社員インタビュー 2020年入社 サービス本部 T. Y.

インタビュー

LabBase Media 編集部

社員インタビュー 2020年入社  サービス本部  T. Y.

シーメンス株式会社: シーメンスはドイツで今から約170年前に創業されました。イノベーションへのあくなき情熱は、時代を越えて脈々と受け継がれています。中でもデジタルインダストリーズ部門は、オートメーション (自動化) とデジタライゼーション (デジタル化) における革新的なリーダーとして、パートナーやお客様と緊密に協力し、プロセス産業とディスクリート(部品組立)産業のデジタル・トランスフォーメーションを牽引しています。そして、あらゆる規模の企業が全バリューチェーンにわたる統合とデジタライゼーションを実現するための包括的な製品、ソリューション、サービスを提供します。

「インダストリー4.0」の最先端で活躍したい



私は大学院時代、放射線を用いたがん治療の研究をしていたため、就職活動の始めの頃は自分の専門知識を活かせる仕事がしたいと考えていました。そこで、医療技術や検査機器を扱うメーカーを対象に絞って企業研究を行っていたのですが、とある企業の説明会で第四次産業革命を生み出す「インダストリー4.0」というキーワードを初めて耳にしたことで、企業選びの方向性を変えることになりました。


その説明会では、「未来の製造業を担う、製造業界に革命を起こす。」というキャッチフレーズを目にしたのですが、すっかりその言葉に魅了されたのをきっかけに、製造業に関連する企業説明会にも足を運ぶようになりました。その過程でシーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアの説明会にも参加したのですが、その際に工場のオートメーション化がどれだけ製造業に必要であるかという説明に共感したのと同時に、シーメンスはそもそもこの業界に興味を持つきっかけとなったインダストリー4.0に力を入れている企業の1つということを知った瞬間、将来のキャリアを考えていた私の背中を後押ししてくれるような気がしたのです。


私にとってシーメンスは最初、製造業というイメージばかりが強かったのですが、企業研究を進めるうちに、私が今担当しているTeamcenterをはじめ、工場のDX(デジタル・トランスフォーメーション)化やオートメーション化を推し進めているパイオニア企業であることが分かり、自分も最先端の現場で働いてみたいという気持ちが一層強くなりました。また、私はどちらかというと1つのことを究めるより、さまざまな物事に携わっていけるような仕事を希望していましたので、幅広いソリューションを持つシーメンスのような企業が合っていると考えたことも、弊社を志望したもう1つの理由です。


製品のプロフェッショナルとして知識を蓄える


私はサービス本部で、お客様にシーメンスのソリューションの提案、製品の実装、導入支援を主な業務内容としており、現在はPLM(Product Lifecycle Management・製品ライフサイクル管理)の管理を行う、Teamcenterをはじめとしたいくつかのソフトウェアをメインに扱っています。「製品のライフサイクル」という概念は製造業以外ではなかなか耳にすることのない概念だと思いますが、これは商品の製品の企画や設計、開発、生産、サポートまでを指しています。そして、私が現在担当しているTeamcenterはそのライフサイクルを一元管理することができるソフトウェアです。


サービス本部は、お客様のご要望に合わせてソフトウェアの開発、検証、実装を行う部署です。技術営業とも似ていますが、違いを挙げるとすると、ご提案の後工程でより踏み込んだヒアリングとご提案をさせていただく点かと思います。例えば、お客様の要望を満たすように製品を実装するだけではなく、海外の最新事例をご紹介しながら積極的なご提案をすることは、サービス部の大切な仕事です。


一部を除き、弊社のソフトウェアの開発工程は海外のチームの担当です。そのため、要件をまとめ、開発チームに依頼するまでのコミュニケーションは英語で行うこともあります。海外チームと直にやりとりを行うので、新しい知見にいち早く触れることができるのも、この部署の醍醐味といえます。


サービス本部に配属された当初は、Teamcenterの知識を3ヶ月くらい徹底的に学びました。その後、お客様の課題やご要望をTeamcenterの機能実装で解決できるのかを調べる「機能調査」という業務を担当することになりました。なぜ、自社製品であるにも関わらず調査が必要なのかといいますと、Teamcenterはほぼすべての製造業で使えるくらい汎用性の高いソフトウェアである一方、とにかく機能が膨大で全てを理解している人間はまずいません。そのため、社内の膨大なマニュアルからお客様の課題解決につながる機能がないか、あるいは実装できないかを調べる必要があるのです。


