はじめまして。
私は現在修士2年であり、食品を用いたアンチエイジングについて研究しています。そのような背景や、弊学の所属学部では生物系を専攻していたこともあり、化粧品や食品、日用品業界への就職を漠然と志していました。
結果として、化粧品メーカー2社と食品メーカー1社の計3社から内定を頂くことができました。
いざ、就活。
私が就職活動を本格的に始動したのは、修士1年の夏頃です。当時は、「周りが動き出しているから自分も何か始めてみようかな。」くらいの感覚で軽い気持ちでいました。
志望業界のサマーインターンシップに参加しようと考えESを書き始めたのですが、自己PRやガクチカなどの最低限必要な事柄でさえ何を書いて良いのかもわからず手探り状態でした。そのような状態で申し込んだ選考は、当然のように不合格通知となり返ってきました。
しかしながら、1社のみ抽選で医療系の2daysインターンシップに運良く当選したため、参加することができました。インターンシップを通して、参加学生の就職活動に対するモチベーションを目の当たりにしたことで、「このままでは置いていかれてしまう。」と感じ、私自身の就職活動に対しての意識が変化していきました。それを機に、どのような仕事に就きたいか、何を行いたいかを考えるようになりました。
そして、私の就活の軸として、
- 美と健康を創造することが可能なものづくり
- 開発した商品が世に必要とされていることを実感できること
の2点を設定しました。
この2軸で考え、上記のようなBtoCメーカー(企業と一般消費者の取引を行う企業)が適当であると私の中で結論づけました。しかし、この業界が学生から大人気であることは当時の私でも認知していたため、内定を得るための準備に時間を割くことを始めました。
僕なりのES攻略法
弊学のキャリアアドバイザリーの方々から、どのような書き方をしたら良いのか、どのようなエピソードが必要なのかを聞きました。
自己PRに関しては、大学時代のエピソードではなくとも訴えたいことや根拠が明確であれば大丈夫であると教わり、高校時代のエピソードを使用しました。

私は小中高と約11年間同じスポーツを続けていたため、継続力のある人間であることを訴えました。また、高校は未経験者も多くコーチもいなかったため、自身の経験を元に相手に伝えることを意識しました。その中で、チームメイトのモチベーションを上げていくことで公式戦でも勝利を収めることができたエピソードを主に書いていました。
大切なこととして、自分本位で独りよがりな文章になっていないかということです。
良く言われることですが、凄いエピソードや○○を行ったという結果だけを淡々と書き連ねる人が多いです。選考で何が重要視されるかと言うと、受験者のパーソナリティの部分を見られています。
要は自己PRの中に自己の思いや考えがわかりやすく簡潔に述べられていることが大切となります。その有無は合否に大きく関わると考えられます。
以上から私は、
- 訴えたい自身のパーソナリティ
- 自身の思いを含めた現状の課題
- 実際に行ったこと
- 自身が周囲にどのような影響を与えられたか
- それによる結果
- 改めて訴えたいパーソナリティ
という順番を意識していました。この型に嵌めると、それらしい自己PRが出来上がると思います。後は文字数(200~500文字)によって幾つか準備すること、自己PRのブラッシュアップに努めました。
文字数を減らすと絶対伝えたいことが浮き彫りになりますし、文字数を増やすとエピソードに深みが出てきます。そのような意識を持つことで、より良い自己PRが生まれるのではないかと考えます。
5社連続一次面接落ち。からの、巻き返し。
ESが通過できるようになると、次に待ち構えるのが面接です。
面接は本当に細かいところまで見られていると感じますし、就活生の鬼門です。私も面接は始めのうちはとても苦手でした。何を見られているかもわからず、どのように話せば良いかもわからなかったからです。
加えて、表情、姿勢、仕草、声の大きさなどの対面で初めて伝わる印象も大切となってきます。「面接は慣れだ。」とよく言われますが、実際にその通りで始めは右も左もわからず、上手く話せた感触があっても、ただの自己陶酔で一方的に話していると受け取られていることも多々あります。自分自身を見せつつ、相手との間合いを言葉や表情から図っていくことが本当に難しいと感じました。

