私の就活7ヶ月ーー就活対策のリアル #03

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LabBase Media 編集部

私の就活7ヶ月ーー就活対策のリアル #03

第3章では、自分の心情は一旦第2章に置いておいて(笑)就職活動の準備段階からES提出までの期間を自分の経験から振り返っていこうと思う。有益な情報を後輩達に少しでも提供できれば嬉しい。

就活で陥った後悔も含め、改めて自分の就職活動を思い返すと、自己分析→並行して業界研究やインターン→ES提出という順番で取り組むのがベストだったと断言できる。


1.自己分析 


私をNMR解析したら、シングレットピークだけだった。

NMR:化学系が必ず使用するNMRという化合物を同定する装置
シングレットピーク:たった一つの強み・軸のようなイメージ


「自己分析」ってなんだろう??


自己分析とは、誰もが持っている「私ってこういう人間だよな」という感覚を言語化する作業である。自己分析をすることによって、自分の軸=強み、個性、価値観などが明確になり、企業選びの基準となったり、面接でアピールすべきポイントが明らかになる。


  
とは言っても私は、自己分析とかめんどくさくね?!と後回しにしてしまった側の人間。
その結果、某企業の一次面接で


「...で、結局のところその強みはどこから来るのですか?」
と聞かれた際、


 
「...なんででしょうね(^_^)...」
と答えてしまった。


   


・・・勿論こんな就活生は即日お祈りですよ!!!


  
 
部活でも受験でも人間関係においても、
困難が生じた時、この方法で、この意気込みで、この性格だからわたしは乗り越えられた!という経験に、自分の強みは隠れている。


兎に角、時間をかけて生い立ちから自己を掘り下げてみる。


  


軸を完璧に言語化にすることは非常に重要であるのだ。


  


特に理系院生の就活というのは、「実績=研究活動」が一番の強みであるし、重要視される。


よってほとんどの理系就活生は、自己分析に重点を置かずに、
「なんとなくこんな人間ですが研究は人一倍頑張ってきました!」
というスタンスでES・面接に臨んでいた気がする。


  
だからこそ、私の様に大学院で成果を挙げられなかった人間でも、自己分析さえ極められれば優秀なライバル達と互角に戦えるのだ。


文系就活生は、軸を早期に完成させて勝負している。


大学のキャリアセンター、就活エージェント、友達を利用して、ガンガン自己分析!分析では、文系リア充に負けませんよ!くらいの調子でお願いしたい。



2.業界研究

イーエス!ウェブテ!仲間で協力!友だち大事!!!
業界・業界・業界ウォッチッチ?‍?


1、2月頃になると、1dayインターンや説明会が多く開催されるので、できるだけたくさんの企業への参加を奨励する。実際に足を運ぶ事で、企業HPやパンフレットからは見えづらい、雰囲気や独自のカラーをつかむ事ができる。



そして、御社の社員は眩しく、憧れと尊敬を抱かずにはいられない・・・。

就活のモチベーションが一気に上がり高まってくるはずだ。




そして、ここでも自己分析が企業選びの役に立つ。人生の多くの時間を仕事に費やすのだとしたら、自分が何を優先したいかをよく考えた方が良い。


 
仕事内容?若手の裁量?安定した給料?ワークライフバランス?


 


それを明確にした上で企業を絞っていく事が大事だと思った。
私の前提目標は、「新たな製品開発を通して、持続可能な社会の発展に貢献したい」である。
そして、企業選びで意識していた点は以下の3つである。


 


  1. 最初は研究職として働きたいが、将来は技術営業やマーケティングにも挑戦したい!
    →キャリアチェンジが可能なのか?適材適所で伸ばしてくれるのか?


  2. 結婚もしたいし子供も欲しい。その後も第一線で活躍し続けたい!
    →福利厚生は充実しているか?育児休暇後の復帰率は?


  3. 海外で活躍したい!
    →グローバル企業なのか?留学制度や教育プログラムは?


        
      

  4. (お金持ちになりたい笑)


  
企業選びで最も重要なのは、「この企業でならば、理想の自分へと成長できるか」そして「企業が目指す理想と自分の理想がマッチしているか」という点を見定める事、だと私は思っている。
就活のミスマッチを減らして、入社後のギャップはできる限り小さくしたい。


 
…とは言っても、絶対にギャップはあるけどな!笑


  
  
  

3. ES

みんな店の売り上げ2倍にしたり、海外に学校建てすぎじゃない!?


