、冗長で長い文章はNG。特に文系人事が目を通すケースも想定すると、専門用語を駆使しすぎることも避けたいところです。300字以内を目安に、自分の研究、パーソナリティ、志向性など複数要素をまとめて人物像を立体的に見せられるよう工夫してみてくださいね。
1クリックでスカウト可能性を高める小ワザもあり!?
スカウト可能性を高めるには、プロフィールの充実以外にも2点コツがあります。しかも、わずか1クリックでも可能とお手軽な方法! まず1点目は「定期的なログイン」です。企業は、LabBaseをアクティブに利用している人のほうがスカウト返信可能性が高いと考え、スカウトを打ちやすい傾向にあります。そのため、10日に1回はログインすることをオススメします。その際は、新着企業や新着記事をチェックしたり、プロフィールのメンテナンスをすると良いのではないでしょうか?
2点目は「興味あり」ボタンの活用です。「興味あり」ボタンとは、文字通り「私はこの企業に興味がありますよ!」という意思表示をするボタン。LabBaseの 企業ページや募集一覧の下部に次のように用意されています。
これがなぜスカウト可能性を高めることに繋がるのかというと、ボタンを押すことで該当企業にも「この人が”興味あり”との意思表示をしていますよ」と通知がいく仕組みとなっているからなんです。そうすると、企業も「一体どんな人が興味を示してくれたんだろう?」とプロフィールを確認したくなる。つまり、「興味あり」ボタンを押すことで、企業の目に留まる可能性が格段にUPするというワケです。
企業からのスカウトへの返信率も「興味あり」を押している人のほうが圧倒的に高い。だから、企業は「興味あり」を押した人の情報は優先的にチェックしているんですよ。
事実、LabBaseの分析によると、”3回「興味あり」を押すと1回スカウトを獲得する”というデータもあるほどなんです。企業へのアピールのツールとして、ぜひ活用してみてください。
>> 企業一覧から「興味あり」を押したい企業を探す!
スカウト獲得をUPさせるtips、いかがでしたでしょうか? プロフィール記載の工夫に、定期的なログイン、「興味あり」ボタンの活用――ちょっとしたアクションが必要になるとはいえ、これさえできれば、研究室内で就活を加速化させていくことも可能。 自分自身の研究を進め、それを言語化することがキャリアを拓くことに繋がれば、まさに理想的ですよね。研究を就活につなぐためにも、ぜひLabBaseを最大限活用していってください!
コチラからプロフィールを記載してスカウト可能性を高めよう!
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