インターンシップで出会った新たな可能性 -理系から〈みずほ〉で活躍する魅力とは

インタビュー

LabBase Media 編集部

インターンシップで出会った新たな可能性 -理系から〈みずほ〉で活躍する魅力とは

就職活動で金融業界の情報を収集している人はまだ多くないかもしれないが、実は論理的な思考力やデータ分析など、金融業界で理系の力が活躍する場面は多い。2022年に入社した2人も、専門とは異なる分野からの挑戦だった。自分らしく成長できるみずほフィナンシャルグループの魅力を、2人に聞いた。 みずほフィナンシャルグループ: 私たちは、日本を代表する「総合金融コンサルティンググループ」です。<みずほ>が誕生して20年、いや前身の日本最古の銀行から150年、日本経済・あらゆる産業の発展を支えてきた自負があります。変化の激しいこの時代だからこそ、変化に対応するのではなく、共に変化を創り、経済・社会に価値を生み出す同志を求めています。

「クオンツに向いているかも?」インターンで知った可能性



――まずは、お二人が興味を持っていた分野と、学生時代に取り組んでいた研究についてお聞かせください。


須藤:高校がスーパーサイエンスハイスクールの指定を受けていたことで、高校2年の1年間、物理の研究を行う機会をいただき、じっくり研究に向き合う魅力や仲間と実験や考察を行う楽しさを知りました。数学も好きで、いずれは応用数学の研究をしてみたいという思いもあり、東京工業大学情報理工学院に進学しました。機械学習や統計理論、データ分析などを研究する研究室に入り、当時一番興味を持っていた機械学習を研究していました。


亀川:幼い頃からよく山に行き、動植物と戯れることが好きな子どもでした。自然と生物学に興味をもつようになり、東京工業大学生命理工学院へ進学。主に植物を使った研究を行っていました。植物には三大栄養素となるリンと窒素とカリウムが重要ですが、リンを結合させるとなぜか脂質を蓄える性質があります。まだあまり研究されていなかったそのメカニズムを調べる研究室に所属していました。


――就職活動ではどのような業界を志望していましたか?


須藤:就活当初は企業でデータ分析を応用した業務を担当するか、メーカーの研究機関で基礎的な理論を研究すると考えていました。金融業界については知識もイメージも持ち合わせていなかったですね。

同期に誘われてみずほフィナンシャルグループのクオンツ・デジタルテクノロジーコース(以下QDTコース)の2週間のインターンシップに参加したところ、「金融のクオンツ(高度な数学的手法を用いて分析・予測を行う専門家)はこんなにデータ分析に特化したインターンシップをやるのか」と驚きました。そこで初めて「クオンツって自分に向いているかも?」と強く興味をもったんです。


亀川私も、就職活動をはじめた当初は金融業界には注目していませんでした。当時は「銀行業はお金を貸す仕事」という、漠然としたイメージしか持っていませんでしたね。


最初は食品や関連分野の研究職にも興味がありましたが、インターンでもどうせ研究と同じようなことかもしれない、それなら研究も頑張って、就活では視野を広げようと思い、専門とは異なるIT・コンサルティング業界など幅広く目を向けていました。その中でみずほフィナンシャルグループの法人RM(リレーションシップ・マネジメント)の1dayインターンシップに参加したことで、銀行業のイメージが変わりました。当行の「まずお客さまを知るところからはじめる」という発想が「人のために役立ちたい」と考えていた私の希望にも合っていると感じ、もっとこの業界について知りたいと思うようになりました。


「金融とデータ分析に関われる」「挑戦しやすい」環境が魅力



――お二人ともインターンシップで金融業界に対するイメージが変わったんですね。その後、実際に入社する決め手は何だったのでしょうか?


