目次
- 生産技術とは
- 生産技術のキャリアプラン
- 生産技術職のやりがいって？
- 生産技術、新卒オススメ企業をご紹介
生産技術とは
生産技術の役割は、製造業において製品・部品を効率よく量産する体制をつくり、QCDを高め、事業競争力の強化を図ること。
（ QCD： Quality＝品質・Cost＝価格・Delivery＝納期）
具体的には、多角的な視点から生産ラインの改良を行ない、生産効率アップを実現するために
- 現状の生産体制の課題抽出から改善
- 新規生産ラインの立ち上げ、工場の増設・新設までも手がけます。
- 研究開発・設計部門と現場の橋渡し役となり、業務内容の見直しや人員の配置に関わる
など、仕事の幅は広く、経営～現場まで全てに関わる仕事です。
生産効率アップを実現といっても、品質の高さ、コストアギの低さも同時に実現しなければならず、多角的な視点が求められます。
オススメ動画：車両生産技術の役割・やりがいがわかります↓
生産技術のキャリアプラン
多くの場合、工場配属からスタート。技術力、コミュニケーション力、調整力、マネジメント力を身につけながら、徐々により規模の大きい生産ライン・製造戦略を任されていきます。グローバルな活躍の可能性も高いのが生産技術の大きな魅力の１つ。海外の生産拠点での活躍はもちろん、製造拠点を海外に移す大きなPJを担当することもあるでしょう。
工場長や生産拠点トップといったキャリアパスが一般的ではありますが、製造業の社長は研究開発職より生産技術出身であることの方が多いというのも大きな特徴。生産技術としての技術・専門性はもちろん、関連各部署や現場とのハブとして高い調整力・コミュニケーション力が身につくがゆえからとも言えるかもしれません。
関連記事：パナソニックの生産技術職社員インタビュー
生産技術職のやりがいって？
いかに素晴らしい研究や、それに基づく商品企画があったとしても、生産技術の人材によって「形にする」プロセスが設計されなければ、製品として顧客の元に届けることはできません。いわば、プロダクトとして命を吹き込むのが生産技術。そのためか、製品に対してまるで我が子のような思いを寄せる人も多く、責任とそれに伴うやりがいの大きさが感じられます。
- 今まで会社に根付いていなかった技術を製品に展開したり、製品をつくる工程を自分達で考えていくなかで面白さを実感してきました。自分が世界で最初に作った技術が製品化された時はこの仕事をしていてよかったと感じました！将来的には海外に行き、グローバルな視点で製造戦略を考える力を身に付けたいと考えています。（2009年入社・医療製造技術）
- 学生時代は時間も研究費も考えずにがむしゃらに実験していましたが、生産技術開発ではいかに効率的に科学的にアプローチするかを考えていく点に面白さとやりがいを感じます。また、製造の方法や5Sによって物を生み出さずに経費を削減し結果的にお金を生みだすことに面白みを感じます。（2018年入社・レーザ加工技術開発）
- 入社1年目～3年目までは長野のものづくりの現場で多くの部署と関わりながら働きました。技術だけでなく工程マネジメントにも携われるので業務の幅が広いことが面白くやりがいでした。ものづくりの流れ全てに関われた経験はすごく今に活きています。（2014年入社・生産工程設計）
- やはり自分が設計した設備が見える（ものとして実感できる）のは嬉しいです。そして、その設備から新たな製品が作られるときに大きなやりがいを感じます。“技術”をやってる感が強い仕事だと思います。（2008年入社・設備開発）
- 開発希望だったので最初はよくわからなかったのですが、仕事を進めていくなかでCAD設計して設備の組立、工場移管まで全部一貫してできることに今はとても楽しいと感じています。開発とも工場とも意見交換をするので、人と人とをつなぐ架け橋となっているところも生産技術開発職の面白さですね。（2011年入社・設備開発）
開発希望だった方も、その魅力を実感している様子が印象的。また、先に紹介したLabBaseによるパナソニック・生産技術社員インタビューでも、「自分が作らなければこの世の中に存在しなかったものが生まれる瞬間は言葉にならないぐらいやりがいを感じます。CADで見ていたものが形となって目の前に現れ、無事に動いていることが確認できると本当に感動します」との言葉がありました。「感動」を伴う。それも生産技術のやりがいなのかもしれません。
JFEスチールの製造技術開発紹介動画。社員の方が語るやりがいにも注目！
生産技術、新卒オススメ企業をご紹介
製造業はもちろん、化粧品メーカーから化学メーカーまで「生産技術」職として機電系出身学生を求める声は想像以上に大きいものがあります。どんなに良い製品も、製造戦略なくして世の中には届きません。理系出身としての技術力、改善を重ね続ける飽くなき探究心、キャリアを骨太にするマネジメント力・調整力。海外キャリアの可能性。多岐にわたるスキルをフルセットで身につけられ、キャリアの幅を広げられるのが生産技術職の魅力。LabBaseが厳選するオススメ企業を紹介するので、少しでも興味があればぜひリンク先にある「興味あり」ボタンをpushしましょう！スカウトが届き、ワクワクするようなキャリアの扉が開かれるかもしれません。
YKK株式会社
必ず海外赴任というのが最大の特徴。海外生産拠点のトップを目指そう！
ポーラ化成工業株式会社
人気の化粧品メーカー。オリジナル装置を開発するなどモノづくりへのこだわりは筋金入りだ。3Dプリンターを使った、使用性と斬新なデザインを両立する容器の設計開発にも興味大！
三菱ガス化学株式会社
巨大化学プラントを支える機電系出身社員を求めているとのこと。プラントエンジニアは、外技術・ベンチャー企業と積極的に連携しているため、設計から試運転と全工程に携わる奥の深いダイナミックな仕事に携わることができる。
株式会社エンビジョンAESCジャパン
日産自動車とNECの共同出資によって電気自動車（EV）のバッテリーを開発/製造するための会社として設立された背景を持つ。世界で初めて車載用のリチウムイオンバッテリーの量産を行い、日産リーフに同社のバッテリーが搭載されている。
LabBase取材記事：リチウムイオンバッテリーが支える電気自動車革命――重大不具合ゼロの圧倒的安全性を誇るエンビジョンAESCジャパンに聞く業界展望と強みとは
日鉄ケミカル＆マテリアル株式会社
2018年10月1日、新日鉄住金化学と新日鉄住金マテリアルズが経営統合し誕生した企業。
住友ベークライト株式会社
日本で初めてプラスチックを製造したプラスチックのパイオニア。「半導体封止材 スミコン®EME」は世界トップシェアを誇る。
株式会社クラレ
CMでもおなじみの化学・素材メーカー。
昭和電工株式会社
石油化学からアルミニウム、エレクトロニクスに至る幅広い事業を展開する化学メーカー。
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