特にこの調べる作業は配属後にとても苦労し、社内資料を探し出して勉強したり、その分野に詳しい社内の人間に聞くなど、必死に知識を吸収していました。周囲の協力もあったおかげで、3~4カ月ぐらいでおおよその情報は把握できるようになり、自分一人で調査を行うことも徐々に多くなった頃は、それまでの努力が形になったと感じた瞬間でした。

そして機能調査を担当してから半年後ぐらいに、ついにお客様に対してプレゼンを行う機会がありました。もちろんプレッシャーもありましたが、それ以上に若手でありながら、大きな仕事を任せていただけたこと、半年近く学んで得た知識をお客様の前でアウトプットできる機会をいただけたことがとても嬉しかったです。ちなみに、その時プレゼンテーションした内容は無事実装することが決まり、現在の大きな自信につながっています。


顧客の製造プロセス全体をサポートできるプロフェッショナルへ



まず目前の目標は、Teamcenterの知識をより深めることです。特にTeamcenterを扱っていると、製造業界で使われることの多い、NXなどと言ったマニュファクチャリング機能のあるソフトウェアの話題を耳にする機会が多く、お客様への情報提供をスムーズに行えるためにも、まずはこの辺りについて自信を持って話しができる人材になりたいと考えています。

そして私の長期的な目標としては、Teamcenter以外のシーメンス製品の知識を身に着けることです。シーメンスが手がけるソフトウェアには、CADやデータ管理ソフトウェア、解析のソフトなど製造業を支えるあらゆる製品があるので、それらの知識を総合的に身に着け、設計から製造現場まで、多角的な視点からお客様の課題解決ができるような存在になりたいと考えています。


メッセージ


弊社の製品は日々頻繁にアップデートされ続けており、新しいソリューションがどんどん追加されるため、最新の技術に触れる機会がとても多い会社です。また、お客様も業界トップの企業が多く、その業界の最新の動向を知ることができるので、知的好奇心が旺盛な方にはぴったりでしょう。一方で、新しい業界のお客様と仕事を進めようとすると、1からその業界について学びなおす必要があります。ですから、最新の技術を自分で触ってみたい方、そしてずっと学び続けられることを厭わない方ですと、入社後の業務も楽しくなってくると思います。学び続けることができる根気強さは、弊社では大切な資質です。

現在就職活動中のみなさんの中には、大学で学んだことを生かせる職種だったり、業界を絞り込んで活動する方が多いのかなと思いますが、就職活動中はインターンや説明会など多種多様な会社と出会える期間です。学生の頃のそうした経験がご縁ややりたいことにつながってくるはずですし、多くの企業を比較することで広い視点での企業研究も可能になります。さまざまな会社を見た上で、シーメンスに興味を持っていただければ嬉しいですね。


一日のスケジュール



08:30 就業開始
メールなどのチェックやタスクの確認

09:00 お客様との打合せ
オンラインでお客様との打合せ

12:00 休憩
近所の公園などで散歩

13:00 資料作成
製品の機能調査や、お客様とのミーティング準備のための資料作成

17:00 社内オンラインミーティング
オンラインで社内メンバーとの打合せ

18:00 業務終了


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※所属・内容等は取材当時のものです。(2023年8月公開)


