■選考企業と選考ルート
・花王株式会社(インターン参加→ES→一次面説→二次面接→内々定→最終面接→内定)
・王子ホールディングス(インターン参加→ES→一次面説→二次面接→内々定)
・ハリマ化成グループ株式会社(ES→グループディスカッション→一次面説→最終面接→内々定)
・住友林業(ES→一次集団面接→二次面接→辞退)
・日本製紙株式会社(ES→一次面接→二次面接→辞退)
・竹本油脂株式会社 (ES→集団面接→不合格)
■就活日程
8月 花王株式会社インターン参加
9月 昭和産業株式会社インターン参加
2月 王子ホールディングスインターン参加、自己分析・面接対策開始
3月 就活再開、説明会、各社ES提出、住友林業および竹本油脂の集団面接開始、住友林業個人面接
4月 王子ホールディングス、花王株式会社、日本製紙株式会社の一次面接開始、ハリマ化成グループ株式会社の集団面接開始、王子ホールディングス、花王株式会社の最終面接、ハリマ化成グループ株式会社の二次面接、王子ホールディングス内々定
5月 花王株式会社内々定、ハリマ化成グループ株式会社最終面接および内々定
6月 花王株式会社内々定承諾(就活終了)
■就活の軸とその理由
私はグローバルな視点、環境で仕事をする事、新しいものを創造する事、持続可能な資源利用に貢献できる事を軸に会社選びをしてきた。特に最初は大学での研究を活かし、ものづくりに関われる企業、職種を見ていたが、選考を進めるうちに、様々な人と幅広い業務に関わり自分の知見を広げられる環境が整っている企業に魅力を感じるようになった。
■内定承諾の決め手
就活の軸であるグローバルな環境で仕事ができること、ものづくりに関われること、持続的な資源利用に貢献できると感じただけでなく、働く環境や給料、社会保障などが非常に充実しており、働きながら生活をする上でも非常に自分にマッチしていると感じたため。特にインターンの際に実際に研究所を訪れたが、働く上でも学ぶことのできる環境が整っていると感じたため。
■利用した就活サービス
①リクナビ②マイナビ
■選考突破ES
花王株式会社:研究職
◆研究分野
・あなたの研究分野を選択してください。(50文字)
有機化学、森林科学、木質科学
・所属学会(50文字)
リグニン学会、木材学会
・上記クラブ・サークルでのあなたの役割を教えてください。
選手として大会に出場してきました。
・クラブ・サークル内容(30文字)
中学
週6日、朝と夕方に二回の練習がありました。自由形を専門に活動してきましたが、幅広い種目に出場しました。(29文字)
高校
週6日、夕方に練習があり、走る事を中心に練習しました。400mおよび800m、マイルリレーを主に活動してきました。(26文字)
大学
週4回全体練習があり、その他は個人練習を行いました。400mを中心とした短距離を専門に活動してきました。(23文字)
学生時代に学んだ専門分野や、研究に対する取り組みなどについて
■専門分野、習得したスキル(実験操作、機器、手法)などをご記入ください。(全角200文字以内)
専門分野は有機合成と分析化学、木質科学です。私は木質バイオマス中の構成成分の一つであるリグニンを研究対象とし、その形成過程や構造に関する研究をしています。研究室ではモデル化合物の有機合成に取り組んでおり、基本的な合成、反応処理、抽出、分離精製の一連の実験を行うことができます。また、リグニンの構造解析を行っており、NMRやGC/MSなど様々な分析手法を組み合わせて、解析を行うことを得意としています。(200文字)
■どのように研究に取り組んだか。そこから得たこと、苦労したことなどをご記入ください。(全角200文字以内)
実際の木を用いて分析する事は難しいため、モデル化合物を有機合成し、人工的にリグニンを作成しました。しかし、目的の化合物の合成法は確立されておらず、自身の研究で合成法の検討、改善を行う必要がありました。目的の化合物の合成は難しく、失敗ばかりで苦労しました。しかし、自分の行った事が結果として現れ、新たな知見を得る事ができたと実感する事ができた事で、研究の面白さと難しさを初めて肌で感じる事ができました。(200文字)
<ご自身について>
■学業や研究以外の活動で、学生時代に力を注いだことをご記入ください。(全角200文字以内)
部活動の練習です。学年が上がるにつれて、講義や実験が増え、学業との両立が難しくなりました。しかし、大会で結果を残すためには継続して練習に取り組む必要があります。そこで、私は研究室に配属されたあとは、朝定時に大学に行き実験に取り組み、部活の開始時間には作業を終え、部活がある日は参加するようにし、メリハリをつけました。また、都合で練習に参加できない場合は別日に個人練習をすることで補いました。(195文字)
■大学生活を通じて、ご自身が人間的に成長したと思うことがらについてご記入ください。
