理系の強みを生かした経営コンサルタントに! 分析力と研究思考で勝負するエリート集団・BCGの魅力

インタビュー

LabBase Media 編集部

理系の強みを生かした経営コンサルタントに! 分析力と研究思考で勝負するエリート集団・BCGの魅力

マッキンゼー、ベインと並んで「戦略コンサルBIG3 」の一角を占める通称「ボスコン(BCG)」では、ハイレベルな理系出身者が活躍中だ。研究以外の進路の選択肢になり得るコンサル職の、研究職との共通項や、経営に関わる仕事の醍醐味を伺った。 ボストン・コンサルティング・グループ合同会社: ボストン コンサルティング グループ(BCG)は、世界90カ所にオフィスを置く、経営戦略コンサルティングのリーディングファームです。創業の地ボストンに次ぐ拠点として1966年に東京にオフィスを開設して以来、名古屋、京都、大阪にもオフィスを設立し、日本国内に根差した経営戦略の実現をご支援しております。

「新しい価値づくり」に惹かれて進んだ化学の道



――学生時代に何に取り組んでいたか、お聞かせください。


高校時代、アメリカの研究機関DARPAの「透明マントを実現する」という研究を知り、この世にまだ存在しない新しい物質を作れたら面白いと思ったんです。そこで、自然科学系のノーベル賞受賞者を多く輩出している京大を進学先に選びました。


しかし、在学中に化学工場の設計をテーマにした化学工学に出合い、中長期的な成長可能性に魅力を感じたため、有機化学からそちらに移りました。研究室を選ぶ際に一番興味を持ったのが、化学工場の操業を最適化するプロセスシステム工学でした。僕は完璧主義的なところがあって、工場の生産計画やサプライチェーンの最適解が数学的に求められる完璧さに面白みを感じたんです。


――就職活動では、どんな業界に目を向けたのでしょうか。


化学工学の研究で先進的なアメリカの大学院を目指し、そこで教授になりたいと考えていました。そんなとき、BCGの内定者を通して社員と話をする機会がありまして、自分の夢を話したら、「熱い思いがあるなら本気で目標を叶えたほうがいい。結果が出たら連絡して」と応援され、その姿勢に魅力を感じました。


結果的にアメリカの大学院の選考に落ちてしまったため、「京大の博士課程を進む」「工場を持つ企業で自分の専攻を生かす」、そして「BCGでコンサルタントになる」という三つを検討しました。


数社の採用選考後に内定が出始めた頃、5〜10年後、さらに先の未来について、転職も含めた選択肢をシミュレーションしました。理系企業では化学工学を生かせても、やれることが限られる可能性もある一方、一般企業ではできない「業界を超えた経験」ができるコンサルなら、将来的なポテンシャルは高いと考えました。2017年にBCGに入社し、現在5年目です。


――実際にBCGに入社して、仕事環境はいかがですか?


メーカーなどでは、社歴数十年でやっと経営課題に携われるかどうかです。しかし、BCGでは若いうちから経営アジェンダに触れられ、短期間で飛躍的に成長できます。業界の潮流など専門知識が必要ならナレッジチームの専門家に聞き、海外の状況はその国のオフィスに尋ねるなど、グローバルなチームワークも大きな支えですね。


またBCGでは、調べて分かるものは自分で調べますが、「15分悩んで答えが出なければすぐ相談」が基本です。一人でもんもんと抱え込むより、人の知恵を積極的に拝借し、レバレッジして仕事を前に進めるほうが大事、という考え方です。


もう一つ、僕が感じるBCGのカルチャーとして、師匠の働き方を見て弟子として学んでいくような、成長しやすい土壌があります。「この方法を選んだのはなぜですか?」と聞けば、真摯(しんし)に理由を説明してくれますし、議論が好きな人も多いので、先輩や上司の思考プロセスが自分の中にも根付いていっています。


