「自分に合いそう」。フィーリング重視でたばこ業界を選んだ若手に聞く、JT R&Dグループで働く魅力
インタビュー
2024.11.01
LabBase Media 編集部
JTグループが130の国と地域で販売する製品の研究開発を手がけるR&Dグループ。喫煙そのものへの厳しい声もあるなか、電子・加熱式たばこなど新しいスタイルのたばこ製品の登場している今だからこそたばこ業界を選んだ入社2年目の3人に、仕事の魅力と醍醐味を聞いた。 日本たばこ産業株式会社: たばこは何百年間にもわたって愉しまれてきた嗜好品であり、歴史とともにそのかたちを変えてきました。そして今、お客様や社会からさらなる進化が期待されています。JT R&Dグループは、一人ひとりが“自ら未来をつくる”という情熱をもち、サイエンスとテクノロジーを進化させ、世界中のお客様に感動いただける未来のプロダクトの創造に挑戦しています。
遠藤 朱理
日本たばこ産業株式会社
渡邉 隼人
日本たばこ産業株式会社
武智 大樹
日本たばこ産業株式会社
「人の気持ちをプラスにすること」を仕事にしたかった
――皆さんの学生時代の研究内容と現在の担当業務を教えてください。
武智:製薬関連の生物工学を専攻し、異常のある細胞のみに作用する抗体医薬品に用いるCHO細胞の遺伝工学や糖鎖の研究をしていました。現在はたばこ製品に使用する香料の技術や製品開発を行う部署に所属し、電子たばこや加熱式たばこの香料の開発をしています。
渡邉:有機高分子化学専攻で、特定の機能を発現させるために構造・配向制御を行った高分子薄膜を研究していました。現在は製品保証に関する研究を行う部署に所属し、不具合の報告があった製品について、その原因の追求・分析と、新製品に使う新規材料の成分分析を行っています。
遠藤:獣医学部で動物の個体間コミュニケーションに関する研究室に所属し、「馬の個体間相互作用」をテーマに卒業論文を執筆しました。現在は基礎研究を行う研究所で加熱式たばこのベイパーに含まれる健康懸念物質※を減らすための技術開発や、その実現のためのメカニズムを検討しています。香料の開発にも少し関わっています。
※健康懸念物質:たばこ葉を燃焼させることによって発生する煙に含まれる物質のうち、WHOが健康のリスクの観点から含有量の低減を優先して推奨している9つの物質。
――遠藤さんは獣医になる進路もあったかと思いますが、なぜ日本たばこ産業株式会社たばこ事業R&Dグループ(以下、JT R&D)への就職を選んだのでしょうか?
遠藤:「人の気持ちをプラスにすること」で多くの人に影響を及ぼす仕事がしたいと考えるようになったからです。
作っていて自分もワクワクできる嗜好品のメーカーを中心に調べましたが、たばこを吸わない私にとって不思議なことがたくさんある嗜好品の一つがたばこでした。否定的なイメージはなく、むしろ加熱式たばこの登場で変革期にあり、今後工夫のしがいのある製品だと思いました。
実は、面接で大学での研究について「それは何の役に立つのですか」と聞かれるたびに、活用例がイメージしづらい研究であることに引け目を感じていました。でも、JT R&Dの面接官は「あなたの研究で寂しい馬がいなくなるといいね」とコメントしてくださって、こういう人がいる職場で働きたいと強く思いました。
加熱式たばこの先駆者として爪痕を残したい
――武智さん、渡邉さんのお二人は、大学で研究を続けるのではなくJT R&Dに入社したのはなぜでしょうか。
武智:医療に関心があり製薬関連を研究していましたが、「生命活動に直接関係はないけれど人の人生をより豊かにするもの」として嗜好品に関心を持ちました。家族も自分ももともと喫煙する習慣はなかったので最初はコーヒーやお菓子のメーカーを調べていましたが、ふとしたきっかけでたばこを吸うようになり、たばこ会社も調べるように。
ちょうど加熱式たばこが登場し、様々なメーカーから新商品が次々と発売されていた時期だったので、入社して技術を学び何か面白いことができれば、加熱式たばこの先駆者として自分の爪痕を残せると考えました。事業所を訪問した際にはざっくばらんに質問ができ、自分の疑問に対して社員の方が真摯に答えてくれたことで「自分もこの雰囲気で働きたい」と思いました。
渡邉:私の大学院での研究内容は、実生活で役立つ様子が比較的イメージしにくい分野だったので、「研究成果が世の中で役立っていることが分かりやすいこと」を仕事にしたいと思いBtoC企業への就職を希望しました。
最終的な入社の決め手は面接でのフィーリングです。実は、就活した全ての面接で、素の自分のスタイルや考え方、興味関心があることなどを話題にする自称「ふざけポイント(笑)」を入れて会社側の反応をうかがっていたんですが、JT R&Dでは冷たくあしらわれることなく、趣味の話も熱心に聞いてもらえたので、もっとも自分らしく面接ができたと感じたんです。
――喫煙やたばこを取り巻く環境は厳しくなっているように見えますが、たばこ会社への就職に不安は感じましたか?
