28卒理系就活の最新トレンド:早期化の正体とは?
まずは、LabBase就職の就活アドバイザー・久米より、26卒・27卒の先輩たちのデータに基づき、最新の就活状況を解説しました。

27卒修士学生の約90%が修士1年の6月までに就活を開始
先輩たち(27卒修士学生)の約9割が、修士1年の6月までに「情報収集」や「就活サービスへの登録」といった活動をスタートさせています。 中でも、4月が開始のピークとなっており、まさに「今」が動き出す絶好のタイミングです。
インターンシップへの参加意欲の向上
先輩たちの約93%が何らかのインターンシップに参加しており、1人あたりの平均参加社数は約5社となっています。 早期化の背景には、インターンシップを通じて早期に面接を経験する学生が増えていることが挙げられます。
専攻分野ごとのスケジュールの違い
研究の性質によって、動き方は異なります:
- 機電・情報系:比較的リソースを割きやすく、6月〜11月頃までインターンシップに積極的に参加。
- 工学・化学系:実験のピークに合わせて、研究と就活を「スイッチング(100:0から0:100へ切り替え)」しながら両立。
- 生物・農学系:実験の比重が高いため、10月以降に秋冬インターン等へ参加する短期集中型。
アドバイザーからのエール
「研究に本気で向き合った経験で培われる『課題設定力』や『粘り強さ』は、どの業界でも通用する最強の武器になります。周りに流されずに、まずは目の前の研究に全力で向き合って、そしてそのプロセスを言語化して就職活動に臨んでほしいです。」
登壇企業の紹介:理系が活躍するフィールド
今回、理系就活のリアルを伝えてくれるのは、異なる業界の第一線で活躍する3社です。
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株式会社みずほ銀行(みずほ総合研究所)
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次世代金融への転換と挑戦!「金融+α」のソリューションを提供し、「金融を巡る新たな価値」を創造!
LabBase就職サイト: https://compass.labbase.jp/company/461
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株式会社資生堂
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化粧品事業に加え、AIやIoTのようなデジタル&デバイス技術やサステナビリティ技術など、新領域の開発や技術促進にも注力!
LabBase就職サイト: https://compass.labbase.jp/company/378
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株式会社ディスコ
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世界シェア80%!世界トップシェア×働きがいのある会社ランキング毎年上位の半導体製造装置メーカー!
LabBase就職サイト: https://compass.labbase.jp/company/429
パネルディスカッション:人事が語る「選考の裏側」
ここからは、理系学生が直面する5つのテーマについて、3社の人事に本音で語っていただいた様子をダイジェストでお届けします。
テーマ①:各社の選考スケジュールと動向
──28卒の動き出しが早まっていますが、各社のスケジュールはどうなっていますか?
みずほ銀行・渡邉氏:今年度のスケジュールについては未定ですが、昨年度は夏・秋・冬の計3回、業務体験ができるイベント(インターンシップ等)を開催しました。内容は基本的に同じですので、「夏まではコンサルティングに興味がなかったけれど、秋になって関心が出てきた」「研究が落ち着いて、ようやく将来について考えられるようになった」等、ご自身の興味や研究の状況に応じて、お好きなタイミングでご参加いただければと思います。また、話を聞く機会という意味では、様々なセミナーを随時開催しておりますので、ぜひマイページ登録の上、チェックしてください。このほか、各種ナビサイトや大学主催の合同説明会にも出展しております。

資生堂・内藤氏:私たちは、職種ごとに最適なタイミングを見極めて選考スケジュールを設計しています。特に、理系の方との親和性が高いR&D・DX・Supply Networkの職種については、「これまでどんな研究に取り組んできたのか」をしっかりお伺いしたいと考えています。そのため、年明け以降の研究がある程度進んできたタイミングで選考を実施しています。年内は研究に集中していただき、その「頑張り」をぜひ選考にてお聞かせください。なお、会社について知っていただく説明会等も開催いたしますので、ぜひ会社HP、マイページをチェックしてください。

ディスコ・増原氏:イベントは「DDE」として、毎月1〜2回、様々なテーマで1時間のオンラインセミナーを開催しています。通年で実施しているため、ご自身のタイミングに合わせて、いつでも気軽にご参加いただけます。また、インターン選考を通過された方には「D-pass」という参加権をお渡ししています。このD-passをお持ちの方は、採用担当や各部署が主催する様々なイベントに参加いただけます。D-passの特徴は大きく3つです。
① いつでも何度でも参加できる
② 1回90分程度のコンパクトな設計
③ オンライン中心 ※一部対面コンテンツあり
研究活動の合間に参加する、学会が落ち着いてから選考に参加するなど、研究と両立しやすい設計とし、ご自身のスケジュールにあわせて参加いただけるように工夫しています。

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テーマ②:業界・企業選びの視点
──自分の専門分野以外の業界を見る時、どんな視点を持つべきでしょうか?
