核反応モデル計算による核データ評価研究
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
原子力の基礎データである核データは、放射線の数値シミュレーションに欠かせないものであり、測定データや理論計算に基づき評価されデータベース化されます。核反応は入射粒子と標的原子核との相互作用の時間スケールにより、直接過程、前平衡過程、複合核過程に分けられて理解されており、それぞれをモデル化した光学モデル、励起子モデル、統計モデル等を組み合わせて理論的な核反応断面積が導出されます。本実習では、これらの核反応モデルに基づいた理論計算を行い、反応断面積、放出粒子のスペクトルや角度分布等を導出して、測定データと比較検討します。これらを通して核反応物理を理解し、核データ評価や測定データの理論解析に必要なスキルを身に付けます。