どのESにも絶対にある質問が、「学生時代にあなたが頑張ったことは何ですか」




....え、私普通に大学行って普通にバイトして生きてただけなんだけど
ってめちゃくちゃ絶望した。


「海外ボランティア」
「長期インターン」
「学生起業家」
「海外留学」


そんな意識高い系の活動とかしてなくない!?!?


何かやっとけばよかった、、
今からなんかする?!


もはやなんか創り出す?!


って、毎日後悔ばかり。でも振り返ると、取り組んだ活動の大小って全く関係なかったなと感じる。バイトでもサークルでも、その活動の中で私は困難に対してどのように対処したか。
またその行動から、個性=軸が見えてくるか。が重要であると思った。


ESには、(1)自分の力で解決したポイントを強調、(2)他者との協力について記述するのが基本だと思っている。さらに、もう一歩踏み出して、たった400文字から私という人間を想像させるにはどうしたらよいか?ここでも「自己分析」が活きてくる。 


  
  
例えば、「目標のためには妥協せず、全力投球できる」という強みをもつKさんの場合を考える。Kさんの学生時代頑張った事は、「研究で壁にぶつかったが解決できた話」である。一部抜粋してみよう。


登下校の15分間さえも無駄にできないほど教科書や論文を読み漁る毎日を過ごしました。
休日や友人との約束を犠牲にしてまで実験を繰り返しました。
さらに自分の力では限界を感じ、教授のみならず研究者であるOBを訪ね積極的に助言を求めました。
常に研究のことばかり考える私を見て周りから「よく頑張れるよね」と言われましたが、成果を出すためには中途半端には出来なかったのです。


以上のように、自己分析からアピールしたい強み=軸さえ決まっていれば、ESは書きやすい。強みを訴えるエピソードや瞬間を切り取って文章に織り交ぜていくだけなのだ。数字や時間も使えばより具体性も高まっていく。

私達は、「Kさんって目標のためには妥協せず、全力投球できる人間なんだな」と簡単にイメージできる。



私は、本選考で計14社応募し、12社ESが通過した。


  
とは言っても最初からこんなに通過率が高かった訳ではない。
最初に落ちたのは就活解禁後すぐの3月上旬が締め切りの企業。わたしはスタートダッシュに失敗し、これはまずいと文系の友人に助けを求めた。
 
「全然軸が見えないし、よくわからん、自己分析しっかりやった?てかこのESで通る方が奇跡www」


とESの書き直し&自己分析を熱心に手伝ってくれた。そこからはESの通過率は格段にアップしたのだ。だからみんなは、就活解禁前に絶対に「軸」を見つけといてくれよな!

最後に、この時期の留意点について紹介する。

(1) インターンに参加せよ


従来の就職活動3月解禁を廃止し、通年採用やインターン採用の動きがより加速していくと感じる。2020年卒の私の周りにも、長期インターンや企業奨学金制度を利用し早期内定を持っている強者はたくさんいた。
研究活動が忙しい、研究室の決まり、等でなかなかインターンに参加できない学生も多いとは思うが、ESを出してみたり、面接を受けてみるだけでも選考に参加してみて欲しい。評価されれば、本採用で有利になること間違いなし。

(2)推薦応募という方法


理系院生の就活の仕方には、「自由応募」と「学校推薦」が存在する。
詳細についてはググってみてほしい。就活ってとにかく不安で心の安心が欲しくなる。
大学で企業の推薦が募集されると、業界研究をせず「とりあえず王手だから」と推薦応募する者もちらほら。いざ就活が始まると、不純な動機は絶対浮気する。


そしてその気持ちは絶対面接官にバレる(笑)


企業選びをしっかりと行った後、第一志望の推薦があれば応募すべし。
推薦を出せば「確実」に内定するのか?答えは「NO」である。落ちることもある。企業によっても推薦がどれほど効力を持つかはマチマチだが、採用ステップが短くなるのと、早期に内定が出る点はメリットである。そして、内々定をもらった場合、絶対に蹴ることはできない。
言い換えれば、書面で第一志望と証明する=内定をいただけた場合、辞退はありえません。というもの。それは企業にとって大きな安心感となる為、自由応募に比べ圧倒的に有利な点であると感じた。

【まとめ】


自己分析を制するものは、就活を制す。そして研究は引き続き頑張ろう。

ライター
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