大学院での研究にもプラス! ボッシュの実務型サマーインターンシップに挑戦した二人

インタビュー

LabBase Media 編集部

大学院での研究にもプラス! ボッシュの実務型サマーインターンシップに挑戦した二人

安心安全で効率的、かつサステナブルなモビリティーを実現すべく、自動運転やブレーキシステムなどさまざまな技術開発をグローバルで展開中のボッシュ。同社の実務型インターンシップへの挑戦を経て入社を決意した二人に、1カ月間の体験から得たものや入社の決め手を聞いた。実際にインターンシップで取り組んだタスクの内容やレベル、職場の雰囲気、充実したサポート体制など、経験者の生の声はこれからの就職活動に役立つはずだ。 ボッシュ株式会社: ボッシュは約130年にわたる歴史の中で、数多くの革新的な技術を確立してきました。そして今、自動車開発のトレンドとしてもっとも重視していることは、クルマの「Personalized(パーソナライズ化)」「Automated(自動化)」「Connected(ネットワーク化)」「Electrified(電動化)」です。これら4つの頭文字をとりボッシュは「PACE」というキーワードを掲げています。

働くイメージが湧いた実務型インターンシップ



――学生時代の研究や就職活動の経験をお聞かせください。


:修士2年から東京工業大学に留学して、AIや人工知能のディープラーニングを研究しました。2023年9月に修士課程を修了し、2024年1月からボッシュで働いています。


池澤:修士2年時には、電気通信大学の機械知能システム学専攻で制御工学を研究していました。2024年4月に入社をしたばかりです。


――就職活動ではどんなことを重視しましたか?


:日本語の上達度に少し不安はあったものの、日本の文化が好きなので引き続き日本で暮らしたいと思い、「将来どんな自分になりたいか?」とキャリアパスを考えながら就職活動を進めました。


ボッシュには、社員の意見を尊重する姿勢が感じられ、「ここなら希望するキャリアを形成できる」「会社と社員が一緒に歩みながら互いにとって良い未来を築いていける」と思ったんです。


池澤:就職活動では「社風が自分に合うか」と「自分の専攻である制御工学を活かせるか」の2つの軸を定め、それにマッチしたのがボッシュでした。


決め手はやはり「社員の考えを大事にしてくれる」という点です。私は一人でじっくり考えて自律的に物事を進めることも、チームで意見を出し合って作り上げていくことも好きなので、両方をバランスよく実現できそうなボッシュは自分に合うと思いました。


――お二人はボッシュのインターンシップに参加したと伺っています。ボッシュには3種類のインターンシップがあり、国内拠点で短期または長期のもの、あるいは海外拠点のものがありますが、どういった経緯で選んだのでしょうか?


:ボッシュの日本法人への入社を志望していたので、まず会社の雰囲気を体験するために国内拠点で短期間行われる「サマーインターンシップ」に申し込みました。ボッシュはAI技術の導入に積極的で、インターンシップで私の研究と近い内容に取り組めることも魅力的でした。私が大学院の研究で携わっていた最先端のAI技術が生む社会価値やサービスへの実装可能性に興味がありました。


インターンシップ開始前は、社風やコミュニケーションの面で自分がなじめるか心配していたんです。実際にはスーパーバイザー役の先輩がとても優しくて、迷うことがあれば質問に丁寧に答えてくれたので、「自分もメンバーの一員なんだ」と感じながらタスクに取り組めました。1カ月間、できるだけ日本語を話しつつ必要に応じて英語も使いましたが、グローバル企業なので言語の面も安心でした。


池澤:私は研究と授業の都合上、8月の1カ月間に集中して参加でき、かつ自分の制御工学の知識を活かして仕事が経験できる実務型インターンシップを探していました。ボッシュのサマーインターンシップはまさに私の希望通りでした。


インターンシップのスケジュールはマネージャーと相談し、研究室の活動などに合わせて週3〜4日を選択。実際に働くイメージも湧く日数なのがよかったです。


開始前に不安だったのは「自分の経験や知識がどれくらい活かせるか?」という点です。偶然にもメンター役の社員が大学のOBで研究内容も近かったことから、すぐに私のスキルを理解してもらえて安心しました。


発言しやすい環境で自律的にタスクに取り組む



――インターンシップの具体的な内容を教えてください。


:インターン生とはいえ任されたタスクは本格的で、大手自動車メーカー関連の自動運転機能開発プロジェクトの自動車線変更機能開発のグループに参加しました。機能の実現可能性を探ってグループで複数の手法を試し、私はデータやディープラーニングの知識を活かした検証に真剣に取り組みました。


池澤:ブレーキシステムの開発部署で、社員と一緒にデータ解析ツール作成の実務にあたりました。同じブレーキシステムでも実装時に違ったコントローラーを入れるため、実車でシミュレーションを行ってデータを収集するのですが、そのデータをクライアントにプレゼンするために解析しなければなりません。そのためのツールです。


――その1カ月を通じて、印象に残った出来事はありましたか?


:研究寄りで正解がないタスクだったので、自動車線変更にどんな技術やデータを使うかを部署の先輩6人と共に活発に議論しました。全員が自分の意見をしっかり持っていて、「これが良いと思う」「それは良くないかもしれない」と自由に発言していたことが印象的でした。勉強になりましたし、議論そのものがとても楽しかったです。


池澤テーマを渡されたらあとは自由に取り組むスタイルで、実務に近い経験ができたのがよかったです。他社のインターンシップでは、専用の課題を決められた手順で進めることが多かったので、対照的でしたね。


特にボッシュでは、任されたタスク以外にも「こういうツールも作ってみたいです」と自ら提案しやすい環境で、意見を出すことを肯定し評価してくれたことも印象に残っています。


――自由な雰囲気の中で働けたということですね。インターンシップには他にどんな特色があったでしょうか。


:私のチームは、アジア、欧米、アフリカなど、メンバーのダイバーシティが豊かで、日本にいながらグローバルな環境を体験できました。多様なメンバーと働くと異文化への理解が深まり、自分の視野が広がります。


池澤インターン生1人につきメンターが1人付く充実した体制でした。「聞きたいことがあったらすぐに聞いてね」と言ってくれたり、タスクの状況を時々チェックしてくれたりと相談しやすい雰囲気が作られ、分からないことを気軽に質問できました。


就職活動を超える経験は研究にもプラス



――ボッシュのサマーインターンシップを経験して、手応えはいかがでしたか?