ロジック構築や仮説検証に求められる「数字への強さ」



――BCGでの業務について、具体的に教えてください。


これまで、アソシエイト、シニアアソシエイト、コンサルタントという立場でプロジェクトに取り組んできて、最近プロジェクトリーダーになりました。コンサルの仕事は、クライアント企業との議論から見えた課題に対して論点を設定し、仮説を立て、情報収集や分析、識者へのヒアリングなどを経て、仮説を検証します。仮説が誤っていたらアップデートし、合っていたら必要に応じてその正しさを補強します。


最初の論点の設定が一番難しく、入社して最初のうちは検証作業の一部などの粒度の細かいタスクが任されることが多いです。ですが、徐々に「この検証にはどういう分析が必要か」「この論点にはどういう仮説を立てられるか」といった点から、最終的には「そもそもどういった論点があるのか」を自ら考え設計する、という流れで業務を担っていきます。


――印象に残っているプロジェクトはありますか?


最初の配属は、ある商品の長期的な需要予測プロジェクトのチームでした。基本的には問題(課題)を因数分解して「ロジックツリー」を作成し、その原因や解決策を論理的に探していきます。例えば「人口×欲しい人の割合」で需要が予測可能、といったように数値化できるレベルまで細かく分解・分析していくわけです。


そうした業務を通じて、膨大な量の分析を経験しました。僕は定量分析が得意なので主体的に取り組むことができ、大学時代にやっていた研究のようで楽しかったです。どのプロジェクトでも数字を扱う場面が多いため、数字に強く、分析の素養を持つ人は価値を出しやすいので、理系学生は有利だと個人的に思います。


――研究で培った思考法やメソッドも、仕事に役立っているでしょうか。


コンサルティング業務の論点の設定、仮説、検証といった検討の流れは、研究と極めて似ています。研究もそのサイクルを回していくので、研究経験者はコンサルティングの仕事にかなりフィットしやすいと思います。


ただ、研究では資料を作った後は「発表」がメインであるのに対し、コンサルティングではお客さまと議論して気になる点を引き出すなど、「より良い成果のために、互いの考えを持ち寄った対話」が必要になります。


成長に最適な人材配置や教育体制



――現在はプロジェクトリーダーとして、チームメンバーの特性も考えた采配が求められているかと思います。


タスクを割り振るときは「この人はここにチャレンジしてほしいからこの内容を」と、個人の成長も考えるようにしています。今思うと、自分の入社当時もそう考えてもらっていたんですね(笑)。


BCGでは一つのプロジェクトの開始時に、必ずチーム内の各ケースリーダーが、メンバーと面談を行います。今の自分の得意・不得意、成長の課題、このプロジェクトでどう成長したいと考えているかなどを面談で明確にしておくので、成長できる環境が整っていますね。


長期プロジェクトでも、数カ月に一度の面談で密にコミュニケーションを図ります。アソシエイト・シニアアソシエイトはさまざまな経験を積むために、切りの良いところで他のプロジェクトへの異動もでき、常に成長や適性に配慮した人材配置が行われています。ちなみに、短期プロジェクトは3週間から3カ月ほどで、デューデリジェンス(M&Aや組織再編に際した対象企業の調査)なども含めさまざまなプロジェクトがあります。


――業務に必要な知識は、どのように身につけていくのでしょうか。


基本的なロジカルシンキング、ファシリテーション、分析ツールの使い方の講座など、社内トレーニングはとても充実しています。それ以外にも、MBAのビジネススクールで扱うような会計や財務などの科目は、社外から講師を招いてワークショップを開催しますし、実践的な英語研修も受けられます。


知識を体系的に学んだら、その知識を仕事で使うことでしっかり身についていきます。僕自身、プロジェクト経験を通して得たものが非常に多く、例えば資料作りでも「このクライアントはこう考えるから、こういうスライドのほうが理解されやすいな」と、実践を通して生きた知識になっていくので、トレーニングとOJTの両方で教育が強化されています。


――これまでに大変だったことを教えてください。


「企業経営を円滑にするための仕組みを導入する」といったテーマでは、経営層と現場の意見のすり合わせに苦労することがあります。「経営層には理想的な仕組みでも、現場には非合理的」といった齟齬(そご)がある場合に、両者を議論に巻き込んで経営アジェンダを解決していく方法はBCGならではであり、BCGの価値の見せどころだと思います。コミュニケーションを図り、両者が納得のいく現実的な妥協点を探り、課題を乗り越え、実際に仕組みが動き出したときの喜びは大きいです。


経営のプロから頼られるコンサルティングという仕事



――特にやりがいを感じる点は何ですか?