みずほ銀行・渡邉氏:職種や業界で「カテゴリ検索」をするのが一般的だと思いますが、「自分が何をしたいのか」「それが実現できるのはどこか」「どんな行動をしている時に自分はワクワクするか」という視点で企業を探した方が、幅広い可能性が出てくると思います。例えば〈みずほ〉は金融機関に分類されていますが、実は「みずほ総合研究所」というブランドでコンサルティングもやっており、金融だけではない別の活躍フィールドもあることに気付いていただけるのではないでしょうか。
資生堂・内藤氏:自分が世の中にどういう価値を届けたいか、ぜひ広い観点で考えてほしいです。また、研究を通して培ったスキルはビジネス上で様々なことに活かせて、たくさんの選択肢があるので自分で可能性を狭めないでほしいです。
ディスコ・増原氏:これまで培ってきた専門性も大切にしてはほしいですが、あえて全く関係ない業界の説明会を聞いてみると視野が広がり、新たな活躍のイメージが持てることもあります。また、研究に全力で取り組む中で、「どういう時が面白いと感じるか」、「どういう人たちと働くことが自分に合っているか」など自己分析も深まると考えています。
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テーマ③:選考(ES・面接)で人事が求めていること
──人事は、学生のどこを一番見ていますか?
ディスコ・増原氏:自社と合うのか、入社後に楽しく働いてもらえるか、お互いが見極めることを意識して選考しています。技術系の方においては、自分の研究内容や将来的な社会実装をどう考えているのか、など、研究に熱中しているからこそ語れるお話をお伺いしたいと思います。
みずほ銀行・渡邉氏:なぜこの業界、業種、そして当社なのかを言語化して説明できるかどうかを見ています。例えば研究内容を書く・話す場面では、学会や論文の要旨をそのまま記載するのでなく、専門家以外の人が読んでもわかるように書いていただくことをお勧めします。
資生堂・内藤氏:適性検査や学校での足切りは一切していません。ご提出いただく書類を総合的にみて判断しています。人事としては、これまでのご経験やお強み、今後社会人としてどうなりたいか・何を達成したいか等、会社へのフィット感をみさせていただいています。
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テーマ④:LabBase就職の使い方
LabBase就職をどのように使ってますか?
資生堂・内藤氏:資生堂では、各職種の人事担当者だけではなく、現場社員も皆さんのプロフィールを拝見し、1通ずつ丁寧にスカウトをお送りしています。研究に関するご説明は勿論のこと、「自己紹介」や「これからやってみたいこと」からも、将来会社で活躍いただける可能性を感じることが多いので、ぜひ皆さんもご記入ください!
みずほ銀行・渡邉氏:コンサル・シンクタンク部門等、〈みずほ〉には金融以外にも活躍の場があることを知っていただくべく活用しています。特に、みずほ総合研究所のサステナビリティ領域やソーシャルイノベーション領域は理系修士が多く活躍しています。LabBaseに掲載されている学生の皆さんのプロフィールは人事部門以外の現場社員が拝見し「興味あり」や「スカウト」の候補者を検討することもあります。
ディスコ・増原氏:一人ひとりのプロフィールを拝見し、人物像をイメージしながら、スカウトをお送りしています。情報が充実しているほど、より具体的にイメージできるので、しっかり記入いただけると嬉しいです。また、少しでも興味をもっていただけた場合は、「興味あり」や「スカウト受諾」など、リアクションをいただければと思います。
学生からのQ&A:その悩み、人事に聞きました
実際にその場で出た質問に対して、リアルタイムで回答していただきました。一部抜粋してお届けします。
Q.ESで一番見られるポイントについて
ディスコ・増原氏:誤字脱字、未記入は気をつけた方が良いと思います。いきたいと思っている会社へのラブレターだと思うので、もったいない失点はなくしましょう。
みずほ銀行・渡邉氏:全体を通じてロジカルにストーリーがつながっているかを重要視しています。
資生堂・内藤氏:設問にストレートに答えてもらうのが良いと思います。設問を深読みせずに素直に自分の思いを書いていただきたいです。
Q.LabBaseで学生に興味ありを送る際にどの程度の興味を示しているのでしょうか。
資生堂・内藤氏:純粋に「話してみたいな」と思う方に“興味あり”をお送りしています。誰にでも送る、というものではございません。
ディスコ・増原氏:スカウトを送る前に「ディスコとしては興味ありますが、学生の皆さんはどうですか?」というスタンスで送っています。
みずほ銀行・渡邉氏:コンサル会社としてはまだ知名度は高くないので「ご興味ありますか?」という気持ちでお送りしています。
Q.就職活動の軸はいつまでに持つべきでしょうか。