須藤:インターンシップでは、データ分析の応用などかなり実践的なこともやらせていただきました。明るい方ややる気に満ちあふれた方が多く、楽しく過ごすことができました。

就職活動ではクオンツとして2社、機械学習エンジニアとして1社の内々定をいただきました。金融業界が取り扱う対象の広さや影響力の大きさに魅力を感じていましたし、データ分析や機械学習について掘り進めたい思いも強く、金融とデータ分析の2軸が実現できるみずほフィナンシャルグループに入社を決めました。


亀川:私はいろんなことに興味をもつ性格だと自己分析していました。当時IT・コンサルティング業界に関心を持っていたものの、ずっとIT系の仕事を続けていくかと問われると確信を持てませんでした。むしろ新たな興味関心が生じたらそれについて探求し、成長したいと考えています。SEとしてIT業界の内定もいただいたのですが、みずほフィナンシャルグループに決めたのは「いろんなことができる」可能性に魅力を感じたからです。

当グループには多くの部署があるので、異動という形でさまざまな会社・職種を経験できます。今の仕事と別のやりたいことが出てきたら、手を挙げて挑戦しやすい環境があるんですよね。確実に行けるとは限りませんが、チャレンジしやすい環境にとても惹かれました。


学び続け、考え続けることで自身の成長を実感できる


――入社して1年ですが、現在どのような業務を担当しているのでしょうか。


須藤:みずほ第一フィナンシャルテクノロジー社(以下FT社)でデータ分析を行う部署に所属しています。担当する業務は主に2つあり、1つ目はみずほフィナンシャルグループがもつ情報を分析し、リアルタイムで現場の状況把握やそれに基づく意思決定を行うための企画・推進・設計を目的としたDX推進業務。2つ目は、必要な外貨の調達方法を最適化するといったALM(資産と負債の一元管理)業務です。これまで定性的に行っていた調達方法の選定に定量的な判断を加えるもので、自動で最適な方法を求められるシミュレーターの実装に携わりました。

そのほか面白いところでは、みずほリサーチ&テクノロジーズが主催するAIコンテストに参加して、3カ月ほど深層学習のタスクをチームで開発したこともあります。量子コンピューターなど現状ビジネスに応用例の少ない先進的な分野についても会社として取り組んでおり、興味があれば業務の一環として研究することができます。また有志の勉強会が開かれているなど、技術や情報の幅広いキャッチアップが行える環境だと、日々感じています。


亀川:私はみずほ銀行の新宿新都心法人第一部に所属し、現在は法人営業として約40社を担当しています。印象に残っているのは、「令和元年東日本台風の影響で、翌年に竣工した工場が使われず困っている」と製菓会社の社長から伺ったときのことです。私にも何かできることはないかという思いでまずは会社のこと、工場のことなどとにかく調べ、何度もお客さまと議論しました。そこで、お客さまの持つ可能性を広げる1つの方法としてみずほのネットワークを活かしたビジネスマッチングを試みることに。その結果、無事に取引先を紹介し、お客さま同士の新規ビジネスにつなげることができました。社長から「ありがとう。本当によく調べていただいて頼りになった。これからも何かあったら亀川さんに頼むよ」と言っていただき、本当にやってよかったなと思いました。

その成功体験をきっかけに、みずほの担当者として、お客さまのことをまず考え、汗をかくことで信頼が得られるのだと「お客さま第一」を実感しました。こうした提案活動を上司からも褒めていただいて、「成長を見守られている」と実感することができました。



――勉強会や先輩の協力があったお話を聞きましたが、社内は気軽に質問や相談をしやすい雰囲気なのでしょうか。


亀川:話しやすい先輩が多いですね。5年目の方がチューターになっていて、提案はもちろん日々の業務も相談していますし、他の先輩方や課長にも気軽に何でも聞くことができます。証券・信託とグループ会社との距離も近くて頼れる人が多いのもありがたいです。何もできない1年目の状態でも、安心して働ける環境だと思います。


須藤:私もチューターをはじめ、高い専門性を持つ多様な先輩方に囲まれています。分からないことがあればすぐに質問・相談できる環境なため、日々とても多くのことを教えていただいています。


多くの可能性をもつ金融業界の面白さを知ってほしい



――これからやってみたい業務はありますか?


