放射冷却を利用した受動的炉容器冷却システムの研究(実装方法の検討)
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
現在、煙突効果を用いて外気の自然循環を促進させた原子炉圧力容器の冷却設備が提案されており、晴天時の除熱性能を実験及び解析で実証しています。しかし、福島第一原子力発電所事故を二度と発生させないためには、自然災害と事故が同時発生した場合の除熱性能を実証する必要があります。そこで本実習では、以下の研究の流れを経験します。
•外的ハザードに対する安全性を向上させるために、今まで存在しなかった放射冷却方式を提案する。
•事故と自然災害等が同時発生しても、水や空気(外気)等の流体の駆動に期待することなく、崩壊熱及び残留熱を受動的に除去できることを示す。
•600MWtの実用高温ガス炉への設置を目的として、原子炉建家と一体化した概念設計を提案する。
※応募前に担当者と連絡を取り、開始日、受入れ期間を調整ください。