みずほ銀行・渡邉氏:軸というよりは各イベントに参加する意図/スタンスを持っておくのが良いと思います。例えば、夏までにある程度自分の軸を決めるべく様々な企業のイベントに参加する、秋以降は絞り込んだ業種の理解を深めるために参加するなどがあると思います。ご自身の研究のスケジュールに合わせながら、漫然と参加するのでなく、それぞれスタンスを持ってこうしたイベントに参加すると良いと思います。
資生堂・内藤氏:早めに決まっていると、就職活動自体はしやすくなるかもしれませんね。ただ、就活を通して自己理解・自己分析が深まるにつれて、軸をアップデートしていくことも良い事だと思います。就活を通しての気付きを大切にし、フレキシブルに考えていただきたいです。
Q.長期インターンにいくべきでしょうか。
資生堂・内藤氏:長期インターンへの参加有無は、純粋に「ご経験の一つ」としてみさせていただきますので、それだけで「選考に受かりやすくなる」というものではございません。ご自身の興味・関心に沿ってご参加いただくことをオススメします。
みずほ銀行・渡邉氏:昨年はサステナビリティ領域にて2週間の実践型インターンシップを実施しました。実践型ならではの密度の濃い業務体験が出来て、会社や事業の解像度が高くなるという点においては選考に有利になると思いますが、実践型インターン参加者でないと採用しないと言うことは決してありません。また、運営上参加人数が限られてしまうこと、2週間という長期間に渡るため他社のインターンに参加しづらくなってしまうこともあり、オンライン型の1day体験等も別途ご用意していますので、目的・ご予定に応じてご参加いただければと思います。
ディスコ・増原氏:機会があれば行くに越したことはない。ただ、内定を取るために行くのではなく、もう少し先を考えて参加した方がいいと思います。インターンに参加したら有利になるというわけではなく、入社後に楽しく働いていけるかを知る機会として参加するのが良いと思います。
Q.大学で学んでいることと企業の業務が繋がらない場合でもやっていけるのでしょうか。
資生堂・内藤氏:資生堂では、全ての職種において大学・大学院での専攻や研究内容を問うておりません。業務に必要な知識やスキルは、入社後に身につけていただける制度がございますので、ご安心ください。なお、当社の研究開発職では、ビジネスのイメージから離れている「物理学」や「宇宙分野の研究」をしてきた方など、様々な研究バックグランドを持つ方が活躍しています。
Q.博士過程の学生を採用する際に重視しているところはありますか?
ディスコ・増原氏:当社の場合、採用プロセスは変わりません。なぜ博士に進んだのか、どういう思いをもって研究活動を続けられているのか、などのお話をお伺いしたいなと考えていますが、修士だから、博士だからとポイントを変えているわけではありません。
Q.海外学会への参加は就活の選考にどの程度、影響しますか?
みずほ銀行・渡邉氏:参加した/してないはあまり関係ありません。参加を通じてどう、何を頑張ったのか、困難をどう乗り越えたか、どう成長したか等のエピソードを聞かせていただきます。
就活生へのメッセージ:未来を切り拓く理系の皆さんへ
最後に、登壇した3名から、これからの理系学生へエールが送られました。
ディスコ・増原氏:内定を取ることをゴールにせずにその先に自分が楽しく働いている姿を考えて就職活動をしてほしいです
みずほ銀行・渡邉氏:研究は、自分主体で興味を深掘りできる貴重な時間だと思います。就活も含めて、今だからこそ出来ることを楽しんでほしいです。
資生堂・内藤氏:就職活動は「企業が学生を選ぶ」だけではなく、学生の皆さんも「企業を選ぶ」ものです。様々な会社を知るチャンスであることをぜひ楽しんでください。
さあ、LabBase就職で最初の一歩を踏み出そう
理系就活は、自分自身の専門性や強みが社会でどう活かされるかを知る「ワクワクする旅」でもあります。
LabBase就職では、今回登壇した企業以外にも、研究を頑張る学生を求める多くの企業と出会うことができます。 プロフィールを充実させて、あなただけの可能性を広げませんか?
- 今後のイベント案内:今回のようなキャリア準備講座や、企業と直接交流できるイベントを随時開催中です。
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※参加企業の詳細は下記リンクからご覧ください。
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株式会社みずほ銀行(みずほ総合研究所)
https://compass.labbase.jp/company/461
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株式会社資生堂
https://compass.labbase.jp/company/378
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株式会社ディスコ
https://compass.labbase.jp/company/429
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