須藤:来年度は、金融業界での深層学習の応用に注力したいと考えています。学生時代に機械学習の研究を続けてきた経験を活かして、金融業界を活発化させたいですね。より最先端の技術を取り入れたシステムやビジネスを創出することは私の大きな目標です。


機械学習をより実務に応用する方法を学んだり、金融には現在どのようなウイークポイントがあるのかなどを見極めたりして、一層面白いものを作り上げられる人材になっていきたいです。


亀川:現在は、営業をしながら多くのことを学ぶ機会を得ています。お客さまの課題を解決する方法を考えるなかで、コンサルティングやIT技術などさまざまな知識が必要になることがあり、私の興味・関心もその都度広がっています。英語も好きなので海外での勤務も視野に入れて、まだまだ自分の可能性を探っていきたいと思っています。


バイオベンチャー支援やサステナビジネスなど、常に会社の取り組み分野が広がっていくのも当社の特徴かもしれません。挑戦してみたい業務分野が増えるのは悩みの種でもあります(笑)。

――最後に、理系学生に向けてメッセージをお願いします。


須藤:〈みずほ〉では専門性を獲得し磨く環境が広がっているなと感じています。特にFT社では、「一人一人がプロフェッショナルを目指す」という方針を持っており、機械学習だけでなく量子コンピュータやブロックチェーンなど、様々な最先端分野のプロフェッショナルが求められています。「理系分野の勉強・研究を続け、ビジネスに応用したい」「理系の技術を活用し金融業界、ゆくゆくは日本経済を変えていきたい」といった熱いパッションを持っている方は、QDTコースで楽しく働けると思います。


私もお手伝いをしていますが、QDTインターンシップでは入社1〜2年目のFT社での具体的な働き方が分かり、面白い体験ができると思います。ぜひインターンシップでお待ちしています。


亀川:せっかくの就活なので、固定観念を捨てていろいろな分野を見て欲しいですね。金融の営業の仕事は特定商材がないのが、メーカーの営業とは異なる点です。お客さまの決算書の分析や困りごとの解決方法を考えるときに、複雑な事象を紐解きわかりやすくお客さまに伝える力や、仮説立ててディスカッションし正解を作っていく力は研究で養われたものが発揮されている気がします。


私も学生時代、金融業界の知識をまるで持ち合わせていませんでした。研究職しか考えていない方もいると思いますが、それではもったいないですし、いろいろな業界をみることは自分の視野を広げてくれます。私のきっかけはStory of Bankerという法人営業ワークショップでした。1dayでも金融ビジネスのイメージはできると思いますし、ぜひインターンで自分の可能性を広げてみてください。


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編集後記


データ分析と営業という異なる業務内容の彼らが、生き生きと自分らしさを追求しながら働いている様子がうかがえるお話だった。2人は元々金融業界には興味・関心を持っておらず、インターンシップでその魅力を発見したという。みずほフィナンシャルグループのインターンシップではかなり実際の業務に踏み込んだ内容が経験でき、入社後の働き方もイメージしやすいようだ。研究内容から自分には関係ないと思っている方も、ぜひ体験してみてほしい。


※所属・内容等は取材当時のものです。(2023年5月公開)


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ライター
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カメラマン
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■『ともに挑む。ともに実る』 〈みずほ〉には、渋沢栄一、安田善次郎など数多くの先人がフェアでオープンな姿勢と先見性をもって、 社会経済の発展に挑んできた DNA があります。そして、現在の私たちには、だれよりも変化に先駆け、 新しい価値を生みだそうとする熱意があります。 「お客さま一人ひとりの夢と希望に向かう挑戦に寄り添い、金融やコンサルティングの力で幸福な人生に貢献すること」 「新しい技術や事業へ挑む企業に、他企業との協業や、事業・金融面のサポートをしながら、 サステナブルな社会に向けてともに歩んでいくこと。」 「〈みずほ〉で働くすべての人がつながり合い、日々新たな視点で変革や改善に取り組み、未来を変えていくこと。」 お客さまの挑戦を支え、自らも変革に挑戦しながら、豊かに実る未来を共創していきます。 ■次世代金融への転換 デジタル化、少子高齢化、グローバル化といったメガトレンドの下、「金融」という業界も、これまでの発想を遥かに超えた、非連続的な構造変化に直面しています。 〈みずほ〉は、柔軟な発想で変わりゆく時代に向き合い、変化に対応するだけでなく、むしろ変化を自ら創り出すことによって、更に大きく飛躍していきます。従来の金融の領域にとらわれず、お客さまの夢や希望、あるいは不安といった、より本源的なニーズそのものに正面から向き合う。そして、金融・非金融の融合領域を含め、金融にまつわる様々なことをつなげ、「金融+α」のソリューションを提供し、「金融を巡る新たな価値」を創造する。こうした取り組みを通じて、お客さまと新たなパートナーシップを構築し、『次世代金融への転換』を実現します。