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企業情報

シーメンス株式会社

シーメンス株式会社

【事業内容】 コンピューターソフトウェアおよびハードウェアの開発、輸入、販売、保守ならびに関連する技術サービスの提供 【企業紹介】 ■デジタル・トランスフォーメーションの推進  シーメンスはお客様がデジタル・エンタープライズへと変革する支援を提供 シーメンスはドイツで今から約170年前に創業されました。イノベーションへのあくなき情熱は、時代を越えて脈々と受け継がれています。中でもデジタルインダストリーズ部門は、オートメーション (自動化) とデジタライゼーション (デジタル化) における革新的なリーダーとして、パートナーやお客様と緊密に協力し、プロセス産業とディスクリート(部品組立)産業のデジタル・トランスフォーメーションを牽引しています。そして、あらゆる規模の企業が全バリューチェーンにわたる統合とデジタライゼーションを実現するための包括的な製品、ソリューション、サービスを提供します。 ■デジタルインダストリーズソフトウェア 前例のない変化とますます早まるイノベーションのスピードに後れをとらないよう、デジタライゼーションは、弊社のお客様にとって先延ばしにできない取り組みになりました。シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、特にエンジニアリング、製造、電子設計といった技術的分野を統合し、お客様のデジタル・エンタープライズへの変革、そして将来のビジネス目標を今日実現できるよう支援しています。こうした私たちのビジョンに共感し、より最適なソリューションをお客様へ提供することに情熱を注いでいただける方を求めています。 ■スマートインフラストラクチャ 回復力と持続可能なインフラストラクチャの構築がこれほど緊急に必要とされているときはありません。スマート インフラストラクチャにより、私たちは現実世界とデジタル世界を接続するエコシステムを形成しています。データと分析に基づいて意思決定を行うことで、お客様は建物や産業におけるエネルギー システムとプロセスをより効率的かつ持続可能なものにすることができます。 ■Where today meets tomorrow. トランスフォーメーションの真っただ中にある今日の産業界では、デジタライゼーションはいよいよ現実味を帯びてきました。今日私たちが目にする多くの製品はますます高性能化し、パーソナライズ / カスタマイズ化が進んでいます。そして新しいビジネス・チャンスやインサイト、次世代のオートメ―ション技術は、バリューチェーンのどこにでも存在しています。それは将来の展望ではなく、今日実現すべきことなのです。 シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアは、デジタル・トランスフォーメーションを推進して、エンジニアリング、製造、電子設計が融合する未来志向のデジタル・エンタープライズの構築を支援する企業です。弊社のXcelerator製品ポートフォリオは、あらゆる規模の企業がデジタル・ツインを作成・活用して、新しい洞察や機会の獲得、自動化の実現をできるようにします。詳細はこちらのビデオ (英語版) をご参照ください。 ビデオ(英語版):https://prismic-io.s3.amazonaws.com/siemens-disw/87f1faaa-97ba-4fd5-b5df-e677b5bdcf64_Where+today+meets+tomorrow_Small.+Video.mp4 ■Xceleratorによって将来のビジネスに力を 製造業界向けソフトウェアを提供するシーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアのXcelerator製品群は、すべての製品ポートフォリオと、現在および将来の情報テクノロジー / オペレーション・テクノロジー / エンジニアリング・テクノロジー環境を連携することが可能なツールとデータベースを統合します。従来の弊社のデジタル・イノベーション・プラットフォームに、クラウド・ソリューションであるMindSphere、さらにはEDAツールやMendixといったソリューションをすべて一体化したXceleratorによって、お客様の既存のデータやネットワーク・システムを簡単に構築、統合、拡張することができるようになります。 Xcelerator製品群には、以下のような分野が含まれており、お客様がデジタル・エンタープライズに変革する支援をしています。 □設計・製造・PLM ソフトウェア https://www.plm.automation.siemens.com/global/ja/products/ 成功している製造業の多くの企業は、イノベーションを推進し、ビジネスの成長を家族するために、シーメンスのソフトウェアを活用しています。 □Insights Hub https://plm.sw.siemens.com/ja-JP/insights-hub/ インダストリアルIoTを活用し、製品 / 工場 / システム / マシンのすべてを素早く、かつ安全にデジタルの世界につなげることで、データの理解度を深めます。 □シーメンスEDA https://www.mentorg.co.jp/index.html エレクトロニクス分野におけるイノベーションは常に加速し続けています。お客様が、人々の暮らしを一新させるイノベーションに満ちた製品をより早く世界に送り出し、マーケットリーダーとなるために、シーメンスEDAは業界随一の包括的なEDAソフトウェア、ハードウェア、サービスを提供します。 □Mendix https://www.mendix.com/ エンタープライズ・レベルのアプリからシンプルなツールに至るまで、ローコード・アプリケーション開発プラットフォームにより、ユーザーの生産性向上を可能にします。 □産業オートメーション https://www.siemens.com/jp/ja/products/automation.html 業界は第4次産業革命の閾値に達している。自動化の後に生産のデジタル化が続いています。目標は、生産性、効率性、スピード、品質の向上を実現し、企業の将来に向けた競争力の向上です。 ここでは、シーメンスのオートメーション技術と生産のデジタル化のための包括的な製品を見つけることができます。