研究職では基礎研究の実現まで数十年を要することもありますが、コンサルティングは取り組みから結果が出るまでの時間軸が短いことが特徴です。実際に自分が考え行動したことで、仕組みがどう動き、どういう結果になったか、という全工程を短いタイムスパンで見られるのは、この仕事の魅力の一つだと思います。


さらに、お客さまである経営者は皆さん、その会社、その業界のプロですが、彼らですら解決することが難しい課題が、BCGに依頼されます。プロでも難しいものがわれわれの解くべき課題になるので、難易度は非常に高いです。だからこそ、なんとか解決に導くことで、「BCGがいてくれて本当によかった」と感謝されます。企業の極めて重要な課題に若いうちから取り組めるのは、他社では経験しがたいことですね。


――最後に、理系就活生にメッセージをお願いします。


難しい問題に取り組むことや、思考すること自体が好きな理系学生なら、コンサルティングワークにフィットすると思います。多様な要素を検討し、その企業にとってのベストを考え続ける仕事なので、思考体力が重要です。


さらに、多種多様なプロジェクトを経験でき、内容とのマッチングも考えた人材配置で配属のミスマッチも起きづらいなど、成長できる環境がそろっています。早く確実に成長したい人には、特におすすめの職場です。


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編集後記


ロジックの構築や分析を用いて、経営課題の解決や新たな価値創造へとつなげていくコンサルティングの仕事は、社会の発展に貢献する研究職との共通点が多いことがうかがえた。充実した研修体制により、社会人経験なしでもコンサルタントとして成長できるBCGで、理系の知をより広いフィールドで生かしてみてほしい。



ライター
水田 真梨
カメラマン
編集 部
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ボストン・コンサルティング・グループ合同会社

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BCGは、世界100拠点以上のネットワークで、ビジネスや社会のリーダーとともに戦略課題の解決や成長機会の実現に取り組んでいます。今日、BCGの支援領域は、変革の推進、組織力の向上、競争優位性構築、収益改善をはじめとしてクライアントのトランスフォーメーション全般に広がっています。 日本では1966年に世界第2の拠点として東京オフィスを、2003年には名古屋に中部・関西オフィス、2020年には京都・大阪オフィス、そして2022年に福岡オフィスを立ち上げており、戦略ファームNo.1の地位を築き、“日本発”でコンテンツや技術を世界に展開するグローバル案件も多数手掛けています。 BCGのグローバルで多様性に富むチームは、産業や経営トピックに関する深い専門知識と企業変革を促進する洞察を有します。これらに加え、テクノロジー、デジタルベンチャー、パーパスなどの各領域の専門組織も活用し、クライアントの経営課題に対しソリューションを提供します。経営トップから現場に至るまで、BCGならではの協働を通じてクライアント組織に大きなインパクトを生み出しています。 第一線で活躍する一流のビジネスパーソンたちとの知的格闘を心から楽しみ、プロフェッショナルとしての価値を高められるステージが、BCGにはあります。知的好奇心を持ち、難しい課題へのチャレンジを通じ、互いに切磋琢磨し、自身も成長していくことを楽しめる人が集まる場、それがBCGです。 はじめから完成されたスタイルは必要ありません。荒削りでも、これからの成長を感じさせてくれるポテンシャル、世の中を変えたいというピュアな想い、独創的で新鮮な視点を持つあなたを、私たちは求めています。