スマートファクトリーの実現にMOMが欠かせない理由

インタビュー

LabBase Media 編集部

スマートファクトリーの実現にMOMが欠かせない理由

シーメンス株式会社 シーメンスはドイツで今から約170年前に創業されました。イノベーションへのあくなき情熱は、時代を越えて脈々と受け継がれています。中でもデジタルインダストリーズ部門は、オートメーション (自動化) とデジタライゼーション (デジタル化) における革新的なリーダーとして、パートナーやお客様と緊密に協力し、プロセス産業とディスクリート(部品組立)産業のデジタル・トランスフォーメーションを牽引しています。そして、あらゆる規模の企業が全バリューチェーンにわたる統合とデジタライゼーションを実現するための包括的な製品、ソリューション、サービスを提供します。

スマートファクトリーとシーメンスの役割とは


工場における生産管理などを、今までより圧倒的に効率化してお客様のビジネスの成長に貢献するー私が担当するMOM (Manufacturing Operations Management) は、このような役割を担っています。

製造業でもDX (デジタル・トランスフォーメーション) の波が訪れ、「スマートファクトリー」というキーワードにも注目が集まっています。生産に必要なデータを有機的につなげ、生産スケジュールを最適化し、商品を予定通り市場に投入することがこれまでも重要視されていましたが、DXによってこの流れがより加速していると感じています。
このような流れの中で、シーメンスの存在感は年々高まり続けています。シーメンスは、これまで製造業の企画・開発・設計を主に対象とした「PLMソリューション」に強みがありました。しかし、今後はMOMソリューションと連携を図り、企画から生産まで一気通貫でデータをつなげて、これまで以上に価値を提供できるようお客様を支援しております。これは今後シーメンスの強みとして、より際立つでしょう。

生産現場で必要となるデータは多岐に渡ります。製品の設計データはもちろん、ラインなどで働く方々への作業指示、歩留まりなど品質に対するフィードバックや生産装置の稼働状況など挙げればキリがありません。これらのデータを人の手だけで処理して、最適な生産計画などを立案するのは、非常に困難であるといえます。
しかしながらMOMを活用すれば、全ての製造プロセスを統合し可視化させることにより、最適な生産計画の立案が効率化できるだけでなく、在庫管理や装置の保全や品質管理に関わる情報などを適切に管理できます。これは、今まで提唱されてきたMES (Manufacturing Execution System) よりも広い範囲をカバーし、生産現場の変革に一役買うことができるのです。


MOMを活用して、工数と余剰在庫を削減する


実際、シーメンスのMOMがお客様の生産現場を大きく変えた事例があります。例えば、工作機械などの製造を手がけるメーカー様では、生産計画の立案やそれをラインの方々へお伝えするのに、およそ150枚のExcel帳簿を使っていました。また、生産計画の立案が属人化し、各部門の調整がうまく進まず中間在庫の持ちすぎなどが問題になっていました。
そこでシーメンスのMOMを導入して、今までExcelでバラバラに管理されていたデータを集約することにしました。これにより、必要な情報にいつでもアクセスができるようになっただけでなく、生産計画の立案も特定社員の属人化を防げるようになりました。さらにシステムにデータが一元化されたことにより、工程情報の登録が容易になり、作業の進捗や装置の稼働を可視化させたことで、より深く製造プロセスの分析がしやすくなったおかげで、適切なPDCAを回すことができ、生産現場を改善し続けられるといったメリットもあります。最終的にこのお客様は、MOMを導入後に1ヶ月あたり約160時間の工数削減が実現し、余剰在庫の削減にも成功したので、導入効果は充分にあったと言えるでしょう

また別の自動車サプライヤー様では、生産に関する「トレーサビリティー」がMOMによって実現しました。このお客様は、欧米の自動車メーカーからの要求が増え続け、これに応えるためトレーサビリティーの強化が急務となっていたのですが、これまでのように収集した情報をExcelや紙に手作業でまとめ、クライアントに提示するというやり方に限界を感じていらっしゃいました。そこでシーメンスのMOMの導入に踏み切り、課題であった生産プロセスのトレーサビリティーの実現を果たし、工程が可視化されたことにより、より高度な品質管理の実現を達成されています。
また、シーメンスのMOMはアメリカの医療機器の品質に関するFDAの基準に準拠しており、お客様のビジネスにおいても、今ではMOMを使用することは大きな強みの1つとなっているようです。またスケジューリングや装置の稼働情報が自動的にMOMに紐づくため、収集にかかる手間を大幅に削減できるという効果もあります。


率先垂範でMOMを積極的に活用。そのノウハウをユーザーへ展開する


シーメンスは、ものづくりを行うメーカーとしてもグローバルでビジネスを展開しており、その製品を生産するドイツの工場で、MOMの新たな活用方法を常に模索しています。その工場では「マス・カスタマイゼーション」を掲げ、およそ1500種類もの製品を日々自動で生産しています。欠損も100万個に1個で、高品質な生産現場を構築しています。
これからの時代にふさわしいスマートファクトリーはどうあるべきか考え抜き、それを自らが開発したソフトウェアを自らの工場で積極的に活用し、選りすぐりのノウハウをMOMのユーザー様へ展開する~これを率先垂範で実践できるのがシーメンスの強みであり、これによりお客様からの信頼も得られると考えています。
シーメンスは、これまでソフトウェア開発におよそ1兆円投資してきました。そして、今後もその投資は続きます。さらに、MOMをお客様に展開するには、新たな人材が欠かせません。MESなどに精通した方はもちろん、生産現場でPLC (Programmable Logic Controller ) の経験を持つ方にも、ぜひシーメンスの一員になっていただきたいです。これにより、さまざまなバックグランドを持ったメンバーの知見が掛け合わさり、お客様にとって価値ある提案とソリューションの提供が実現できると考えています。