興味を持った事に対し、行動する事ができるようになった事です。私は興味を持った事に対し、行動に移す事ができませんでした。失敗を恐れたり、行動に起こすのが面倒に感じる事もありました。私は大学でドイツ語を専攻し、ドイツの文化を学びました。一度も海外を訪れた経験はありませんでしたが、授業で日本との文化の違いを改めて知り、訪れてみたいと思ったため、短期留学に応募しました。現地では色々な人に会い、日本と異なるものに触れる事で、知らない世界が沢山ある事を知りました。行動を起こす事で、知らない事を学ぶ機会を得られる事を知りました。今後仕事をする中で初めて経験する事も多いと思いますが、積極的に取り組みたいです。(300文字)
■ご自身が自覚している性格の強みと弱みについてご記入ください。
強みは様々な人と積極的にコミュニケーションをはかれる事です。私は幅広い年齢や価値観を持つ人と交流しました。様々な思考を持つ人と出会い話をする事で、自分の視野をより広げる事が出来ました。弱みは面倒な事を後回しにしてしまう事です。締め切りを過ぎるなどの失敗をしたため、やるべき事を紙に書き出し、終えたら消すようにしました。やり残しを無くすだけでなく、達成感を得たり、作業量を把握できるようにしました。(198文字)
■心がけている事柄、自己啓発として取り組んでいる事柄についてご記入ください。(全角200文字以内)
後悔しないように、常に主体的に行動し、挑戦する事です。私は他大学の水産学部が主催する研修プログラムに応募し、参加したことがあります。自分の専攻している農学とは異なりますが、学内に張られているポスターを見て興味を持ったため参加しました。この研修に参加する事で初めて水産に関する事を学び、興味を持ちました。この経験を通して、自分が本当に興味をもつ事は何か、したい事は何かを考えるきっかけにもなりました。(199文字)
■困難に直面したとき、どのように行動されますか。(全角300文字以内)
問題の原因を考え、今できる範囲での解決策をたて、その解決のために行動を起こします。私は陸上部に所属し、短距離を専門に活動してきました。その中でも、リレーメンバーとして走る事に力を入れてきました。しかし、学業との両立が難しくなり、記録が思うように出なくなった事でメンバーから外れてしまいました。しかし、他の部員が代わりに走る姿を見て、自分が走りたいと強く思い、奮起しました。今の自分に足りない事と改善点を考え直しました。そして、練習の意義を理解していない事と練習量が少ない事が原因であると考えました。そこで、「意識して練習に取り組む事」と「すき間時間を見つけて個人練習する事」を実践し解決しました。(298文字)
■あなたにとって”働く”とはどのようなことですか。お考えをご記入ください。(全角600文字以内)
「学ぶ」ことだと考えています。私は今まで学校に通いたくさんのことを学んできました。しかし、大学を卒業し、社会で働くことはこの「学び」の場から離れ、今までに学んだことを活かして動き、お金を稼いでいくものだと漠然と考えていました。しかし、貴社のインターンシップに参加し、初めて企業で就業を体験することでイメージが変わりました。インターンシップ中の実験の中でも予期せぬ問題が発生しました。しかし、社員の方は問題に対して、何が原因なのかを考え、適切な改善方法を模索し、実験を少しずつ修正しながら取り組まれていました。自分も、問題に対しての解決を考え、述べる機会も頂きましたが、現象を十分に把握できていないことや日々自ら考えて取り組むことが不十分なため、社員の方との違いを感じました。働くうえでも常に考え自ら学ぶ姿勢が大事である事を感じました。また、日々の研究の中で分からないことを追求し、明らかにしていくことに楽しさを感じながら実験されており、とても刺激を受けました。私は多くのことを学んできたと考えていましたが、それはすでに確立された学問の知識を取り入れるだけあり、本当の意味で自ら知を探究し、学んでいないと感じました。これから社会人として働く際には、どのような職種で働く場合でも、自ら問題を見つけ、解決策を考え、実行することで学び、問題を解決していく能力を養っていきたいと思います。(589文字)
■就職活動に際し、あなたの企業選びのポイントを教えてください。(全角200文字以内)
新しいものを創造する事ができる事を大切にしています。私は大学で木に関する基礎的な研究をしており、前例がない化合物の合成に取り組んでいます。日々試行錯誤が必要であり、多くの失敗を繰り返しましたが、今まで誰も成し遂げなかったものを創造する楽しさと難しさに魅了された為、新しいものを創造する事に挑戦し続けたいです。そして、その新しいもので社会の人の生活がより良くなるような製品に生かしていきたいです。(192文字)
■花王を志望する理由をご記入ください。(全角400文字以内)