私は本選考の面接において、5社連続で一次面接落ちを経験しました。
当時は心底落ち込み、周囲の人々に愚痴や不安を零していました。しかしながら、その間にも時間は無情にも過ぎていきます。落ちたことは悪く考えずに、何が原因であったのかを探りました。
私の場合、①予期せぬ質問が来ても見切り発車で話し始めること、②表情を豊かにすること、③ESや言いたいことを暗記しないことの3点が足りないと感じ、意識し出しました。
沈黙は禁ではないですが、あくまで私は沈黙の時間を作ることは良くないと思い、質問に対してまず舵を切り、そこから軌道修正していく方式で面接に取り組んでいました。
また、表情は本当に大切だと感じました。表情により相手に与える印象が大きく左右され、それが合否に関わっているようにも受けたからです。鏡の前で自然な笑顔が出るまで表情を作ってみることや、朝起きてから顔の筋肉をほぐしておくことを私は実践していました。
最後に、言いたいことはその場で作るようにすることです。作ると言っても1から全てではありません。予め言いたいことを一度書き起こします。
その後、どうしても伝えたい言葉を抽出してその言葉だけを頭に入れるようにしていました。一度は自分自身で作った文章であれば、面接の場で繋ぎ合わせて伝えることは可能です。
暗記していくことがどうして良くないかと言うと、相手は百戦錬磨の面接官であり、特に大手であれば何万にと相手にしているため見透かされてしまいます。
更には、緊張でどこか一語でも飛ばしてしまうと慌てたり不安に駆られたりしてしまい、それが態度に表れてしまいます。そのような悪循環が生まれるため暗記は割けた方が良いかと思います。
選考突破力半端なかった、僕のGD戦略
理系学生でも割けて通れないことにグループディスカッション(GD)があります。

大手の会社を志すのであれば、選考が殆どの会社で必須となります。所謂、理系特有のロジカル的な考え方も大事ではあるのですが、頭の回転速度や周囲との協調性、積極的に働きかけることが恐らく求められます。
GDはテーマも違えば学生も違うため、水ものだと言えます。ありがたいことに、私はGDを6社経験して5社通過することができました。そのため、「何か対策や練習は行っていましたか?」と聞かれることもあったのですが、特に行ってはいませんでした。
しかし、私なりに意識していたことはあったので、それをお伝えできればと思います。私は大きく3点意識していました。
①積極性です。
よくグループ内での役割が重要だと言う人もいますが、私はそれは関係ないと考えていました。それよりも、序盤から積極的に発言すること、なるべく他者よりも早く発言することを意識していました。思っていただけでは意味がなく、遅れを取ると二番煎じ感を拭えなくなります。
それでも遅れを取ることもあると思います。その時は、重ね技ではないですが、「私も○○さんに賛成です。」とすかさず答え、+αの有益なことを話すことを実践していました。まずは声に出して伝えること、これが非常に大切だと感じました。
話していると積極性やグループに参加している姿勢を面接官に伝えることができます。序盤で周囲からの好印象得られると、その後の話に自然な形で中心に入っていくことが可能となります。
結果として、リーダーをしていなくともフィードバックではリーダーシップを発揮していたという評価を得たこともありました。
②発表者をするつもりで話を頭で整理して理解することです。
その意識で臨むと、内容を細かく把握しなければという気持ちになりますし、把握することでどの方向性で会話を進めるべきか掴むことができます。
最後に、③周囲に同調することです。

否定から入ると心象が悪くなります。否定ではなく、企業のイメージに合わせて○○の方がより良いという伝え方にすることで、否定せずに済みますし、「会社のことを考えているな。」と好印象を与えることができます。以上の3点を意識していました。
さいごに
長々と書かせて頂きましたが、最後に就職活動で大手を目指そうとなると精神的に参ることも多々あります。強迫観念に駆られることもあるかもしれません。
ですが、適度にリラックスして自然体でありのままのご自身で臨んでください。人事や面接官の方々は、そういった姿をきっと見てくれています。
一生に一度のイベントではありますが、1回1回の選考を楽しんで、その先の納得できる結果を得られるように私も応援しております。拙い文章で読みづらかったとは思いますが、最後まで拝読して下さりありがとうございました。