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※所属・内容等は取材当時のものです。(2023年8月公開)


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企業情報

シーメンス株式会社

【事業内容】 コンピューターソフトウェアおよびハードウェアの開発、輸入、販売、保守ならびに関連する技術サービスの提供 【企業紹介】 Siemens Digital Industries Software (DISW) で、未来を「カタチ」にする。 – 産業のデジタル変革を牽引する「One Tech Company」の最前線で、あなたの可能性を解き放つ – テクノロジーが社会のあらゆる側面を再構築する現代において、ドイツに本社を置くシーメンスは175年以上の歴史を持つグローバル企業として、常にその最前線を走り続けています。私たちは今、「One Tech Company」という壮大なビジョンのもと、ハードウェア、ソフトウェア、デジタルサービスを統合し、産業界のデジタル変革を加速させることで、より持続可能で豊かな社会の実現を目指しています。 私たちは、製品の企画・設計から製造、サービス、そして廃棄・リサイクルに至るまでの製品ライフサイクル全体をデジタルで管理・最適化する、世界トップクラスのPLM(Product Lifecycle Management)ソフトウェアを提供しています。 Siemens DISWが描く未来:産業のデジタルツインで世界を変える 私たちのミッションは、お客様が物理的な世界で直面する複雑な課題を、デジタルの世界で解決することです。例えば、自動車メーカーが新しい電気自動車を開発する際、私たちは設計、シミュレーション、製造プロセス、さらには工場全体のレイアウトまでをデジタル上で再現する「デジタルツイン」技術を提供します。これにより、試作回数を大幅に削減し、開発期間を短縮し、品質を向上させるとともに、環境負荷の低減にも貢献しています。 自動車を始めとした輸送機器、航空宇宙、医療機器、産業機械など、多岐にわたる産業分野のお客様が、Siemens DISWのソフトウェアを活用して、かつてないスピードと効率で革新的な製品を生み出しています。私たちは単なるソフトウェアベンダーではありません。お客様のビジネスパートナーとして、未来の産業を共に創造する「デジタル変革の伴走者」なのです。 シーメンスの社風:多様性を力に変え、挑戦を歓迎する文化 シーメンス、そしてSiemens DISWの社風は、そのグローバルな事業展開と歴史の中で培われた、ユニークな特徴を持っています。 1. プロフェッショナリズムと技術への誇り: 私たちは、エンジニアリングと技術革新のDNAを深く受け継いでいます。従業員一人ひとりが自身の専門性に誇りを持ち、お客様に最高のソリューションを提供するために、常に知識とスキルを磨き続けています。品質への妥協を許さない姿勢と、長期的な視点での価値創造を重視する文化が根付いています。 2. 多様性と包摂性 (Diversity & Inclusion): 世界190カ国以上に拠点を持ち、多様な国籍、文化、バックグラウンドを持つ人々が共に働くシーメンスにとって、多様性はイノベーションの源泉です。私たちは、性別、年齢、国籍、人種、性的指向などに関わらず、誰もが尊重され、自身の能力を最大限に発揮できる職場環境を積極的に推進しています。異なる視点やアイデアが自由に飛び交うオープンなコミュニケーションを奨励しています。 3. 変化への対応と革新性: 「One Tech Company」への変革は、私たち自身が常に変化し、新しい技術やビジネスモデルに適応していくことを意味します。私たちは、現状維持ではなく、常に「より良い方法はないか」と問い、挑戦し続けることを歓迎します。失敗を恐れず、そこから学び、次へと活かすマインドセットが、私たちの成長を支えています。 4. チームワークとコラボレーション: 複雑なデジタルソリューションをお客様に提供するためには、部門や国境を越えた緊密な連携が不可欠です。私たちは、互いの専門性を尊重し、積極的に知識を共有し、協力し合うチームワークを非常に重視しています。グローバルなプロジェクトを通じて、多様な仲間と共に大きな目標を達成する喜びを分かち合えます。 5. ワークライフバランスと成長支援: 従業員が心身ともに健康で、充実したキャリアを築けるよう、シーメンスは柔軟な働き方を推進しています。リモートワークの活用はもちろん、従業員のスキルアップやキャリア開発を支援する豊富な研修プログラムやオンライン学習プラットフォームを提供。継続的な学習と成長を通じて、あなたの可能性を広げる機会がここにあります。 あなたのキャリアパス:ジェネラリストか、プロフェッショナルか、無限の選択肢 Siemens DISWでは、新卒の皆さんが自身の興味と適性に合わせて、多様なキャリアパスを描ける環境があります。 未来を共に創造する仲間を求めて Siemens DISWは、単なる製品やサービスを提供するだけでなく、産業の未来を支える基盤となる企業です。その変革の最前線で、ソフトウェアの力で世界をより良くする挑戦を続けています。 「One Tech Company」として、テクノロジーの力で社会課題を解決したい。 多様な仲間と共に、自身の専門性を高め、幅広い経験を積んで成長したい。 もしあなたがそう考えているのなら、ぜひSiemens DISWの扉を叩いてください。 私たちは、あなたの情熱と才能を歓迎します。 私たちと共に、未来を「カタチ」にしていきましょう。