渡邉:友人には値上げや規制強化などを指摘されましたが、まったく気持ちは揺らがなかったですね。「世界規模でみたら成長してる」と答えました。両親も自分も喫煙者でたばこに悪い印象はなかったし、ビジネス環境なんて数年後どうなるか分からないから気にしても仕方ない。それよりは「楽しそう」という直感を重視しました。
遠藤:企業研究の結果、嗜好品の枠組みのなかで多様なビジネスを展開していると知っていたので、あまり気になりませんでした。何か言われたときは「紙巻たばこは長い歴史があるから今後も続くと思うよ」と答えています(笑)。
武智:私はたばこを吸い始めたことで新たなコミュニティとの繋がりが出来た経験もあり、一つの確立した文化だと考えるようになりました。文化と捉えたら、さらに楽しい何かが考えられそうだとワクワクしています。
より良いプロダクトのために挑戦し続けられる環境
――それぞれJT R&Dの雰囲気にひかれて入社されていますが、実際に働き始めてからギャップを感じることはありましたか?
渡邉:入社前から、雑談から浮かんだアイデアが重要な課題やプロジェクトに繋がると聞いていました。実際に「何かが生まれそう」な熱気あふれる雑談が延々と続くさまを目の当たりにすることもあり、良い職場だと感じています。
部署内の会議では年次に関係なく新プロジェクトや新装置の導入を提案でき、承認されれば予算をもらえるので、積極的に新しいチャレンジができる環境も整っています。
武智:ちょっとした疑問に丁寧に答えてくれたり、検討中の課題に「こんな考え方もあるぞ」と助言をくれたりと、入社前のイメージ通り優しく頼もしい先輩ばかりです。新しいことへの挑戦もでき、充実していますね。皆さん常にたばこプロダクトを良くするにはどうしたらいいかを考えていて、熱量のある現場だから良い製品ができるんだと実感しています。
遠藤:獣医師免許を持っているので生物系の仕事をする部署への配属かなとイメージしていたため、正直、化学系の部署への配属は意外でした。しかし、先輩方は丁寧に教えてくれるし、どんな提案もまずは聞いてくれるので、とてもいい雰囲気のなかで働けています。
また、研究所には「その道のプロ」がたくさんいて、いろいろな情報を入手できるうえ、何を誰に聞くべきかが明確です。分からない分野については、申し出れば研修を受けることもできますよ。
――今後どんなキャリアを築いていきたいか、目標があれば教えてください。
遠藤:同じR&Dですが、製品開発などと比較すると基礎研究はお客様との距離があります。しかし、先輩から常にお客様のことを想像して、研究テーマに取り組もうとアドバイスを受けるんです。だから、お客様のことをとことん考えるマーケティングを経験したいです。
ただ、たばこを吸わない私にとっては、たばこを吸う理由やその魅力について未知な部分が多いと感じています。そのため、たばこに限らず「なぜ人は嗜好品にひかれるのか」を要素分解して研究したいですね。
渡邉:製品開発に直接関わりたい! と強く思っています。今も間接的に製品開発に関わっていますが、「成果が分かりやすいこと」が自分のモチベーションになるので、実際の製品を生み出すことに関わりたいです。
武智:短期的には、実際にお客様の手元に届く香料を開発したいです。長期的にも開発に携わり続け、「いろいろな部署で働いて積み重ねた経験があるからこそできるようなプロダクト」を生み出したいですね。
JT R&Dで仕事もプライベートも充実させよう
――今後のキャリアについては皆さん見事にバラバラですが、その多様性がJT R&Dの魅力なのだと感じました。最後に、どんな人がJT R&Dに向いていると思うかと、これから就職活動を行う学生へのメッセージをお願いします。
武智:たばこは変革期にあり、その本来の価値や本質が重視されています。そのため「何がたばこの本質なのか?」という抽象的な疑問をとことん考えることを楽しめる人には向いていると思います。
周囲の人との相性も大切だと思うので、現役の社員に直接質問などできる機会があれば積極的に活用してください。
遠藤:新しいことにワクワクして挑戦できる人もJT R&Dに向いています。基礎研究所での課題・研究テーマは流動的で、半年でクローズして次の課題へ、ということもあります。アイデアが次々と湧くような好奇心旺盛な人には楽しい職場ですよ。
理系学生は自分の専門分野にこだわりがちですが、数年間勉強した分野でしかありません。会社にはその道のプロが大勢いるので、初心に返り視野を広げることも選択肢に入れてみてはどうでしょうか。
渡邉:たくさんの部署があり、いろいろな仕事を経験できるのが魅力です。また、私はプライベートが充実していると仕事も充実するシナジー効果があると思っているので、自身でもフレックス勤務制を活用し、趣味の筋トレのための時間をとっています。ワークライフバランスを重視していて、仕事もプライベートも充実させたい人にはJT R&Dを強くオススメします。
日本たばこ産業株式会社の 「企業情報」をチェック!
JT R&Dグループについて詳しくは こちらをご覧ください。
編集後記
業務内容もキャリアの展望も三者三様で、「個性重視であえて決まったキャリアパスを定めない」JT R&Dのキャリア観が実感できたインタビューだった。新しいことに挑戦し続けたい、ワクワクしながら仕事に取り組みたいと考える学生には、たばこ産業の変革期を牽引するJT R&Dでの働き方がマッチするのではないだろうか。