池澤:会社の雰囲気を知ることができたのはもちろん、研究に還元できる知識や技術を1カ月の経験の中から学べたことが大きかったです。社員から「学んだ内容を研究室の教授や同期にぜひ伝えてください」と言ってもらえ、就職活動の枠を超えた経験ができました。


先輩などたくさんの人と出会えたこともよかったです。期間終了後も先輩が就職活動の相談に乗ってくれるなど、人に恵まれました。


入社後はインターンシップの時以上の大型プロジェクトに関わっていて、技術講習など学びのサポートも増えました。入社前と印象が変わらないのは、雰囲気が良く自由な仕事環境。自分自身が自然体でいられるので気に入っています。


――学生にボッシュのインターンシップを勧めるなら、どんなポイントを強調したいですか?


池澤:多くの技術を吸収できることに加えて、期間中にオンラインでインターン生同士の交流が持てることもポイントです。互いのタスク内容から他愛もない話題まで共有でき、未来の同期になるかもしれない人たちと入社前に知り合えた安心感がありました。


業界の最先端技術に触れながら実務を経験できるインターンシップは、理系の学生にとって非常に価値があります。グローバルな環境で働く経験としても貴重ですね。私は今朝もドイツにいるメンバーとのオンラインミーティングに参加したばかりです。


勇気を出してインターンシップに参加してほしい



――これからボッシュで働いていくうえでの意気込みを伺えますか?


:自動運転が大きな進化の時代を迎える中、将来的に人の移動をもっと安全で効率的にできたらと思います。例えば東京のような都会では車も信号も多く、渋滞・事故といった社会課題の解決がポイント。現在開発中のADAS(先進運転支援システム)のプラットフォームなどを通して安心安全な社会に貢献することを目標に、車に新しい機能を加え、新しい体験を世の中に提供していきたいです。


池澤:人が乗り、安全に移動するというモビリティーの根本に対し、自分がこれまで積み重ねてきた制御工学の知識を活かし、社会貢献ができたらうれしいです。


EVやハイブリッド車が普及する中で、高度なブレーキシステムのニーズはますます高まっていくと考えています。各車とのマッチングや安全性、かつブレーキの踏みごたえや応答性など、全てのバランスが取れたブレーキシステムは車の安全の要です。その重要な技術を自分の手で開発していくことをとても楽しみにしています。


――インターンシップ参加や就職活動を控えた学生に向け、メッセージをお願いします。


:私たちが参加したサマーインターンシップは自分のやりたいことを見つけるチャンスで、一歩踏み出すことで楽しい経験ができると思います。


まずは10年後の自分のありたい姿を目標として、「最初にどんな仕事をしたいか」「どんな能力を補いたいか」を考え、一つずつ計画を立てて課題を解決していく。そうすれば、その度に成長し、やりたいことをかなえていけると思います。


池澤研究と授業で多忙な時期でも、勇気を出してインターンシップに参加してほしいです。特にボッシュのインターンシップは就職活動のためだけでなく、さまざまな知識が得られて研究にもプラスになります。ぜひ、有意義なインターンシップを経験してください。


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編集後記


二人の話からは、研究開発タスクに集中できる環境でインターンシップに参加でき、事前に抱いていた不安がしっかりと払拭されたことがうかがえた。自由な雰囲気でありつつ、充実したサポートや意見交換などチームワークの魅力も体験することで、リアルな働き方をイメージできるのは実務型のインターンシップだからこそ。個々の専門性を活かしながら多くの知見を得られるボッシュで、自分に合うインターンシップにぜひ参加してみてほしい。


※所属・内容等は取材当時のものです。(2024年5月公開)


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ライター
水田 真梨
カメラマン
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企業情報

ボッシュ株式会社

ボッシュ株式会社

世界最大級の自動車システムサプライヤーのボッシュ。日本に長く根差したグローバルなドイツ企業で、世界中でビジネスを展開しているため、ダイバーシティのある従業員が働いています。 ▼日本から世界のモビリティを支える 世界の自動車の約3台に1台は日本の自動車メーカーが生産しており、ボッシュは、それをサポートする重要な責任を担っています。 現在、そのサポートは国内市場だけでなく、海外にも広がっています。 ▼自動車業界のテクノロジーをリード 130年以上にわたるボッシュの歴史を経て、今注目しているのは、クルマの「パーソナライズ化」「電動化」「自動化」そして「ネットワーク化」。この4つの要素から、モビリティの未来を考え、世界中の人々の暮らしの向上を目指しています。 ▼グローバルネットワークを味方にビジネスを展開 ボッシュ製品は「サイマルテニアス・エンジニアリング(世界同時開発)」という手法で開発。これは、基礎開発・生産を製品ごとに最適な拠点で行い、応用技術開発・技術営業を顧客ニーズの高い拠点で行うというもの。この手法には、各拠点間の交流が不可欠。そのためボッシュでは、グローバルな技術力・コミュニケーション力を持つ人材の育成に注力しています。 なお、現在公開中のスケジュール以外にもセミナーの開催予定はございます。 最新情報・詳細については、マイページよりご確認ください!