生活を変えるような商品の開発がしたいと考えているからです。私は家事を手伝う事が多く、洗濯のために貴社の洗剤を使用していました。汚れが落ちるだけでなく、すすぎ一回で済むために水と時間が節約できるといった新たな価値が付与された商品が発売されました。私の両親は共働きで忙しく、この洗剤のおかげで夜に短時間で洗濯が出来るようになり、生活が楽になったと話していました。毎日行う作業だからこそ、小さな事でも生活を変える程の大きな力がある事を実感しました。私も人々の暮らしをより便利にするために、新たな機能や価値のある製品の開発に携わりたいです。また、新たな知識を取り入れ、日々学びながら仕事がしたいと考えているからです。インターンシップに参加させていただいた時に、研究所内の他の分野の社員の方とディスカッションしている姿を拝見し、働く上でも多くの知識を取り入れながら仕事ができる環境が整っていると感じました。(398文字)
■花王においてご自身の個性や経験、専門性・習得技術などを通じて、どのような研究者になりたいですか。(全角300文字以内)
私はバイオマスの更なる利用促進を目指して、木の成分の研究を行っており、バイオマス資源の利用と環境への影響問題に興味を持っています。そのため、生活がより便利になるだけでなく、環境への負荷がより少ない製品や技術の開発を行っていきたいと考えています。また、部活動において色々な人の意見を聞きながら、メニュー内容をまとめたりしました。様々な考えを持つ人がいる中で大変ではありましたが、とてもやりがいを感じました。また、人の意見を聞く事で自分では考えつかない事も知る事が出来ました。この経験を生かし、研究だけではなく様々な知識や経験を持つ人たちの懸け橋となり意見をまとめる事のできる研究者になりたいです。(297文字)
■花王で取り組みたい研究技術開発の内容、または関心のある分野について2つまでご記入ください。
◆分野1(全角200文字以内)
私は人々の生活に密着したファブリックおよびホームケア事業に興味を持っています。私は大学で有機合成をおこなっており、新規界面活性剤など合成に興味を持ちました。私も新たな機能性素材の研究開発に携わり、新たな価値のある素材を開発することで、製品として人々の生活に影響を与えられるような商品を開発したいです。(150文字)
分野2(全角200文字以内)
私は海外向けの商品にも興味を持っています。海外で売り出されている商品は香りや触感など日本の商品とは異なると思います。私も旅行で行く際には、海外で売り出されている用品を購入し、香りの違いなどを楽しんでいます。私も海外向けの商品開発に携わり、海外の方の好みに合わせて商品を開発する仕事も経験してみたいです。(150文字)
■入社後のキャリアについて、思い描くことをご記入ください。(全角200文字以内)
案1:
私は現在、木質バイオマスの利用のための基礎的な研究を行っており、再生可能資源の利用に興味を持っています。そのためより環境に配慮した製品の基礎的な研究に携わりたいです。また、私は海外と日本の文化の違いに触れる事がとても好きであり、海外の人の好みに合わせた製品の開発にも興味を持っています。文化や好みの違いがある中で、海外の方の趣味嗜好を研究し、海外のお客様向けの製品を開発にも携わりたいです。(195文字)
案2:
私が所属する研究室や部活動では、研究および競技以外の活動や協力するべき事が多くあります。そこで自分の意見や考えを発言したり、他の人の意見をまとめて改善案を出していく事は、大変ではありますがとてもやりがいを感じました。入社後はまず専門的な知識や幅広い視野を身に付け、製品開発のために努力したいです。その上でより良い職場環境を作るために、多くの人の意見をまとめ、改善案を考えられるような人になりたいです。(200文字)
■他社への応募状況・予定について、就職の対象として関心の高い会社を、関心の高い順に2社ご記入ください。
住友林業、王子HD、日本製紙
王子HD
理由:木質バイオマスの利用促進に向けた研究を行っており、大学での研究内容を活かす事が出来そうであるから。
住友林業:
木に関する基礎的な研究を行われており、大学での研究内容を活かす事が出来そうであるから。"
■ESでのアピールポイントや工夫点
その企業で何がしたいのか、なぜその企業でなくてはならないのか、また同業他社と比較した場合にどのような違いがあるのかを自分の中で理解し、述べること。面接の際にその内容に対して評価されたこともあった。
■就活の振り返り
良かった点
インターンに参加することで説明会だけでは分からないような企業の情報を知ることができたこと。
反省点
もう少し早くから様々な企業の情報を調べておけばよかったこと。名前の知っている企業ばかりに最終的にはなってしまったため。
印象的だった出来事
最初のころ企業研究を十分にしておらず、質問に対し各社の事業内容を踏まえながら質問に答えることができなかったこと。明らかに質問の受け答えに対して的確に答えられていないことを自分も感じたと共に、面接官の反応もよくなかったと感じたこと。